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「正しい方向性だ」「EVの方が実用的」 ドイツ紙「日本が水素エネルギーでブレイクスルーを起こす」との主張に賛否集まる


2016年に発効されたパリ協定により、国際社会では脱酸素化が進み、とりわけ自動車業界ではガソリン車廃止とEV化の流れが加速しています。そんな中、ドイツ・ハンブルグの週刊新聞『DIE ZEIT(ディー・ツァイト)』が、日本が水素自動車(FCV)の開発を加速させていることに着目した記事を配信しています。

同紙は、トヨタが2014年に量産型FCV『MIRAI』を世界に先駆けて発売し、ホンダや日産、マツダが追従していることや、パナソニックの燃料電池コージェネレーションシステム『エネファーム』が東京五輪選手村跡地『HARUMI FLAG』に導入されたこと、日本政府が2030年までに水素市場が56倍になる目標を掲げていることに触れ、現状ではコストが高く水素ステーションの拡充といった課題があるものの、「日本がエネルギー源でブレイクスルーを起こす」とレポートしています。

この記事には、「正しい方向性だ」「(欧州とは違って)日本はEVに頼っていない」「水素エネルギーがゴールであるべき」「日本が再び技術でリードしているわけか」といった反応があった一方で、「日本は島国だからインフラも整備しやすい。欧州とは違う」「まだ電気自動車の方が実用的」といった声も上がっていました。

「トラックや飛行機、建設機械にEVは向いていない」という指摘もありましたが、トヨタを中心にエネルギー需要量の大きな大型車、鉄道、船舶、産業用発電機といった分野での共同開発・研究が進行中。『DIE ZEIT』は「完全CO2ゼロの水素製造方法の確立が求められる」と記しており、日本の技術の革新性に期待する機運の高まりを示しているといえそうです。

Alles auf Wasserstoff(DIE ZEIT)
https://www.zeit.de/mobilitaet/2021-05/japan-wasserstoff-toyota-energie-technologie-zukunft-klimaschutz-energieprojekt [リンク]

TOYOTA『MIRAI』水素ガイド
https://toyota.jp/sp/fcv/h2guide/ [リンク]

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