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映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』市村正親インタビュー「自分の魂がその役になれば演じることが出来る。そこが面白い」


ファンタジー超大作『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの新作が公開される。『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』は、既存の物語の200年前の出来事に焦点を当てた作品だ。監督には日本のアニメーションで名高い神山健治が抜擢され、ピーター・ジャクソンらが製作総指揮を務める。物語の舞台はローハン王国であり、若き王女ヘラが運命の戦いに挑む姿が描かれる。日本語版では市村正親がヘルム王の声を担当し、父としての感情を強く反映させた役作りについて語っている。本作は親子の絆や国を守る責任をテーマにしているとされ、市村は自身の経験を活かし、感情豊かに演じたと述べている。映画は2024年12月27日から日本で公開される予定。

J・R・R・トールキンの傑作原作を基に、ピーター・ジャクソン(監督/共同脚本)によって映画史にその名を刻んだファンタジー超大作『ロード・オブ・ザ・リング』3部作。2004年の「王の帰還」日本公開から20年の時を経て、『ロード・オブ・ザ・リング』の知られざる200年前の物語を初映画化! 映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』 が12月27日より公開となります。

ハリウッド超大作の監督に大抜擢されたのは、世界中の熱狂的ファンに支持をされている日本アニメーションの第一人者、『東のエデン』『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』「精霊の守り人」で知られる神山健治。製作総指揮には『ロード・オブ・ザ・リング』3部作、『ホビット』3部作全てを手掛けたピーター・ジャクソン、同じく『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』シリーズの脚本を手掛けたフィリッパ・ボウエンもプロデューサーとして名を連ねる。舞台は騎士の国ローハン。王国滅亡の危機に、運命を託されたのは一人の若き王女ヘラ。最大の敵はかつて共に育った幼馴染ウルフ。いま、〈中つ国〉の運命を左右する伝説の戦いの幕が上がる!

本作で、誇り高き騎士の国ローハンの王ヘルムの日本語吹替を担当した市村正親さんにお話を伺いました。

――本作で偉大なヘルム王を演じられていますが、最初に役柄に受けた印象はどの様なものでしたか?

冒険ストーリーなので色々な要素が出てきますが、ローハンの民のために、 娘のために命をかけていくという人間の生き様が現れているお話だなと。王様として民を守る、父親として娘を守る。僕はこの役をやるのにふさわしいのか、大役を引き受けてしまったなと思いました。

――壮大なお話の中に家族愛が光っていますよね。

僕の持っている魂と心でこのヘルム王を作れたらなと思いました。自分自身も父親ですから、娘だけは絶対に守るという気持ちが痛いほど分かるんですよね。ヘルムは娘は「戦について何も知らない」と思っていたけれど、それは間違いで、親が知らない間にとても立派に育っていて。ヘラは素晴らしい娘さんであり、素晴らしい王女ですよね。僕は体が小さいけれど、50年以上役者をやってきて、渋みのある、権威のある役をいただくことが多いんです。社長、会長、親分とか、世界最強のモンスターも演じてきました(笑)。その自分の声を活かして、ヘルム王を演じられたらなと頑張りました。

――声のお芝居にどの様な面白さを感じていますか?

自分の体型がどうであろうと、自分の魂がその役になれば演じることが出来るというところが面白いですよね。声優さんの中には何歳になっても小さな子供のキャラクターを演じていらっしゃる方もいますし、声優さんや俳優さんのイマジネーションが演技に役立っているのだと思います。そこが俳優という仕事の好きな所です。「他人の人生を生きてみたい」と思って僕はこの世界に入ってきたのですが、本作でいえばこのヘルム王という強烈な役柄を、想像力で表現することが出来る。目をつぶれば自分がそこにヘルム王として立っている姿を思い浮かべることが出来るわけです。難しい役柄であればあるほどトライのし甲斐があります。

――市村さんが立たれている舞台でのお芝居との違いというものはあまり無いですか?

舞台でも声のお芝居でも、「観客の方にどう見られているのか」ということを気にすることは無いです。お客様はお金を払ってくださって、自分の想像力を働かせにきているのだと思うので、そこに「こう見てほしい、こう感じてほしい」ということは思いません。監督や音響監督さんが演出をつけてくれるので、僕はそこで生きていればいい、ヘルムとして言葉を伝えれば良いのだと思っています。

――本作では、父と娘の絆が描かれていますが、市村さんが同じ父として共感出来る部分や子供達に伝えていきたいことはありますか?

息子たちが僕の芝居を始めて観たのが僕の代表作であるミュージカル『ミス・サイゴン』です。家にいたら普通の父親だけれども「舞台に立っているパパってカッコ良いね」って隣のママに話してくれていたそうです。その後も様々な作品を観てくれていますが、それぞれのキャラクターに魅力を感じてくれている。一つ一つの仕事を大事に丁寧に仕上げていくことが、親としてのメッセージなのかなと感じています。

――今日は素敵なお話をありがとうございました!

撮影:たむらとも

監督:神山健治(『東のエデン』『攻殻機動隊S.A.C』「精霊の守り人」) 
脚本:ジェフリー・アディス&ウィル・マシューズ、フィービー・ギッティンズ&アーティ・パパゲオルジョウ / ストーリー:アディス&マシューズ、フィリッパ・ボウエン
製作:フィリッパ・ボウエン、ジェイソン・デマルコ、ジョセフ・チョウ / 
製作総指揮:フラン・ウォルシュ、ピーター・ジャクソン、サム・レジスター、キャロリン・ブラックウッド、トビー・エメリッヒ
日本語吹替版キャスト:市村正親(ヘルム王)、小芝風花(王女ヘラ)、津田健次郎(ウルフ)、中村悠一(フレアラフ)、本田貴子(オルウィン)、坂本真綾(エオウィン)、斧アツシ(フレカ)、森川智之(ハレス)、入野自由(ハマ)、山寺宏一(ターグ将軍)、沢田敏子(老ペニクルック)、田谷隼(リーフ)、大塚芳忠(ソーン卿)、飯泉征貴(シャンク)、村治学(ロット)、勝部演之(サルマン)
字幕版キャスト:ブライアン・コックス(ヘルム王)、ガイア・ワイズ(王女ヘラ)、ルーク・パスクァリーノ(ウルフ)、ミランダ・オットー(オルウィン)ほか

原題:THE LORD OF THE RINGS:THE WAR OF THE ROHIRRIM 
公式サイト:http://lotr-movie.jp 
映画公式X:https://x.com/LotR_JP #LotR #ローハンの戦い 
配給:ワーナー・ブラザース映画  ワーナー・ブラザース・アニメーション and SOLA ENTERTAINMENT制作作品 
クレジット:LOTR TM MEE lic NLC. © 2024 WBEI  IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.

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