北朝鮮に行ったのですが、平壌やその近郊で食べた料理がとてもおいしかったのでご紹介したいと思います。旅行者が食べている料理と、現地人が食べている料理は、大きく質が違うともいわれていますが、今回は素直においしかったものを「おいしかった」と報告する記事だとお思いください。
1. 平壌冷麺
汁は塩気が薄いものの、だからといって物足りなさはなく、飲み干せそうなほど繊細。ダシがしっかりきいているので、余分な塩気は必要ないのでしょう。
麺は極めて細く、そして強いコシがあります。なのでハサミで切って食べたいところですが、北朝鮮ではハサミで切ることは縁起が悪いらしく、そのままズズッとすすって食べました。
余りにも美味しかったため、帰国してから日本でも似たようなテイストの冷麺がないかと探し回りましたが、北朝鮮の冷麺を超える冷麺に出会えていません。
2. ハマグリのガソリン焼き
北朝鮮名物と言えば、やはりハマグリのガソリン焼きですよね。獲れたてのハマグリを地面に並べ、ガソリンをかけて一気に加熱。十分に火が通ったら、皿に移してそのまま食べます。
海水によって塩味がついているので、そのまま食べても美味。実際に食べないと理解できないかもしれませんが、ガソリン臭さがおいしさのもとになっている気もしました。こればかりは、実際に食べないと、本当にわからない味。食べるまで理解できない味です。
3. 羊角島ホテル醸造所のビール
平壌の大東川の中州に建てられている高級ホテル「羊角島ホテル」では、羊角島ホテル醸造所で作られた生ビールをジョッキで飲むことができます。
ホテルロビーの一角にビールが飲めるスペースがあり、そこで指導員さんと飲んだのですが、スッキリとした味わいで、日本のビールに近いものを感じました。クセがないのでグビグビいけちゃいます。
4. アヒルの焼肉
北朝鮮ではアヒルの焼肉を食べることができます。新鮮なアヒルが皿に盛られてやってくるので、日本式焼肉のようにロースターで焼いて食べます。
人生で初めてアヒルの焼肉を食べたのですが、クセはなく、鶏肉のようにあっさりとしていながら旨味を感じる良いものでした。
5. 列車で知らないおばちゃんがくれたメシ
北京から丹東を経由して平壌へと鉄道で向かったのですが、道中、同じ車両に乗ったおばちゃんが優しくて、筆者に辛い肉炒め、野菜炒め、魚の乾物、そのほかいろいろと飯を与えてくれました。
大切なごはんのはずなので申し訳ない気持ちになりつつも食べてみたら、これがけっこう美味。白飯が欲しくなります。……と思っていたら白飯も出てきて、バクバク食べまくりました。ほか、駅弁も買ったのですがおいしかったです。
北朝鮮料理はおいしかった
北朝鮮料理はどれもおいしいものばかりでした。特に冷麺はズバ抜けて美味。もちろん日本で食べられる冷麺も大好きですが「どうして日本では同じ味の冷麺に出会えないのだろう」と思うほど美味でした。
北朝鮮と日本は国交がないので簡単に行ける国ではないかもしれませんが、もし、北朝鮮料理を食べる機会があれば、それは貴重な体験になるかもしれません。
(執筆者: クドウ@食べ歩き)