フィリップ モリス ジャパン(PMJ)は1月19日(火)、2021年における加熱式たばこ「IQOS」および企業戦略に関する発表会をオンラインにて開催。1月25日(月)より、IQOSキット各種のメーカー希望小売価格を改定することを明らかにした。
喫煙環境の転換期となった2020年
「煙のない社会の実現」をビジョンに掲げるPMJは、2014年11月に世界に先駆けて名古屋とミラノでIQOSを発売。その後、日本では2016年4月に全国展開を開始し、製品ラインアップを拡充しながら現在は全世界のユーザー数が1600万人を突破した(2020年9月時点)。
2020年7月には、米食品医薬品局(U.S. Food &Drug Administration、以下 FDA)が、米国においてIQOSを「曝露低減たばこ製品」として販売することを認可。同年12月にはIQOS 3を米国で販売することが認可された。
PMJ マーケティング&コミュニケーションズ・ディレクターのフィリップ・ルベル氏は、「現在喫煙している数千万人のアメリカ人男女にとって、新しく重要な一歩となります。アメリカに最新バージョンのIQOSを導入することで、成人喫煙者によるIQOSへの切替えがさらに加速すると考えています。アメリカにおける曝露低減たばこ製品としての認可は、IQOSが紙巻たばことは根本的に異なる製品であり、喫煙を続ける成人喫煙者にとって、より良い選択肢であることが示されたと言えます」と、米国の法規制に基づく決定の重要性を強調した。
国内においては、2020年4月に改正健康増進法が全面施行され、多くの施設において屋内が原則禁煙、喫煙室の設置が必須に。大半の飲食店で紙巻たばこを喫煙しながらの飲食が不可となっている一方で、「加熱式たばこ専用喫煙室」を設けることで加熱式たばこと共に飲食を楽しむことが可能となっている。
PMJはこれまで、ZOZOマリンスタジアムや白川郷といったランドマークや、駅の公共喫煙所、大手カフェチェーン(合計1800件)、オフィスなど、消費者との接点となる数多くの場所で「加熱式たばこ専用喫煙室」の設置をサポートしてきた。
ルベル氏は「こうした喫煙環境の整備に注力し、多くの加熱式たばこ専用喫煙室の設置が進んできたことは、大変喜ばしいことです」と、喫煙環境の転換期となった2020年を振り返った。
2021年は“もっと『身近』なIQOSへ”
PMJは“もっと『身近』なIQOSへ”をスローガンに掲げ、2021年は引き続き「喫煙環境」を整備していきながら、「価格」「デバイス」「味わい」の面でも強化を図ることで、成人喫煙者に対して紙巻たばこから加熱式たばこへの切替えを推進していくという。
目下のトピックとしては、IQOSキット各種のメーカー希望小売価格の改定だ。
1月25日(月)から、IQOS 3 DUO キットは3000円の値下げ、IQOS 3 MULTI キットは2000円の値下げが適用されるなど、これまで以上に手に取りやすい価格帯を実現している。
<メーカー希望小売価格一覧>
IQOS 3 DUO キット:9980円 →6980円
IQOS 3 DUO ホルダー:4480円 →2980円
IQOS 3 MULTI キット:6980円 →4980円
IQOS 3キット:8980円 →5980円
IQOS 3ホルダー:2980円 →1980円
IQOS 2.4PLUSキット:4980円 →2990円
IQOS 2.4PLUSホルダー:1980円 →1980円(旧メーカー希望小売価格を据え置き)
※価格はすべて税込み
PMJポートフォリオ・マネージャーの村上彰啓氏は、これら現行モデルの価格改定に加えて、「2021年はこれまで以上に多くの成人喫煙者が加熱式たばこであるIQOSに切替えしやすいように、デバイスやIQOS専用たばこスティック製品の展開をさらに強化してまいります」と説明。
今月には「ヒーツ」から約2年ぶりのレギュラー製品「ヒーツ・ピュア・ティーク」が新発売されたばかりだが、2月と3月にも新たなデバイスおよびIQOS専用たばこスティック製品の展開を予定しているという。個人の嗜好やニーズに合わせて多様な選択肢を提供することで、「加熱式たばこによりアクセスしやすい環境の整備、製品展開のさらなる強化を推し進めていき、“煙のない社会の実現”を加速させてまいります」としている。
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