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忠実な配線&指令電話まで! 東日本の新幹線をプラレールでダイヤ運転再現に挑戦したレポート動画がガチすぎた


子どもの頃、タカラトミーのプラレールを親からプレゼントされて鉄道ファンになるきっかけとなったという人は多いのではないでしょうか。青いレールの種類の豊富さや、さまざまな電車の新製品が発売されていることもあり、それらを揃えて各地で開催されている運転会に参加するなどの趣味を持つ人も珍しくありません。

しかし、世の中にはどこまでも高みを目指す集団も存在します。JR東日本の東北・上越・北陸・山形新幹線を再現するだけでなく、本来は電池を入れると基本的に走りっぱなしなプラレールをダイヤ通りに走らすことに挑戦している動画が公開され、「スゲー」「ガチすぎる」といった声が続出しています。

この東日本の新幹線のプラレールダイヤ運転会を敢行したのは、プラレールサークル『天通団』。団長のじょーがさきABCさんによると、「ある大学の鉄道研究会でプラレールの展示活動に携わっていたOBが中心となり発足しました」といい、「大学鉄研時代は学園祭や企業・自治体のイベント等で展示を行い、当時から実在する駅や路線をモデルにレイアウトを広げて展示していました。ただし、組織の特性上、Nゲージ鉄道模型や写真展示などの展示もあり、プラレールだけに場所や当日のシフトなどに多くのリソースを割くことは不可能でした。そこで、鉄研・OB有志による共同企画として、プラレールだけの運転会を開催しようとしたのがはじまりです」と明かします。

『天通団』動画担当のevery daydayさんがYouTubeで公開した動画は22分以上の長さながら、既に100000近い再生数に達し、「TV番組並みのクオリティ」「ロマンあって最高」といったコメントが寄せられています。

【設営編】東日本新幹線 プラレールダイヤ運転会 レポート動画(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=0M4Aosm0PAE [リンク]

東北新幹線の東京・仙台間、山形新幹線の福島・新庄間、上越新幹線の大宮・新潟間、北陸新幹線の高崎・妙高高原間の配線をプラレールで可能な限り再現したというだけで圧巻ですが、これをダイヤ通りに60編成を走らせるという試み自体が驚異的。

鉄研・OB有志による共同企画でのプラレールオンリー運転会で「ダイヤ運転も試験的に行ってみましたが、実際にやってみるとかなり難しく、運行状況を振り返ることすら困難なほど混乱し、完全に失敗に終わりました」というじょーがさきABCさん。「反省点を洗い出し、列車の本数や配布資料などを見直して1年後にリベンジを行った結果、ダイヤ乱れはあったものの、運行状況が振り返れる程度にはなりました。ここから運転会を継続してやっていけそうという感触と、これ以上は鉄研のレール資材や大学の施設利用などのインフラに乗っかり続けるわけにいかないということで、鉄研OB以外のメンバーも迎えつつ、新しくサークルとして立ち上げたのが『天通団』です」と、プラレールでダイヤを組んで再現するという事に並々ならぬ意欲があることを示します。

「基本的にはサークルの中心となる役員3名および、準備・運営等に携わるメンバー(協力団員)14名で活動しています」という『天通団』。運転会当日には、臨時団員を紹介制で募集し、運転や設営などに必要な人数を揃えているといい、東日本新幹線運転会では合計50名が参加したとのこと。指令所と結ぶ通信電話まで引いているところなど、本気にも程があります。

どうしてここまでプラレールに魅せられるのか、じょーがさきABCさんは「レールと車両という要素を組み合わせて人それぞれ十人十色の遊び方ができる点に魅力を感じています」といい、「プラレールは誕生から60年以上の歴史がありますが、長きにわたって守られてきたレールの統一規格と、車両や情景などの多種多様な商品展開によって遊び方の多様性が確立されています。『天通団』ではそんなプラレールを”私たちが好きな実在の鉄道を表現する”遊びに使って、運転会という形で鉄道やプラレールが好きな人たちと楽しさを共有しています。色々と制約の多いプラレールですが、実際に駅や路線をイメージしながらレールを組んで車両を置いてみると、意外とそれらしく見える点にも魅力を感じています」と語ります。

また、設計代表のなまこさんは「簡単にたくさんの車両を走らせられるところ」が魅力だといい、「鉄道模型では電気回路の都合上、難しいものでもプラレールなら気にする必要はありません。駅に人を配置するだけでダイヤ運転ができるのもプラレールならではだと思っています」と話します。企画代表を務めるがしみやさんも、「Nゲージなどの鉄道模型と違い、車両・情景部品ともに適度にデフォルメされていることから、表現の幅に自由がある」ことを挙げて、「鉄道模型で実際にあるものを表現しようとすると、車両もジオラマも精密なものを求められますが、プラレールであれば製品の規格そのものがデフォルメされているので、適度な”それっぽさ”を考えて車両や情景部品を並べていくだけでも、“どこかで見た景色”を表現することができます」と話してくれました。

「元々は“私たちが好きな鉄道をプラレールで表現する”というコンセプトで始めた天通団のプラレール運転会ですが、Twitterや動画を通じて”駅があって列車があってダイヤがあって……”という私たちの世界観に共感してくれる人が多いことを嬉しく思っています」というじょーがさきABCさん。「ダイヤ運転が特に目立ちがちですが、車両や情景にもいろいろとネタを仕込んでいますので、写真や動画の中から色々と探して見てほしいなーっていう気持ちもあります(笑)」といい、「まだまだやりたい路線はたくさんあるので、いろいろな人の力を借りながら”みんなで楽しいプラレール”を創っていければと思います」と今後の活動への意欲を示します。

また、なまこさんは「レイアウト設計とダイヤ作成に長い時間がかかってしまうので頻度は増やせないですが、これからも楽しんでもらえるように頑張っていきます」といい、がしみやさんも「『天通団』はあくまで非公開・紹介制としており、”自分たちで楽しむ”ことに特化していますから、ここまでの反響を頂いていることに正直驚いています。ダイヤ運転の企画としては十分でない点が多いのも事実ですから、今後も問題点を解決しながら次回開催を目指していきます」と話してくれました。

『天通団』は2022年8月13日の『コミックマーケット100(C100)』で「相鉄直通・湘南新宿運転会」レポートなどを頒布予定。「動画では当日の様子を主にお伝えしていますが、同人誌では少し視点を変えて、準備・検討段階に携わった各担当の想いやこだわりについて紹介していくスタイルにしています。動画と合わせてご覧頂けるともっとお楽しみ頂けますので、是非ご覧ください」とのこと。同人誌はメロンブックスなどでも入手可能なので、興味がある人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

【短縮版】相鉄直通・湘南新宿プラレール運転会 レポート動画(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=Xw7mU55WDDg [リンク]

※画像はYouTubeより

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