安くておいしいチャーハン、ラーメン、餃子などが食べられる町中華のお店。皆さんにもお気に入りの「昔ながらの大衆食堂」があるのではないだろうか。昭和、平成、そして令和の時代を支え続けてきた老舗の大衆食堂が、その歴史に幕を下ろそうとしている。
伝説の大衆食堂『末っ子』
東京・大山にある大衆食堂『末っ子』(東京都板橋区大山町23-4)だ。大山駅から徒歩5~6分の場所に位置し、地域住民のみならず、「ここのチャーハンを体験したい」「また食べたい」と全国からグルメな人たちが多く訪れる。そう、ここはチャーハンの聖地。
チャーハンは大山と浅草で味が違うらしい
そんな『末っ子』が、2023年2月28日をもって閉店する。もともとは浅草の『末っ子』(東京都台東区浅草5-17-8)から暖簾分けした大衆食堂とのことだが、マニアによると「チャーハンは大山と浅草で味が違う」らしい。
つまり閉店により「大山の末っ子の味が消える」ことになる。
『末っ子』のチャーハンは「しっとり系」
実際に食べれば食感ですぐにわかるはずだ。ここのチャーハンは「しっとり系」である。ふっくら、柔らかく、食感も優しい。
よって、パラパラ系のチャーハンとは仕上がりが別物と考えていい。
レンゲにのせたチャーハンをスープに浸すとうまい
とはいえベッチャリしているわけではなく、適度にしっとり。味付けは薄めで繊細。そのかわり、チャーハンについてくるスープが強めの醤油テイストと旨味があるので「チャーハンを食べつつスープを飲む」という流れで食べ進めるべし。
これが極上。レンゲにのせたチャーハンをスープに浸して食べると特に絶品。
えびチャーハンは贅沢な逸品
今回はゴロゴロと大き目のエビが盛られている「えびチャーハン」も食べたが、600円のチャーハンに対して、えびチャーハンは700円と超お得。
たった100円を足すだけでゴロゴロと大きめのエビがチャーハンに盛られる。贅沢すぎるしコスパが良すぎる。なによりプリプリのエビがうまい。
餃子も人気ある
餃子も人気メニューのひとつで、5個で350円。かなり小さめの餃子で、ニンニクテイストが強め。
ライスやラーメンと一緒に食べると良きかな。少し酢が多めの酢醤油がよくあう。
閉店はとても残念だが
昭和時代から続いてきた歴史ある味が消えてしまうのはとても残念だが、いままで地域住民やファンを楽しませてくれたことに心から感謝したい。
いままでありがとう『末っ子』。
この海老チャーハンが二度と食べられなくなるとは。2023年2月28日に閉店する東京都板橋区の大衆食堂『末っ子』。昭和から続く伝説的町中華。チャーハン単体ではなくスープとの組み合わせから生まれる味が素晴らしい。 pic.twitter.com/fgpzS0jtrz—クドウ@地球食べ歩き (@kudo_pon) January 25, 2023
2023年2月28日に閉店する東京都板橋区の大衆食堂『末っ子』は浅草本店からの暖簾分けと言われているけど、チャーハンの味が違ってて、マニアの間では板橋区の末っ子のチャーハンは評価高めな印象。うまい! pic.twitter.com/3EGdxSBmkl—クドウ@地球食べ歩き (@kudo_pon) January 25, 2023
(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)