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Netflix独占配信スタート! 『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』で描かれる「帰還兵」の傷と苦悩


2020年9月18日に公開され、第24回日本アカデミー賞や第24回文化庁メディア芸術祭などで優秀作品として受賞するなど、高い評価を得た『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。アニメーションの作画や演出、音響のクオリティはもちろんのこと、少女兵として戦っていた主人公のヴァイオレット・エヴァーガーデンが、「自動手記人形」と呼ばれる代筆屋としてさまざまな人々に出会い、「愛してる」という言葉の意味を求めるストーリーには心を揺さぶられます。

アニメ版、外伝に続く集大成的な物語となっている『劇場版』ですが、2022年4月13日よりNetflixで独占配信が開始となります。

「帰還兵」の傷と苦悩が描かれた作品

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』では、アニメ版から一貫して戦争で傷ついた人々が描かれています。ヴァイオレットは両腕を失い、義手でタイプライターを打っている上に、物心ついてから戦場しか知らない少女。C.H郵便社社長のホッジンズも、最後に「愛してる」の言葉をヴァイオレットに残して行方不明となったギルベルト少佐も、その兄であるディートフリートも、戦後の世界でも苦悩を抱えて生きています。

アニメ第7話で「私が殺した人にも、大切な人がいたのではないか?」と気付き、「生きていていいのか」と慟哭するヴァイオレットの姿に誰しもが胸を締め付けられますが、それでも自動手記人形として生きていくことを選択したその後が描かれる『劇場版』。ギルベルトが「どこかで生きている」ことを信じて疑わず、想いを抱えながらも依頼人の代筆を続けていきます。そして、その最中に偶然届いた宛先不明の手紙をホッジンズが発見したことにより、その消息の手がかりが掴むことになります。

ヴァイオレットを「戦争しか知らない少女」にしてしまった自責の念を抱えたまま、ギルベルトが行き着いた島は、戦争で若い男性が根こそぎ出征し誰も帰ってこなかったため、老人と女性、子どもばかりが残されていました。帰ってこなかった「愛する人」を鎮魂する儀式は哀しくも美しく、参加するギルベルトのうつむいた横顔からは、「生きながらえてしまった」という苦しみが見て取れます。

そんなギルベルトにヴァイオレットがホッジンズと共に島を訪れて、ふたりがどのように心を通わせるのか、ぜひとも劇場版を観て頂くとして、この作品を通じて「生死」と「戦争で人々が失ったもの」、そして人と人を繋げる心を届けるための「手紙」「言葉」が描かれているというのは、現実の世界とリンクして考えさせられる事も多数あるのではないでしょうか。アメリカなどでは、従軍経験者から「これほど帰還兵の心に寄り添った作品はない」という感想が寄せられていたこともあり、改めて「戦争」が人にもたらすものについて、少しでも想像を巡らせてみてはいかがでしょうか。

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』レビュー

「最終的にキャラクターみんな好きになるし音響がとにかく良い」 気鋭のマンガ家が観た『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
https://otajo.jp/91947 [リンク]

「登場人物の感情が少し揺れ動いたシーンでも心に響く」 Vtuberキャラデザ担当イラストレーターが観た『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
https://otajo.jp/92636 [リンク]

「圧巻の映像美と重厚な世界観に魅了された」 小説『ロメリア戦記』著者が観た『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
https://otajo.jp/93762 [リンク]

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式サイト
http://violet-evergarden.jp/ [リンク]

(c)暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

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