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映画『エルヴィス』で魅せるトム・ハンクスの新境地とは? 「パーカーのような度を越えたキャラクターを、勇気をもって演じている」



彼がいなければ、ビートルズも、クイーンも存在しなかった… 世界史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリーの<誰も知らなかった>真実の物語を、『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が映画化。エルヴィス本人を演じるのは、若手の旗手オースティン・バトラー。そして、エルヴィスの才能を見出した破天荒なマネージャートム・パーカー役を二度のアカデミー賞受賞俳優トム・ハンクスが演じます。


圧倒的なライブパフォーマンスを体感する、本年度最注目のミュージック・エンタテイメント映画『エルヴィス』が7月1日、待望の公開となります。本作でのトム・ハンクスが、彼のキャリアでは珍しい“悪役”を演じていることが明らかになりました。


トム・ハンクスといえば、数々のヒット作の主演を務め、アカデミー賞主演男優賞を2 度も受賞しているハリウッドの大スターだ。『フォレスト・ガンプ 一期一会』(94)のフォレストや、『プライベート・ライアン』(98)のミラー大尉、そして『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズのラングドン教授など、正義感溢れる“いい人”を演じることの多い俳優でもあります。


そんな彼が本作で挑戦したのは、悪名高いクセ強マネージャー トム・パーカー役。トム・パーカーは、エルヴィスの才能をいち早く見抜き、世界的なスーパースターに仕立て上げながら、その反面プライベートにまで深く関与して金のなる木として彼を縛り付けていたと言われる人物だ。映像の中でパーカーは、言葉巧みにエルヴィスをショービジネスの世界に誘い込み、彼の人生をコントロールしようと目論む。その笑みは老獪で、いつもの優しく愛に溢れたトムの微笑みとは真逆。しかし、そこは名優トム・ハンクス、未だかつてない“悪キャラ”の中にも、パーカーなりの“正義”を感じ

させるようなドラマチックで奥深い演技を我々にみせてくれます。



実際にエルヴィスにとってのパーカーは、ただの悪人ではなかったようで、エルヴィスを演じたオースティンは「彼らの絆はとても複雑です。パーカーがエルヴィスの心の空虚感を満たしたことが沢山あったと思います。パーカーがいなければ私たちはエルヴィスのことを知ったでしょうか?それは分かりませんが、彼らの関係は時間の経過と共に汚され、再定義されたのだと思います」と語り、時と共にすれ違いが生まれていったのではないかと語る。確かにオースティンのいう通り、プロモーターとして優秀なパーカーがいなければ、エルヴィスは世界的なアイコンにはなっていなかったかもしれません。


エルヴィスをスターにして金を儲けようとするパーカーと、純粋に自分の歌を追求し続けるエルヴィス。音楽で世界を変えた2人の心はいつしか冷え込み、修復の効かないものになってしまいます。トムが演じるパーカーに、底知れない魅力を感じるのは、そんな2 人の悲しい絆を表現したかったに違いありません。エルヴィス・プレスリーの輝かしい伝説の裏で、影のようにぴたりと寄り添い暗躍した悪名高きマネージャー トム・パーカー。いい人キャラを脱ぎ去ったトム・ハンクスの挑戦は、監督バズ・ラーマンの心を掴んだようで、「トムは、パーカーのような度を越えたキャラクターを、とても勇気をもって演じてくれました。トムにはとても感謝しています」と本作でのトムの演技を絶賛しています。



ロックを創り、世界を変えたエルヴィス・プレスリーの真実を描き、すべてが始まったその熱狂のライブを体験するミュージック・エンタテイメント『エルヴィス』。心に響くの音楽、そして胸の熱くなるドラマを全身に浴びる映像体験をぜひ劇場で。


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