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「推し活」のグッズは時間の経過とともに古びてしまったり、生活環境の変化によって推し活を卒業する人もいるでしょう。そんなとき、推し活グッズはどうしていますか。愛のこもったグッズをゴミとして捨てるのは忍びない。
そんな声に応えて開催されたのが、メモリアルアートの大野屋が企画した『ぬい供養祭』。いったい、どのようなイベントだったのでしょうか。その模様をレポートします。
業界・国内初の「ぬい供養祭」は長い期間いっしょにいた推し活グッズを手放す儀式
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「推し活」は若者を中心に使われる言葉で、自分の応援するアイドルや芸能人(推し)を応援するための活動を指します。これにはグッズの購入、ライブやイベントへの参加、SNSでの応援活動などが含まれます。推し活を通じて、ファン同士が交流したり、推しの活動をサポートすることで、楽しい時間を過ごすことができるとされています。
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なかでも推し活グッズは、長い時間いっしょに過ごす重要なアイテムです。ぬいぐるみやアクスタなど、推し活グッズは推しの代用として多くの人が手元に持っていることでしょう。しかし、グッズは時間の経過とともに古びてくるし、進学や就職など新年度で生活環境が変わり、推し活を継続するのが難しくなって卒業を考えている人もいるかもしれません。
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でも、推しのグッズは、通常のぬいぐるみなどと異なり、一緒に旅行に行ったり、記念写真を撮影したり、ライブへ連れて行ったりと、持ち主の思いがたくさん詰まった大切なアイテムですよね。不要になったからとゴミとして破棄するには、あまりにも忍びない。
そんな推し活をしている人たちの声を受け、仏事関連の総合サービスを提供するメモリアルアートの大野屋が、2024年3月16日、東京・小平のフューネラルリビング小平で『ぬい供養祭』を開催しました。
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推し活グッズの葬式ではない! これまでありがとうの気持ちを伝え、前に進むための日
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業界・国内初となる推し活グッズの供養祭『ぬい供養祭』は、法相宗大本山 奈良薬師寺の僧侶・後藤信行師を招き、厳かな雰囲気で開催されました。
メモリアルアートの大野屋では、10年以上にわたり雛人形やぬいぐるみなどを集めた「人形供養祭」を実施してきましたが、想いの強い推し活グッズの“ぬい”こそ、感謝の気持を込めて供養することが重要とのことで企画されました。
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供養祭を執り行った僧侶の後藤師は「本日は“ぬい”など推し活グッズのお葬式ではありません。これまで一緒に遊んでくれて、心の支えになってくれた子たちに感謝を伝える日なのです」と説明しました。
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今回の「ぬい供養祭」には、小平地域を中心に約70組から700体前後の“ぬい”や人形などが集まりました。当日の供養祭の法要には、10組が参加し、最後のお別れを惜しみました。
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いまや、「オタク」という言葉はあまり聞かれなくなり、自分の趣味に没頭する人が増え、それに伴い「推し活」も盛んになってきました。こうした時代背景だからこそ、推しへの気持ちがこもったグッズを手放すときは、これまでの感謝を伝えることが大切になるはず。今後も、こうした「ぬい供養祭」が開催されることが予想されます。皆さんも、そういった推し活グッズの供養に、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
なお、今回の「ぬい供養祭」について、供養料は“ぬい”1体につき500円、段ボール1箱2000円(縦+横+高さの合計が100cm目安)でした。