全世界で20億冊以上出版され、「世界一売れた作家」として知られ、“ミステリーの女王”の異名を持つ作家アガサ・クリスティが生涯を通して書き続け、今もなお全世界で愛される“ 名探偵ポアロ”シリーズ。時代を超越した人気シリーズの中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称する 1937 年に発表された 「ナイルに死す」。この傑作ミステリーを前作『オリエント急行殺人事件』( 17 )に続き、ケネス・ブラナー監督が映画化する 『ナイル殺人事件』が 2月25日(金)に公開となります。
この度、主演および監督を務めるケネス・ブラナーが、セット作りの秘密を明らかにしました。
前作の『オリエント急行殺人事件』でも監督を務めているケネスは、実際に豪華なオリエント急行の機関車や客車を作り、俳優陣までも驚かせました。そのセットへのこだわりは、本作でも貫かれています。なんと、ミステリーの舞台となる豪華客船カルナック号を作り上げてしまったのです! その大きさはなんと全長約72メートル、総重量約225トンという超巨大なもの。
さらに驚くべきは、細部にまで装飾が施された船内。ダイニングルームや、ラウンジ、バーが再現され、手 すりに施されたエジプトのアニマルモチーフから、テーブルの上に置かれた当時の新聞に至るまで、完璧なまでの再現度だったそう。ケネスは、本作 の為に作られたカルナック号について 「制作チームは、この船にサスペンスや荘厳さを吹きこむことで、没入感が生み出されました。より危険かつエレガントの雰囲気に包まれ、命取りの船に仕上がりました。キャストたちが初めてこの船に乗り込んだ時にもこの仕上がりに驚いてくれました。観客もナイル川に旅をしているような気分になると思います」 と語り、セットづくりへのこだわりによって、本作の世界観を完璧に作り上げることが出来、より体感に近い映画体験ができることを語っています。
完璧なセットづくりにこだ わる ケネスについて、本作の カギを握る重要人物ジャクリーンを演じた若手 女優 エマ・マッキーは「客船を初めて見た ¥時、感動しました。若手からベテランまで、役者全員は、あの職人技に驚きました。豪華客船本体だけではなく、 船内の部屋 や小道具まで、すべて素晴らしかったです。ケネス監督は、中途半端な気持ちで 作品を作ることがなく、何もかもが可能性を最大限に生かして実現 しようとしていると思います」と初めて客船を目にした時の驚きを振り返ります。
ナイル川を往く豪華客船内で起こる美女の死、そして次第に浮き彫りとなるそれぞれの思惑と複雑に絡み合う人間関係…。アガサ・クリスティの最高傑作とも言われるミステリーの実写化と名探偵ポアロの名推理にご注目を。『ナイル殺人事件』は 2月25日(金より全国公開。