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激動の80年代を舞台にした韓国映画まとめ 注目作『ハント』より新場面写真 2点解禁


『イカゲーム』で世界的スターとなったイ・ジョンジェが、4 年間温めてきたシナリオを元に初監督した自信作であり、盟友チョン・ウソンとダブル主演を果たしたことでも話題となっている『ハント』が9月29日(金)より全国公開となります。

韓国での公開時には初登場1位を獲得し、第75回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門で上映されると約7分間のスタンディングオベーションを受け、映画ファンから喝采を浴びた本作。そのほか、第47回トロント国際映画祭、第55 回シッチェス国際映画祭、第27 回オースティン・ファンタスティック映画祭ほか数々の映画祭で上映された。更には第 43 回青龍映画賞、第 31 回釜日映画賞ほか数々の映画賞で新人監督賞を受賞。共演にはチョン・ヘジン、ホ・ソンテ、コ・ユンジョンなど韓国を代表する俳優のほか、カメオでも豪華俳優陣が出演。スパイ・アクション映画の傑作が誕生しました。

本作は、1980年代における南北間の冷戦を背景に、安全企画部(旧KCIAKCIA)が二重スパイを暴く姿を描いた物語。物語自体は完全なフィクションとなっているが、80年代の韓国では、軍事政権に対抗して学生運動をはじめとする民主化運動が行われ、激動の時代のさなかにありました。韓国の民主化が達成されたのは、1987年6月29日。約36年前のいわば最近の出来事。国民が死闘の末勝ち取ったと言える民主化。その道のりは想像を絶するほどに激しく、多くの犠牲者を生みました。韓国現代史上の忘れてはいけない悲劇を、映画というエンターテインメントに落とし込んだ作品は、多くの反響を得ています。

『ハント』公開を記念して、光州事件での実在の人物をモチーフに描かれた『タクシー運転手~約束は海を越えて~』をはじめとした過去の名作3 作品とともに韓国歴史映画をまとめ。激動の80 年代と呼ばれる韓国ではその時何が起こっていたのか。壮絶な事件の裏側とともに描かれる、辛く悲しくも心揺さぶられるヒューマンドラマから目を逸らすな――。 併せて、『ハント』新場面写真2 点も初解禁。民主化を求め、デモを行う民衆の前を険しい表情で足早に横切る海外次長パク(イ・ジョンジェ)と、事件後と思われる場所で残火に照らされた表情が切ない国内次長キム(チョン・ウソン)、それぞれの姿を切り取った2 つの場面写真から、緊迫感が途切れない本作のテンションが伝わります。

◆『ハント』<2023年9月29日(金)全国公開>
本作が描く80 年代、実際にラングーン事件という大統領暗殺未遂事件が起こった。1983年10月9日、ビルマ(現ミャンマー)に潜入した北朝鮮の武装ゲリラ3人が、同国を親善訪問中の韓国大統領らの暗殺を企図、訪問先において爆弾テロを引き起こした。韓国外務部長官ら21 人が死亡し、負傷者は40人を超えた。本作では、韓国大統領暗殺計画が遂行される裏側で、安全企画部内の機密情報を漏らした二重スパイ“トンニム”の存在にフォーカスされ、部内で起こる壮絶な諜報戦をスパイ・アクションとして描いている。

◆『タクシー運転手~約束は海を越えて~』<2018年4月21日公開>
第90回アカデミー賞外国語映画賞韓国代表作。韓国最大の映画の祭典・第38回青龍映画賞では、最優秀作品賞のほか複数受賞。1980年5月に起きた光州事件を基に描かれた本作。民主化を求める大規模な学生・民衆デモが起こり、光州では市民を暴徒とみなした軍が厳戒態勢を敷いていた。光州事件を世界に伝えたドイツ人記者と、彼を事件の現場まで送り届けたタクシー運転手の実話をベースに描き、韓国で1200万人を動員する大ヒットを記録したヒューマンドラマ。『義兄弟 SECRET REUNIONSECRET REUNION』『高地戦』のチャン・フン監督がメガホンをとり、主人公となるタクシー運転手マンソプ役を『パラサイト 半地下の家族』『ベイビー・ブローカー』の名優ソン・ガンホ、ドイツ人記者ピーター役を『戦場のピアニスト』のトーマス・クレッチマンが演じた。

◆『1987、ある闘いの真実』<2018年9月8日公開>
韓国の権威ある映画賞のひとつ、第54回百想芸術大賞で大賞、最優秀男優賞など最多4部門受賞。1987年11月、全斗煥大統領による軍事政権下、ひとりの大学生の死がきっかけとなった韓国民主化闘争の実話を描いた社会派ドラマ。北分子を徹底的に排除するための、警察の行き過ぎた取り調べによってソウル大学の学生が死亡してしまう。警察は隠蔽のため遺体を火葬しようとするが、不審に思ったチェ検事は検死解剖を命じ、拷問致死だと判明する。さらに、チェ検事が密かに新聞社へリークしたことで学生の死因がスクープされ、デモは一段と激しさを増していく。また、殺された大学生の仲間たちも立ち上がり、韓国全土で民主化運動が大きく展開していく。
『ファイ 悪魔に育てられた少年』のチャン・ジュナン監督がメガホンをとり、パク所長役を『チェイサー』のキム・ユンソク、チェ検事役を『お嬢さん』のハ・ジョンウ、学生デモに立ち上がる大学生役を『華麗なるリベンジ』のカン・ドンウォンと豪華キャストが共演した。

◆『偽りの隣人 ある諜報員の告白』<2021年9月17日公開>
1985年、国家による弾圧が激しさを増す中、民主化を求めて自宅軟禁された政治家と彼の監視を命じられた諜報員の正義を描いた社会派ヒューマンサスペンス。フィクションではあるが、その政治家は有名な大統領がモデルと言われている。24時間体制の監視任務中、諜報員デグォンは盗聴器ごしに、家族への愛や国民の平和・平等を真に願うウィシクの声を聞き続けるうちに、上層部に疑問を持ち始める。そんな矢先、政治家ウィシクとその家族に命の危険が迫っていたー。韓国版アカデミー賞である“大鐘賞”で歴代最多の12部門にノミネートされ、うち4部門を受賞、韓国映画歴代動員数33位という記録をもつ『7番房の奇跡』のイ・ファンギョン監督作品。自宅軟禁される野党政治家イ・ウィシク役を『国際市場で逢いましょう』のオ・ダルスが、愛国心だけは人一倍強い監視チームのリーダーユ・デグォン役を『王の預言書』のチョン・ウが演じた。

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