大河ドラマ『どうする家康』が好調を維持している。15日放送の第2話は平均世帯視聴率15.3%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)、個人9.2%。8日の初回で記録した世帯15・4%、個人9.6%より微減したものの、同時間帯で、横並びトップを2週連続でマークした。
脚本は『リーガル・ハイ』『デート〜恋とはどんなものかしら〜』『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)などのヒット作を連発しているシナリオライター、古沢良太。大河ドラマというと、どうしても主人公の幼少期から描き始めることが多いため、どこか牧歌的な雰囲気が漂う。だが同作では初回から松本潤がすでに登場し、物語を、どこか頼りない家康像ではあるものの、力強く牽引。毎回、風雲急を告げるダイナミックな展開が広がる。
そんな同作で意外な重要人物となっているのが、古沢作品に欠かせないキャストだ。例えば『コンフィデンスマンJP』で腕利きの詐欺師・五十嵐を演じていた小手伸也。彼は『どうする家康』で、家康家臣団の1人、大久保忠世を演じている。また同じく映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』で、コックリ役を務めた関水渚も、『どうする家康』で、今川義元(野村萬斎)の家臣、鵜殿長照(野間口徹)の妹・お田鶴を演じている。
忠世は勇猛果敢な武人だが、最近髪の毛が薄くなっているのを気にしているという、見た目的にも一度見たら忘れられないキャラクター。そんなコメディリリーフとしての役割としては小手は最適だ。また、関水の配役も違和感を感じない。
他には『リーガル・ハイ』で、古美門法律事務所の事務員・服部を演じていた里見浩太朗。『どうする家康』では、松平家を見守る菩提寺の住職・登譽上人を演じ、家康の精神的な支柱となっている。『リーガル・ハイ』でも、奔放な古美門研介(堺雅人)を優しく見守っていたが、その包容力は『どうする家康』でも生かされそうだ。いわば古沢劇団の3人が、今後、家康と、そして物語にどう関わっていくのか楽しみにしたい。
(執筆者: genkanaketara)