全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。コンビニに行くとカップ麺とチルド麺売り場をチェックするのが習慣になっているのだが、先日レジ前に山積みされたカップ麺の値段を見て驚いた。
なんと537円! 高額のカップ麺は最近よく出ているが、500円オーバーとなると思い切りがよくてテンションが上がる。
その名も「感動の担々麺」。エースコックから出ているその商品には「No Limit お店を超えるウマさへ」「ウマさ、最重量級」と期待をどんどんぶち上げる文言が並んでいる。
フタを開けると4つの袋が出てくる。かやく、液体スープ、特製、ペースト、レトルト調理品という4袋だ。かやくだけを入れてお湯を注いで長めの5分待ち。フタの上で残り3袋を温めるのだが、多すぎてフタの上がパンパンになる。
5分待ったらフタをあけて、残り3袋を入れる。たっぷりのゴマや山椒の香りが立ち上り、一気に食欲が湧いてくる。麺はモチモチの太麺でカップ麺クオリティをはるかにしのぐもの。具材はほとんど入っておらず、麺以外の原価のほぼ全てをスープに全振りしている。
じんわりとした旨味のスープに程よい辛味と本格的な山椒感、ひき肉もレトルトでしっかり入っていて、かなりちゃんとした担々麺に仕上がっている。
さて、これで537円をどう評価するか。個人的には完成時の見た目をもう少しリッチにしてほしかった。しかし、この本格的なスープの味わいはなかなかカップ麺では得られないもの。セブン-イレブンから発売されている「鳴龍」監修の担々麺がかなりのクオリティなだけに、そことの比較になりそうだ。
まずは担々麺ファンの皆さん、ぜひお試しいただきたい。
(執筆者: 井手隊長)