凸版印刷とサントリー酒類は、理化学研究所のスーパーコンピューター『富岳』の研究成果を基に開発した飲食用フェイスシールドの設計情報のデータを公開。3Dプリンターと必要な素材を揃えるとフェイスシールドを作製できるようになっています。
2020年より試行運用が開始され、2021年より本格稼働が予定されている『富岳』により、室内環境におけるウイルス飛沫感染の予測と対策の研究成果の一部を活用したというこのフェイスシールドは、直感的に装着可能なメガネ型で、飲食時にはワンタッチで口元のシールド部分を開閉可能。『富岳』による検証結果を踏まえてシールドがお椀型にしているという特徴があります。
「Society5.0の時代に強く求められる、『富岳』を活用した科学的知見をもとに、企業が実効性ある対策を実施する」取り組みだというこのフェイスシールドのオープンデータ。データは特設サイトから無償でダウンロード可能となっています。
ただ、3Dプリンターの普及率は低く、設備が整っている施設は都心部でも数ヶ所に留まっているのが現状。2020年12月21日よりサントリーマーケティング&コマースが運営する『飲食店用品.jp』で完成品の受付開始し、2021年1月7日以降に発送となります。
また、データの利用規定には「当社含め開発者は、本データおよび本データを利用して製作されたフェイスシールドが、新型コロナウィルスの感染を予防することを保証するものではなく、また、その正確性・安全性・商品性・完全性・有効性・特定目的への適合性を保証しないものとします」とあり、「当社含め開発者は、本データの利用による障害・トラブル、その他一切の結果について、何ら責任を負わないものとします」ともしてあるので、注意が必要です。
飲食用フェイスシールド ダウンロードデータ
https://toppan-faceshield.jp/ [リンク]