全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。大阪市淀川区にある“桐麺”は、“ラーメン人生JET”出身の店主・桐谷尚幸さんが2014年にオープンした人気店。濃厚な鶏白湯に中太の自家製麺をぶつけたハードパンチャーなラーメンが人気だ。
そんな桐麺が2020年12月、本店の程近くに製麺所“桐ちゃん製麺”をオープンした。ここでは桐麺自家製の生麺(生桐麺)が直接購入できる。さらに通販で全国発送もしているのだ。
とにかくラーメンにおける“麺の旨さ”を知ってほしいと、ここではラーメンのスープは一切販売していない。
生麺とそれにぶっかけるタレのみの販売だ。
ラーメン、つけ麺、焼きそば、パスタ、釜玉、冷やし麺など、何にでも使える麺で、その中でも桐谷店主のオススメは冷やし麺。
麺を12分茹でて、湯切りして水で締め、ぶっかけダレをかければ完成だ。少しネギを載せただけ、具なしで麺だけをズズズっとすする。これがもう最高に旨いのだ。
「大半の人は“ラーメンの主役はスープだ”と言われますが、僕は麺が主役だと思ってます。
冷凍ラーメンはたくさんありますが、できるだけ良い状態で食べてもらいたいので、賞味期限は一週間と短いですが、生麺(生桐麺)の状態で発送しています。
お家でとにかく簡単に作れる形で、しかも麺って旨いんだなと思ってもらえるようにしたいので、麺とタレのみ販売することにしました」(桐谷さん)
販売している麺は桐麺のつけ麺で使用している麺。小麦粉は「スーパーはるゆたか」が50%で、それに「春よ恋」の一等粉、石臼挽き粉、美粉彩全粒粉などを独自の配合で合わせている。モチっとしながらツルツルと喉越しも良く、小麦の美味しさがダイレクトに感じるので、ぜひ冷やし麺でお試しいただければと思う。
「コロナで世の中が色々と変わろうとしています。その中でもラーメン屋のあり方も変わらないといけません。ラーメン屋魂の大事なところは変わらず、今、ラーメン屋にできることは何か、自分にできることは何か、世の中のためになることは何かを一生懸命考えて、ラーメン屋を守っていきます。
コロナ禍で世の中の心が窮屈になっています。そんなときこそ旨いものを食って幸せな気分になってほしいです。誰か1人でもそんな感じで桐ちゃん製麺を使ってくれたら、最高に嬉しいです」(桐谷さん)
桐ちゃん製麺
https://kirimen.raku-uru.jp/
(執筆者: 井手隊長)