日本には数多くの温泉がありますが、インドカレーをガチ推ししている温泉はココだけなのではないでしょうか。北海道札幌市の中心部からクルマで約1時間ほどの場所に位置する、定山渓の秘湯『やわらぎの里 豊平峡温泉』です。
『豊平峡温泉』は温泉なのにインドカレーの薫り
大自然溢れる風光明媚な『豊平峡温泉』。本来ならば、温泉地に行けば泉質によってさまざまな温泉の薫りが漂ってくるものですが、『豊平峡温泉』はインドカレーの薫りが漂ってきて、温泉地に来たのか、インドカレー屋に来たのか、そもそもインドに来てしまったのか、言葉にできない不思議な感覚に。
インドカレーが食べたくなっている自分がいる
温泉施設内に入れば、インドカレーの薫りが強まり、温泉に入りにきたのにインドカレーが食べたくなっている自分がいます。インドカレーの薫りのなかに、温泉に入りに来たおじいちゃんおばあちゃんの姿、なかなかシュールです。
「まずインドカレーを食べる人」と「まず温泉に入る人」
施設に入ると「まずインドカレーを食べる人」と「まず温泉に入る人」で会計が分かれていました。インドカレーが食べられる食堂を覗いてみると、かなりいる、たくさんいる。インドカレーをおいしそうに食べているお客さんたちが大勢いる!
ちなみにこの温泉、お土産人気ランキングの1位が温泉の石鹸、2位が温泉まんじゅう、そして3位がビリヤニです。なにかがおかしい(笑)。
どこもかしこもインドカレーの薫り
とりあえず温泉に入ってからインドカレーを食べようと思い、温泉フロアへと進んでいったのですが、どこもかしこもインドカレーの薫り。『豊平峡温泉』にいる限り、心地よいスパイスの薫りから逃れることはできません。温泉は源泉100%かけ流し。贅沢すぎる! 温泉は大浴場だけでなく露天風呂もあり、運が良ければ鹿や狸もやってきます。
ナン付きチキンマサラをオーダー
温泉を楽しみ、インドカレーを食べるべく食堂へ。ショーケースに並ぶ料理の見本はカレー、カレー、カレー! カレーだらけ。食堂というよりも、完全にインド料理レストランです(蕎麦やジンギスカンもありますが!)。今回はナン付きチキンマサラをオーダー。前払いで会計を済ませると番号が渡されるので、席に座って待ち、番号が呼ばれたら受け取りに行きます。
茶褐色のナンは表面はザラリとしていて軽い食感
出来上がったチキンマサラとナン。ヤバイ。これはヤバイ。薫り、見ため、すべてが本格的。ナンは極めて特徴的で、かなり茶褐色。表面はザラリとしていて軽い食感が楽しめ、香ばしさが際立ちます。ナンをチキンマサラに浸してすくい取るように食べれば、心地よい酸味とコクが楽しめます。
信じられないハイクオリティなインドカレー
ナンが軽い食感なので、かなり大判ではあるものの、どんどん食べ進められるのもGOOD!やや粘度が高めのチキンマサラは爽やかでありながら強めの酸味が楽しめ、香ばしく仕上げられたナンにバッチリと合います。これ、温泉施設のインドカレーですよ? 信じられないクオリティ。
インドカレーも温泉も最高『豊平峡温泉』
大自然あふれる北海道の温泉でインドカレー。しかも本格的。温泉に入るため、インドカレーを食べるため、どちらでもいいので、とにかく『豊平峡温泉』に行ってみてください。どっちも最高だから。
施設: 豊平峡温泉
住所: 北海道札幌市南区定山渓608−2
(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)