PlayStation5のクラウドストリーミングが日本国内先行でサービスを開始した。サービスの対象者は「PlayStation Plus プレミアム」加入者となっている。
リモートプレイとどう違う? クラウドストリーミングとは
クラウドストリーミングとは、クラウド上でゲームを動作させ、ストリーミング形式でプレイできるサービスのこと。
通常は、ゲームディスクをPlayStation5本体に挿入するか、ゲームを本体にダウンロードすることでゲームをプレイする。つまり、ゲームが動作するのはPlayStation5本体の中。
これに対しクラウドストリーミングでは、インターネットを隔てたクラウド上でゲームを動作させる。インターネットを使って、コントローラーからの入力情報とゲームの映像・音声を送受信することでゲームをプレイするかたちだ。
そのメリットは、動作させるゲームがPlayStation5本体のスペックに縛られないこと。直接本体で動作させるわけではないので、ダウンロードするかたちでは動作させられないゲームであっても、クラウドストリーミングであれば動作可能。このため、クラシックスカタログの一部タイトルなどはクラウドストリーミングでの対応となっている。
一方、デメリットはプレイ時のクオリティがインターネット回線速度に依存してしまうこと。ゲームの映像や音声を随時インターネットで受信するため、回線速度によってはゲーム体験が損なわれる場合もあるだろう。
なお、インターネットを通じ入力情報やゲームの映像・音声をやりとりするという意味では既に「リモートプレイ」という機能がPlayStation5に存在している。では、クラウドストリーミングと「リモートプレイ」はどう違うのか?
その差は、ゲームが動作する場所にある。クラウド上で動作するゲームをPlayStation5本体でプレイするクラウドストリーミングに対し、「リモートプレイ」はPlayStation5本体で動作するするゲームを、スマートフォンやPCでプレイするというもの。したがって、「リモートプレイ」を行うためにはゲームがPlayStation5本体にダウンロードされていなければならない。こうした都合上、クラウドストリーミング「リモートプレイ」は併用することも不可能となっている。
気になるクラウドストリーミング対応タイトルは
「PlayStation Plus プレミアム」クラウドストリーミング対応タイトルは、「PlayStation Plus」の「ゲームカタログ」や「ゲームトライアル」を通じて入手したPlayStation5用対象タイトルに加えて、PlayStation Storeで購入したPlayStation5用の対象タイトル。「フリープレイ」に含まれるタイトルもストリーミングに対応している場合はプレイ可能。また、ダウンロードコンテンツや追加コンテンツなども、ストリーミング中に購入し、利用することができる。
ただし、対応しているのはデジタル版のみで、パッケージ版はストリーミングに対応していないことには注意が必要だ。より詳細な情報は、PlayStation.Blogから確認してほしい。
「PlayStation Plus プレミアム」加入者を対象に、PS5のクラウドストリーミングが本日から日本国内先行でサービス開始! –PlayStation.Blog 日本語:
https://blog.ja.playstation.com/2023/10/17/20231017-psplus/?emcid=or-pl-475391[リンク]
(執筆者: ガジェット通信ゲーム班)