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3メートル四方の位置情報を3単語で表現する「what3words」 日本語含む50言語に対応し提携パートナーも増加


位置情報テック企業のwhat3wordsは11月24日、メディア向けのオンラインカンファレンスを開催。CEOのクリス・シェルドリック氏がサービスの特徴や導入事例について説明しました。

what3wordsは、3メートル四方の特定の位置情報を3単語の“3ワードアドレス”で表現し、検索や共有ができる位置情報技術を開発。現在、一般向けにスマートフォンアプリとウェブサイトでサービスを提供しています。

3単語は各国語の辞書からランダムにピックアップされたもので、たとえば三重県尾鷲市にある3メートル四方の位置は「りんかく。のぼる。おびる」の3単語で表現されています。3メートル四方の位置を特定できるので、自宅の玄関の位置を教えたり、待ち合わせ場所を共有する際に、より詳細な位置を簡単に共有できるのが特徴です。

従来の位置情報システムは、重複した地名や同音異字の場所が区別できないこと、公園やスタジアムなど大規模な施設でも、ひとつの住所でしか表せないこと、住所の音声入力が難しいことなどが課題。GPS情報は表現が複雑で、一般の人には使いこなすのは難しいことが課題となっていました。

what3wordsでは、検索ボックスに日本語なら句点で区切った「びじゅつ。こけい。あさいち」と3ワードアドレスを入力したり、住所や名称を入力して検索結果の地図が表示可能。アプリでは3ワードアドレスの入力に、音声を利用することもできます。検索結果は共有と保存ができる他、Googleマップなど外部サービスを使って経路検索に利用できます。

サービスは50言語に対応し、世界中の同じ位置に対して50言語で位置情報を表現しています。これにより、海外にいても自国語の3ワードアドレスで位置の検索や共有が可能。

日本語で似た表現となる3ワードアドレスの「なかよく。かんばん。みとれる」と「なかよく。こくばん。みとれる」は、日本とアメリカに配置して明確に違う位置と分かるようにしている他、入力に手間がかかる文字数の多い単語は日本人が使う頻度が少ないブラジルに配置するなど、多言語対応ならではの工夫も盛り込まれています。

what3wordsの技術を活用する企業や団体は、1000を超えるとのこと。メルセデス・ベンツや三菱自動車、ロータス、ランボルギーニなどの自動車メーカーがカーナビに導入している他、スマートヘルメットの「CrossHelmet」では音声入力した3ワードアドレスからナビゲーションを表示する機能を開発。「MapFan」や「Japan Travel by NAVITIME」といった地図アプリやタクシーアプリの「S.RIDE」にも採用されています。

同社の調査によると、日本では玄関の位置を示す住所を持っているのは人口の42%で、回答者の65%が、より正確な位置情報を提供するサービスが必要と回答する結果に。Eコマースやフードデリバリー、タクシーの配車といったサービスの利用時に、今後what3wordsの3ワードアドレスを使用する機会が増えていくかもしれません。

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