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ミセスユニバース2022日本代表が決定! 「見た目の美しさ」に捉われない!? ミセスコンの新しい形


女性の社会的地位向上をテーマに掲げるミセスコン、「ミセスユニバースジャパン2022」が、7月15日に開催された。

「見た目」だけじゃないって、どんなミセスコン!?

ミセスユニバースジャパンはいわゆるミセスコンテストではあるが、聞けば、婚姻歴のある女性であれば誰もが挑戦できるという。当然容姿に関する出場制限もない。なるほど、ルッキズム批判が叫ばれる現代におけるミスコン、ミセスコンの新形態となり得そうだ。だがそれならば一体何を競うのか? そんな好奇心から観覧することにした。

会場は東京渋谷区にあるさくらホール。総客席数735名を擁す立派なホールだ。開会の宣言とともに登場したのは30歳から79歳の47名のファイナリストたち。

華々しくスポットライトを浴び、大きな音楽に後押しされ登場する様子は圧巻だが、一人ひとりをよく見ると硬い動きも見られる。プロフィールに視線を移せば、それもそのはず。ファイナリストの多くは「普通の人生」を歩んできた人たちだ。

例えば、ホームヘルパーとして在宅介護の仕事をしながら挑んだ川崎恵子さん50歳。人前で話すことは苦手だが、訪問介護や在宅介護の現場を広めるためにエントリーした。

今回最年長となる79歳の高岡邦子さんは、医師として長年全国の無医村で活動し、東日本大震災の際には医療ボランティアに従事。2年前、人工股関節の大手術を受けたが、リハビリを乗り越え、今では15cmのヒールを笑顔で履きこなす。同世代の希望となるべくエントリーを決めた。

▲79歳の高岡邦子さんはハツラツとしたアピールで、Top5に輝いた。

その他のファイナリストも、育児、仕事、離婚、介護、闘病、DV被害などに悩み、乗り越えた、あるいは乗り越えようとする人たちだ。そして「誰かのため」を想い、地道に汗をかいてきた人たちだ。

▲タレント審査で美声を披露した田島みわさんは、堂々の第3位に

このミセスユニバースジャパンはこうした女性たちに光を当てた形だ。身長や体重、見た目よりも、どのような人生を送ってきたか、社会貢献の意思があるかなどに重点が置かれ、評価されるという。

「ミセスユニバースジャパンになります!」

スピーチ審査では、多くのファイナリストからこの言葉が聞かれた。「なりたい」ではなく「なる」のだという覚悟。そんな言葉からも、彼女たちがはっきりと前を向いていることがうかがえる。

▲ドレスを着用したイブニングガウン審査。どの女性たちも自信に満ちた表情で輝いていた。

コンテストは可能性を引き出す仕組み

ではなぜ、このようなコンテストが生まれたのだろうか。そのルーツはミセスユニバースジャパンを主催するベリッシマジャパン株式会社の代表取締役社長、大島一恵さんのミスコン出場経験にあった。

世界でモデルとして活躍し、コンテストにも出場していた大島さん。世界で競い合う中で、身長や語学力など、自分に足りないものばかりが見えていた時期もあったという。しかし、競うことよりも楽しむことを優先して臨んだ世界大会で初優勝。これをきっかけに、コンテストとは、自身の可能性を引き出す壮大な仕組みだということに気づいたという。

「人はそれぞれ異なった魅力を持っています。ひとつの物差しに当てて競争するのではなく、エントリーした人たちに、自身の魅力に気づいてもらうコンテストを運営したいと思いました。それぞれの挑戦が個人の可能性を広げ、社会に“与えられる人”が増えると信じています」

ミセスユニバースジャパン誕生の背景には、大島さんのそんな願いが込められていた。

グランプリはシングルマザーで会社役員の光安里美さん

さて、コンテストもついに終盤。BIGO賞や特別賞の受賞者の名前が次々にコールされていく中、最後に名前を呼ばれ、グランプリに輝いたのは、45歳の光安里美さんだった。シングルマザーとして小学生の息子さんを育てながら、仕事では会社役員を務め、さらに今春にはMBAを取得したバイタリティー溢れる女性だ。

▲中央右がグランプリの光安里美さん。隣は主催者であり審査委員長を務めた、ベリッシマジャパン株式会社の代表取締役社長、大島一恵さん。

そんな光安さんも、離婚直後は就職活動すらままならず、卑屈になっていた時期もあったのだとか。それでも前を向き続けた道の先に、ミセスユニバースジャパンが待っていた。

光安さんのスピーチ審査で印象的だった言葉がある。

「いつか子どもに『ママは自分のために人生を犠牲にしてくれた』ではなく『ママはいつもキラキラしていて自慢だった』と言われる人生にしたい」

子どもにそんな風に言ってもらうことがどんなに難しいことか。しかしきっと光安さんは息子さんにとって、すでに自慢のママなのだろう。

新しい挑戦がここから始まる

今回グランプリに選ばれたのは光安さんだったが、このミセスユニバースジャパンの本当の意義とは、誰かに評価されることよりも、ここに立つことを決め、自分を見つめ直し、目標に向かって内面も外面も磨きをかけたこと、そのプロセスそのもののように思えた。

慣れないハイヒールに、美しいドレス。眩いほどのスポットライト。そこでマイクを手に、堂々とスピーチをしたこと。その経験は、彼女たちの誇りとなって、今後の人生に大きな影響を及ぼしていくだろう。

▲ミセスユニバースジャパン2022のTOP17

今回、ミセスユニバース日本代表以外にも、計17名が世界大会への出場権を獲得した。今秋以降、韓国で開催予定の「Mrs. Universe」、ブルガリアにて開催予定の「Women of the Universe」など、世界大会へ挑戦していくという。彼女たちの挑戦は始まったばかりだ。

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