「日本が世界に誇る文化」として、あなたは何が思い浮かぶだろうか? アニメや漫画は世界中で大人気となっているし、寿司は定番の日本食として多くの人に愛されている。
そんな中、筆者が注目しているのは「日本酒」。日本酒の人気は今や国内にとどまらず、海外でも「SAKE」の愛称で強い人気を誇っている。
そんな日本酒の世界一を決めるコンペティション「SAKE COMPETITION 2024」の表彰式が、6月中旬に都内にて開催された。今回はその模様をお届けする!
「SAKE CONPETITION」とは?
「SAKE COMPETITION」は、「ブランドによらず消費者が本当においしい日本酒にもっと巡り会えるよう、新しい基準を示したい」という理念のもと2012年から始まった。
市販酒のみが対象となっている上、完全に銘柄を隠したブラインドでの審査を行なっている。そのため、どんなブランドでも1位をとるチャンスがある品評会となっている。
注目の「ダイナースクラブ若手奨励賞」は宮城県の新澤醸造店に!
ダイナースクラブカードを発行する三井住友トラストクラブ株式会社は、2016年よりこのコンペティションに協賛し、次世代の若い作り手を応援する「ダイナースクラブ若手奨励賞」を提供している。
革新的な考えをもつ次世代の作り手を応援することで、日本の食文化の中核をなす、日本酒文化の永続的な発展に寄与したいという想いでの取り組みとなっている。
そして今回見事受賞を果たしたのは、「伯楽星 特別純米」を製造している宮城県 新澤醸造店の渡部七海さん。若手奨励賞を受賞した初の女性杜氏となった渡部さんは、「より良いものをみなさまにお届けして楽しんでいただけるよう、今後も頑張っていきたいと思います」と更なる意気込みを語った。
未来の日本酒を担う作り手に、引き続き注目していきたい。
中田英寿氏らもプレゼンターとして登壇!
表彰式には、日本酒の魅力や文化を世界に広める活動をしている中田英寿氏や、今年4月に現役を引退された元競泳日本代表の入江陵介氏、GENERATIONSのパフォーマーとして活躍される中務裕太氏など、豪華な面々がプレゼンターとして会場に駆けつけた。
中田氏は「毎年レベルが本当に上がっていると思います」と日本酒のレベルの高さを絶賛しつつ、「アルコール全体の消費量が世界的に見ても減少傾向にある中で、より美味しい一杯をどのように手にとってもらうかが大事になってくると思います。味わいだけではなくブランディングについてや、お酒に合うマーケットがどこにあるのかなどについても、これまで以上に考えて行く必要があるのではないでしょうか」と、日本酒業界の発展に向けた自身の意見を語った。
今年度の受賞酒一覧などは公式ホームページから確認できる。
この機会にぜひ、あなたの「推し日本酒」を見つけてみてはいかがだろうか?