ASUS JAPANが2月14日に発売したChromebook Plus端末「ASUS Chromebook Plus CM34 Flip」のレビューをお届けします。CPUにAMD Ryzen 5とRyzen 3を搭載する2モデルのうち、今回はRyzen 5搭載の「CM3401FFA-LZ0211」をお借りしました。
Chromebook Plusとは
Chromebook Plusは、下記のハードウェア仕様を保証する新しいカテゴリーのChromebook。ソフトウェア上でも、AI機能や進化したビデオ通話機能など、Chromebook Plus独自の機能を搭載するのが特徴です。
CPU: Intel Core i3第12世代以降、AMD Ryzen 3 7000シリーズ以降
メモリー: 8GB以上
ストレージ:128GB以上
ディスプレイ:フルHD IPS(1920×1080)以上
カメラ:1080p以上かつノイズ低減機能内蔵
実用に適した十分なハードウェアスペック
360°展開できるエルゴリフトヒンジを搭載。ノートPC形態の他、タブレット形態やディスプレイを手前にして立てるテント形態で利用できるフリップ型のChromebookです。
本体サイズはW319×D235.3×H20.7mm、重量は約1.85kg。薄型・軽量という一般的なChromebookらしさはそのままに、落ち着いたジンクカラーで質感の高い筐体がワンランク上のイメージを演出します。
ディスプレイはタッチパネル搭載の14型ワイドTFTカラー液晶で、Chromebook Plusの要件を満たす1920×1200ドットの解像度。16:10の縦に広く表示できる画面は美しく、2画面で縦の文書を並べても十分な見やすさで作業できます。テント形態にすれば動画の視聴に活躍。1W出力のデュアルスピーカーはHarman Kardon製で、迫力あるサウンドが楽しめます。
CPUはChromebook Plusの要件を満たすAMD Ryzen 5 7520Cに、Radeonグラフィックスを搭載。メモリーは8GB、ストレージ容量は128GBです。バッテリー容量は5260mAhで、約13.5時間のバッテリー駆動が可能。さまざまな用途に活用できる余裕あるスペックがChromebook Plusの特徴です。
キーボードは、打鍵感のあるフルサイズのキーボード。バックライトを搭載し、暗い場所でのタイピングも安心です。
インタフェースも充実。右側面には電源・音量ボタンとUSB3.2 Type-A/Gen2ポート、USB3.2 Type-C/Gen2ポート、ケンジントンロックを搭載します。左側面にはUSB3.2 Type-C/Gen2ポート、フルサイズで4K出力に対応するHDMI 2.1ポート、マイクロフォン/ヘッドホン・コンボジャック、microSDカードリーダーを搭載。充電用に45W出力のUSB充電器が付属します。
左側面には付属のスタイラスペン「ASUS USI Pen」を収納。クリエイティブ作業にも活躍します。
AI機能をチェック
Chromebook Plusで利用できるようになったAI機能を見ていきましょう。まずGoogleフォトでは、Pixelスマートフォンでよく知られるAIを活用した画像編集機能「消しゴムマジック」が利用可能に。写真の中から指定した人物や物体をきれいに消してくれます。この他、HDR効果の付加や背景ぼかしといった機能も利用できます。
プライバシーシャッター付き1080p解像度のウェブカメラを搭載。オンライン会議やビデオ通話では、AIを活用した明瞭度と明るさの調整、ノイズキャンセリングや背景ぼかしといった機能が利用できます。
AI機能といえば、ブラウザベースで「Adobe Creative Cloud」の機能が利用できる「Adobe Express」が軽快に動作。生成AIを使った塗りつぶしなど、AIを活用した画像編集が自在に使いこなせます。
Minecraftなどが遊べるゲーミングChromebook
仕事やクリエイティブ作業に活躍するだけでなく、その余裕あるスペックでゲーミングChromebookとして使える点にも注目。
ランチャーで「steam インストーラ」と検索してショートカットが表示されることから、Chromebook版Steamに対応するデバイスであることが分かります。Steamアプリをインストールすれば、ライブラリにあるPCゲームから比較的軽めな2Dゲームなどは軽快にプレイできます。SteamをインストールしたPCを母艦にして遊ぶリモートプレイにも対応。
【書きました】ASUSのゲーミングChromebookで簡単にインストール可能になったSteamのゲームを遊んでみたhttps://t.co/dGipOUH0Wipic.twitter.com/wdbKCjKPIV
—宮原俊介@getnews.jp (@shnskm) December 26, 2023
3Dゲームが動かないかというとそんなことはなく、昨年Chromebook版アプリがリリースされた人気ゲーム「Minecraft」が、サクサク軽快に動作することが確認できました。
Androidアプリのインストールもできるので、「Xbox Game Pass」アプリから「Xbox Cloud Gaming」を利用すれば、「Forza Motorsport」のような最新のAAAタイトルが問題なくプレイできます。Wi-Fi 6に対応するので、対応ルーターや高速回線といった環境が用意できれば接続速度、安定性、通信範囲がさらに向上します。
CM3401FFA-LZ0211の価格は10万4800円(税込)。CM3401FFA-LZ0194は7万9800円(税込)。店頭で手に取る機会があったら、これまでのイメージを塗り替えるワンランク上のChromebookを体験してみてはいかがでしょうか。