あと4日で乃木坂46を卒業する山崎怜奈。そんな彼女による、“ラストプレゼント”が話題だ。それが、「山崎怜奈 presents 解きたくなる#乃木坂クイズ」。
本日7月12日(火)より「山崎怜奈Presents 解きたくなる #乃木坂クイズ」特設サイトが公開となりました本人の直筆サインが入った「山崎怜奈プロデュースグッズ」ロングスリーブTシャツが当たるチャンスもぜひお楽しみください✨■クイズはコチラhttps://t.co/oZILc0j4m2#乃木坂46#山崎怜奈pic.twitter.com/4mLrTCUc7A—乃木坂46 (@nogizaka46) July 12, 2022
山崎怜奈 presents 解きたくなる#乃木坂クイズ
https://www.nogizaka46.com/s/n46/page/tokitakunaru_quiz[リンク]
これは慶應義塾大学出身で、各局のクイズ番組で歴戦の猛者たちと渡りあってきた“乃木坂イチの才女”が自ら作問に挑んだもの。合計46問のクイズには、2期生として9年半グループを見てきた古参メンバーならではの、乃木坂の歴史が凝縮されている。
その中の問題例を挙げればきりがないが、例えばグループのロゴにまつわるもの、曲のリリース日、グループの冠番組である『乃木坂工事中』(テレビ東京系)での“公式お兄ちゃん・バナナマン設楽統の発言、ヒット祈願キャンペーンの場所などなど多種多様。
しかもそれを単純に答えさせるだけはなく、クイズ好きならではのバズル的要素も含まれている。そして何と言ってもポイントが、出題文や答えに、加入したばかりの5期生を含む在籍メンバー、さらにはこれまで巣立っていったメンバーの名前が入っていることだ。そして最後の46問目の答えは、15歳から青春時代を過ごしてきた乃木坂に対する、偽らざる本音だろう。
今やクイズ女王、あるいは歴女として、さらに同時間帯の聴取率1位を独走する冠ラジオ『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(TOKYO FM、月曜~木曜、13時 通称『ダレハナ』)のパーソナリティーとして、またある時は『春菜ザキさんのタダの通販じゃねーよ!』(テレビ朝日系)ではハリセンボン近藤春菜と対峙するなど多才な一面を見せる山崎。だがそれだけのキャリアがありながら、在籍中、シングルの表題曲を歌う選抜メンバーに一度も選ばれたことがない。
その選定の基準は常々、議論の対象となってきたが、乃木坂ファンの中には悲しいかな、選抜こそ正義、アンダーは悪といった分断思想を持った者も少なくない。彼女もまた、いわれなき誹謗中傷も受けてきたことだろう。これまで様々なキャラ変を試みたとも語っているが、その度に、卑屈になったこともあったはずだ。
だが卒業を発表したときの同『ダレハナ』で、「ここ数年で、どんどん生きるのが楽しみになってきた」と語っているように、選抜とアンダーなんて、単なる“お飾り”、“言葉遊び”。少なくとも今の彼女の前では、何の意味もないことを教えてくれている。むしろ「アンダー上等!」と声をあげ、今、堂々と胸を張ってゴールテープを切るのだ。
後輩メンバーの弓木奈於は、8日放送の『沈黙の金曜日』(FM FUJI)で、自分のことを早い段階から「面白い」と認めてくれた山崎に感謝していた。さらに弓木は、思慕する先輩の今後について、「常に日に当たっておいてほしい。夜でも日向ぼっこしてほしい」という要望を出している。
ワールド全開の発言の真意は図りかねるが、実は言い得て妙でもある。山崎は、手暗がりの中でも必死に、光を求めてきた人生だったのではないだろうか。そして今、太陽を自分に向けさせる強さを手に入れた。
絶対的センターだった白石麻衣の卒業が乃木坂の一大転換点なら、アンダーの良き相談相手だった山崎の卒業もまた、グループ10年におけるターニングポイントだろう。
光の当たり方を模索し続けて、ようやく手に入れた「自分だけの人生」。乃木坂の肩書きが外れたとき、彼女はさらに最強になるはずだ。……卒業にあたって、かなり謳いあげた文章になってしまったが、本人は多分、そこまで感傷的になっていないだろう。そんなところも、また、れなちらしい。
(執筆者: genkanaketara)