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タモさんが怪談風に語った“タモリ流チャーハン”の作り方 [なんでもチャーハン]


タモリさんと言えば、その物腰の柔らかさや親しみやすさ、少年のような好奇心が培った知識と話芸が人気。誰しも認める、現芸能界のトップタレントです。

そんなタモさんが作る料理は絶品であるというエピソード、既にご存知の方も多いかと思います。

タモさんが語ったとされる“タモリ流レシピ”には「タモリ流カレー」、「タモリ流ラーメン」、「タモリ流生姜焼き」、「タモリ流ピーマン」、「タモリ流オムライス」、「タモリ流もやし炒め」[リンク]……などなど、様々なバリエーションが存在するようです。

そんな中、10/30に放映された『タモリ倶楽部』の怪談企画の中でタモさんが語ったのは「チャーハンの作り方」! こうして新たに“タモリ流レシピ”が語られる機会は非常にレアです。

まずは番組内で語られた内容を確認してみましょう。

これは学生の時の俺の友達の、その当時付き合ってた彼女の話なんですけども……。
その彼女はある夏の夜にお腹が減って「今日何か食べようかな」と思った時にチャーハン食べたいなと思って冷蔵庫の方に行くと……冷蔵庫の触媒であるガスが流れる音が……。

 

<ケンコバ:なんでわかるんですか(笑)>

 

「(触媒のガスが)循環しているな」と確認して、扉を開けて、まずネギとチャーハンの玉子、それから魚肉ソーセージがあったんで、この3つで。
「あとは塩さえあれば大丈夫だな」と思ってチャーハンを作ろう、と……。

 

玉子をカチンとショットを割って溶いて、フライパンで炒めてあとは魚肉ソーセージとネギを入れればいいと。

 

その日に限って、――どういうんでしょうね、魔が差したのかどうか知らないけど、溶いた玉子の中にご飯を入れちゃったんですよ……。

 

「あら」って思ったけどもう取り返しがつかないんで、玉子とご飯がいっしょになったグシャグシャのものをフライパンにジュッと乗せて、(混ぜるしぐさで)さっさっさっさっさっ、と一心に、さっさっさっさっさっさっさっさっさっと混ぜていたら、グチャグチャのものが、だんだんと分離してパラパラになり始めて……。

 

「あれ」って思ったら、中華屋で食べるような、パラッパラのチャーハンが出来上がって……(絶句)。それで驚いて、食べたらうまい事……満腹になって眠っちゃったらしいんですよ。

 

で、次の日の朝にチャーハンの作り方をおぼろげながら覚えていた。後日、作ってみたが……二度とそのようなチャーハンは出来なかった。<衝撃的な効果音>

 

 

※2021年10月30日放送『タモリ倶楽部』<「怖い話」っぽい話し方講座・夕飯の作り方>より引用

以上、文面ではありますが、淡々と話すタモさんの雰囲気が少しでも伝わったでしょうか。

これを元に、今回語られた“タモリ流チャーハン”の手順を再現してみたいと思います。


<材料一覧>

・ご飯(お茶碗1杯程度)
・魚肉ソーセージ
・ネギ
・玉子1個
・塩

まずはネギと魚肉ソーセージを刻みます。

余談ですが、今回使った魚肉ソーセージは丸善食品の『ホモソーセージ』です。

homogenize(ホモジナイズ:均質化)されたすり身のなめらかさにおいては、他の魚肉ソーセージの追随を許さない仕上がり。見かけたら一度、買ってみていただきたい、筆者イチ押しのギョニソです。

溶いた玉子には、炒める前のご飯をしっかりと混ぜ込みます。

魚肉ソーセージを先に軽く炒めた後、玉子とご飯をフライパンに入れて炒めます。

タモさんの言う通り、炒めるうちにパラパラになってきました!

塩で味を調えたら、最後にネギを入れ軽くあおって完成です。

タモさんの事を考えながら試食しよう

実際にいただいてみます。

いつものしっとりチャーハンと比べると、かなりパラパラに仕上がっています。

この手順の場合は最後に塩を入れる分、ダイレクトに味を感じやすいので魚肉ソーセージの量を考えながらよき塩梅の味付けをしたいところ。今回はまろやか系の塩を使ったのでかなり上品に仕上がりました。具材は超庶民的なのに、グレードの高めの高級中華ぽさすら漂わせています。

このレシピが何よりすごいのは、どう作ってもパラパラに仕上がること。塩加減が決まれば文句なしに最高のチャーハンになりそうです。

「炒める前に玉子とご飯を混ぜる」手法は、ネットレシピが普及した現在では周知の手順かもしれません。しかしタモさんの好奇心とクリエイティビティからすると、ネットが普及するずっと前からこの手法を(偶然にも?)発見していたように思います。

ちなみにパラパラチャーハンのレシピとしては「マヨネーズを混ぜる」という方法もあるようです。油と玉子でご飯をコーティングするという意味では先の手順と原理は一緒ですね。

タモさんの怪談(風)のオチでは「二度とそのようなチャーハンは出来なかった」とありました。

「油の量をどのくらいにするか」、「玉子にどのくらい火を入れるか」で、うるおいや食感の点で、仕上がりに差が出てくるかと思います。

今回作れたパラパラチャーハンが、果たしてタモさんの理想的なチャーハンに近かったのかどうかは知る由もありませんが、大変美味しかったことは確か。皆さんも深夜の自炊では、タモリ風パラパラチャーハンを楽しんでみてはいかがでしょうか。

あまりの仕上がりと美味しさに、スーーっと気を失ってしまうかも?

なんでもチャーハン(ガジェット通信)
https://getnews.jp/tag/friedrice

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