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蔦屋書店の文具コンシェルジュ佐久間さんが9年間”毎日”描き続けたイラストから厳選。
365作品の使用事例を中心に全1,200色を紹介した新感覚の万年筆インク見本帖が発売。書籍化にあたって元となったのは、代官山 蔦屋書店のアカウントで、様々な動物画を毎日投稿したお誕生日ツイート。
絵描き兼文具コンシェルジュの佐久間さんにインクの魅力や、イラスト制作についてお話しを伺いました。
「イラストで楽しむ万年筆インク見本帖」著者・佐久間和子さんインタビュー
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―― 動物をテーマにいろいろ描かれているのですね。描かれたイラストの中でお気に入りの動物はありますか?
佐久間さん:イラストの出来栄えはともかく「ビントロング」が最近気に入っています。
―― 動物の名前も本の中に書いてあるんですね。
佐久間さん:「ビントロング」は、麝香猫の仲間で東南アジアとかに住んでいるかわいい動物です。後は「熊」も好きでたくさん描いています。
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―― イラストは万年筆を使っていますか。カートリッジ式ではないのでしょうか。
佐久間さん:中にインクを入れちゃっているのもあるけれど、インクを入れると洗うのが大変なのでインクを入れずに、付けペンにして描くこともよくあります。
―― 使いやすいインクの色などインクによって違いはありますか?
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佐久間さん:濃い色の方が、薄い色より色が乗るので描きやすかったりしますね。淡い色だと自分が見づらいので、ちゃんと描けたのか気になったりしてしまいます。
他には、色が変化するインク、たとえば描いて乾くうちに色が変わるインクなどは、普通に使う分には面白いのですが、絵を書く場合だと、影の調子が変わってしまったりするので描きにくいこともあります。
薄い淡い色や色が変わるインクであれば、文字を書いたりするのは楽しいと思います。
―― 約140〜150のインクを持っているとありましたが、インクはどうやって集めたのですか?
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佐久間さん:職場で買ったりもするのですが、ご当地インクを友人からお土産にいただいたりすることもあります。
―― インクはお値段が高いものだといくらぐらいですか?
自腹で買ったものだと5000円位が高いかな。ここには載ってないのですが、ルイヴィトンがインクを出していたり。
名所や名物を知ると、旅行や観光がしたくなる! ご当地インクの魅力を改めて感じる機会に
―― この本の見どころを教えてください。
佐久間さん:今回書籍にするにあたって、ご当地インクを結構使わせてもらいまして。
ご当地インクは今まで好きで集めていたのですが、さらに地方のご当地インクもサンプルで使わせてもらうことに。
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ご当地のインクの特色として、その地方ならではのもの……例えば有名な花の名前が付いていたり、山の名前が付いていたり、名所の名前が付いていたり、桜が綺麗な所の桜の名所だったり。
使って「フムフム……」というのもありますが、インクの説明を書く際に「このインクってこんな背景があるんですよ」と、ご当地インクを使うと今まで知らなかったような名所や名物を知ることになりました。
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名所や名物を知ると、旅行や観光がしたくなりましたね。
他にも、台湾のメーカーさんで、名所をテーマにしたものがあり、台湾の景色が良いところなどをモチーフにしているので、この書籍の制作にあたって調べていたりすると、行って見たいなぁ、という気持ちが湧いてきました。
―― 「澄み渡る夜空に凍える星の瞬きを美しく感じて、」といった蔦屋書店のインク名が変わったものがあるもですね。代官山 蔦屋書店で人気のインクはどれですか?
佐久間さん:「名前の長いシリーズください」とお求めになられる方もいます。それぞれ皆さんお好みのものを選ばれますが、パイロットの色彩雫は根強い人気で、ずっと売れ続けています。
―― 最後にメッセージなどあれば。
佐久間さん:一応帯に365作品と書いてあるじゃないですか。本当は、1年を2月29日のうるう年をいれて366作品にしたかったのですが、編集さんにも相談したところ、やはり365のほうが1年とわかりやすいので、「365作品」という記載になっています。
ですが、実はおまけのページで、うるう年の方も楽しんでもらえるよう最後に1作品入れさせてもらいました。
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「お誕生日おめでとう!」がたくさん入っているので、お誕生日プレゼントにもおすすめです。
―― ありがとうございました!
イラストで楽しむ万年筆のインク見本帖
http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=31250
詳細情報
イラストで楽しむ万年筆のインク見本帖
著者 佐久間 和子
出版社 玄光社
発売日 2023年6月23日
単行本 A5変ヨコ/416ページ
ISBN 9784768316993
価格 3,180円+税