新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の再拡大を受けて、政府が『Go To トラベル』などの見直しを表明。西村康稔経済再生担当相は感染状況の基準が「ステージ3(感染拡大)」となった地域では大規模イベントの人数制限強化を検討するとしています。
2020年11月22日に東京流通センター(TRC)第一展示場で開催された文学作品の展示即売会『第三十一回文学フリマ東京』では、12時から17時の間に参加総数3148名、ブース参加者969名を記録。東京では約1年ぶりの開催で、過去最多だった前回の6044名の半数程度の動員となっています。
今回の『文学フリマ東京』では、感染症対策として開催時間を短縮し、接触確認アプリ『COCOA』のインストールおよびBluetoothのオンにすることを原則として、スマートフォンを持っていない人には連絡先を提出を求め、万が一陽性者が発生した場合の連絡先を確保。また、マスクの着用を必須として、スタッフが目視で確認する対応を整えていました。
入場時には非接触体温計による検温を実施し、出入口には手指のアルコール消毒が行えるようになっていました。通常、『文学フリマ』ではカタログを無料で配布していましたが、今回は断念。代わりにWebカタログでの来場前のブースチェックを呼びかけ、入場時間によって一般参加者のシールを変えて館内の人数の把握に努めるなどの対策を行っていました。
スペースの確保や換気なども行っていて、大きな混乱がなく無事終了した『文学フリマ東京』。行政のイベント開催ガイドラインに準じた対応に加えて、独自の対応も行っていましたが、ルールから逸脱した参加者が出るようなこともなく、参加総数こそ減っているものの、久しぶりの即売会の雰囲気を楽しんでいる人が多かった印象でした。
実際、大規模イベントでの感染例は報告されておらず、細心の注意を払いつつイベントを開催していくというのが現実的なのでは、と感じました。いずれにしても、陽性者の増減と政府や各都道府県の動向が気になるところです。
第三十一回文学フリマ東京(文学フリマ)
https://bunfree.net/event/tokyo31 [リンク]
、
―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』