華やかなスポットライトを浴びて活躍する芸能人たち。彼らは下積み時代、一体どんなアルバイトをしていたのだろうか?
23日放送の『日曜日の初耳学』(TBS系)では唐沢寿明が、ドラマや映画のアクションシーンに必要なスタントの仕事をしていたと明かしていた。火だるま、通称「全身燃え」をすると1回3万円、車に轢かれるのは3000円、馬に引きずられるのも3000円、死体役も3000円だったという。
稼ぎが良いのがやはり肉体労働であることは間違いないが、危険も伴う。高田純次はその昔、代官山の道路工事を手伝っていたという。だが2m50cmくらい掘っていた時、穴を掘った際にできた土の山が目の前で“崩落”。辺りは真っ暗で最初は何が起こったのか分からなかったというが、なんとか自力で脱出。奥にはまだ仲間が埋まっており、すぐに助けに行ったが、高田はこれがトラウマですぐ辞めてしまったとか。
バイトといえども、責任が伴う。特に不慣れなままやると、迷惑がかかることが分かるのが、小池栄子が不動産店でバイトしたときの失敗談だ。休んだ友人の代わりに、カウンターで接客したことがあったという小池。店長から一通り物件情報のファイルについて説明を受けたのだが、その店長が客を連れて内見に出かけてしまったそう。
「残り頼むね」と言われた小池。この後、次々と来店する客から希望する物件を告げられるも、まったく勝手が分からず「決まっちゃいました!」「決まっちゃいました!」と、すべて「契約済み」とウソを言って客を追い返し、あとで店長に激怒されたという。
バイトからスカウトされるというパターンもある。要潤はスタジオアルタで警備員のバイトをしていた頃、タモリに声をかけられ、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のイケメン男性を紹介するコーナーに出演。 それがきっかけで芸能界入りした。
バイト経験の1つが、自分を助けてくれることもある。サンドウィッチマン富澤たけしが下積み時代に働いていたのはピザ屋。『M-1グランプリ2007』(テレビ朝日系)で敗者復活から勝ち上がった際、披露していたピザのデリバリーの仕事は、そのときの体験から生まれたものだ。
先の唐沢はこうしたバイト時代を振り返り「無駄なことはない」と話していた。それを、のちに生かすも自分次第ということなのかもしれない。
(執筆者: 田中周作)