『ミッドサマー』を手掛け、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が第95回アカデミー賞で部門を受賞し話題の映画スタジオA24発!『X エックス』の前日譚として、最高齢のシリアルキラー・パールの若かりし頃を描いた最新作『Pearl パール』が7/7(金)より全国劇場で公開されるます。
現在製作中の完結編『MaXXXine(原題)』とあわせA24初の三部作としても注目され、世界の国際映画祭を席巻してきた本作。あのマーティン・スコセッシ監督も魅了され「ワイルドで魅力的。我々をもてあそぶ傑作!」とコメント、ホラー映画初のオスカー候補と噂されるほど世界中を熱狂させたシリアルキラー“パール”は、鑑賞時、彼女の狂気に圧倒されながらも、最後には、彼女の笑顔の虜になってしまう一本です。
傑作と呼ばれるホラー映画には、ただ恐怖を煽るだけではなく、その作品だけが持つ世界観、独創的な美しさへと惹き込まれる作品も多い。本作も『メリー・ポピンズ』(1964)、『オズの魔法使』(1939)といった往年のファンタジー映画を思わせるようなテクニカラーを採用、思わず目を奪われる色彩美も特徴の一つ。この度、新たなビジュアルホラーとして名高い『Pearl パール』の公開を記念し、この夏みたい!圧倒的な埋没感を伴う“ビジュアル系ホラー”傑作4作品を紹介!
★『Pearl パール』(7/7公開)
スクリーンの中で踊るスターの華やかな世界に憧れるパール(ミア・ゴス)。人里離れた農場で、厳格な母と体が不自由な父に育てられた彼女の愛への渇望が、夢を育み、両親からの異常な愛が、その夢を腐らせていく……。籠の中の無垢なる少女が抑圧から解き放たれたとき、比類なき無邪気さと残酷さをあわせもつシリアルキラーが誕生する……!
本作は舞台が1918年ということもあり、ヴィンテージテイストの衣装、メイク、風景、建築物などクラシックな美しさが特徴!
古典的なミュージカル仕立ての映画『オズの魔法使』(1954)のようなテクニカラーを使って撮影、レトロな雰囲気がよりパールの不穏さを引き立てます。本作のタイ・ウエスト監督いわく「僕は視覚的な芸術を見ていることを再認識させてくれるような映画を見るのが好きだ。現実ではなく映画を見ているというのがいい。『X エックス』は映画へのラブレターだったけど、『Pearl パール』も同じだよ。ただ視点と雰囲気が異なる違うタイプの映画ってだけなんだ」とも語っている。
★『ぼくのエリ 200歳の少女』
ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストによる2004年のベストセラー小説『MORSE -モールス-』を映画化した、12歳のまま永遠に生き続けるヴァンパイアの少女・エリ(リナ・レアンダーソ)と、いじめに苦しむ内向的な少年・オスカー(カーレ・ヘーデブラント)のラブストーリー。孤独だった少年は、隣に引っ越してきた謎めいた少女と出会い、恋をする。しかし同時期から街では不可解な殺人事件や失踪が起き始めるー。北欧ならではの静謐な空気感と切ない恋模様が相乗効果を産み、繊細で情緒的な美しい映像を生み出している。
★『ネオン・デーモン』(2016)
究極の美のためなら、悪魔にだって魂を売り渡す!エル・ファニングを主演に迎えた、極彩色のサイコ・ホラー。
誰もが目を奪われる特別な美しさに恵まれた16歳のジェシー(エル・ファニング)。トップモデルになる夢を叶えるために、田舎町からロスへとやってきた彼女は、瞬く間に一流デザイナーやカメラマンの心を捉え、チャンスを獲得していく。しかし、彼女の美しさを妬む周囲のライバルたちからの強烈な嫉妬により事態は壮絶な方向にー
モデル業界が舞台ということもあり、とにかくハイセンスな音楽やファッション、極彩色の映像美に酔いしれること請け合い!
★ミッドサマー
『Pearl パール』と同じくA24作!『ヘレディタリー/継承』のアリ・アスター監督による、傑作サイコホラー。家族の事故によって心に深い傷を負った大学生のダニー(フローレンス・ピュー)は、大学で民俗学を研究する仲間や恋人たちと共に5人で、スウェーデンの奥地を訪れる事になる。目的は、90年に一度の祝祭への参加。太陽が沈むことのない白夜の明るさの中、美しい花々が咲き誇り、人々は陽気に歌い踊る・・・しかし、全ては悪夢の始まりだった。刺繍が施された村人たちの美しい衣装に魅入られる人も続出、毎年夏至には上映イベントが企画されるなど根強い人気をもつ作品。
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