コロナ禍によって巣ごもりをするのが常態と化した社会になって久しい。苦しい時期は続くが、社会人の間で学び直し、いわゆるリカレント教育のニーズが増加傾向にあるという。こうした社会状況に合わせて、人間総合科学大学がオンライン講座「ウェルネススクール」を実施。この講義を受ければ、なんとオープンバッジを得ることができるそう。
と、いきなり言われてもわからないことばかりだろう。それらをモトタキ記者が解説する。
人間総合科学大学は私立大学初の通信制単科大学
人間総合科学大学とは、1953年設立の早稲田医療学園を母体して、2000年に私立大学では初の通信制の単科大学として開学した。
人間科学部と保健医療学部の2学部があり、オンライン教育を行っている人間の総合理解を目的とした心身健康科学科、医療・福祉・教育分野に強い管理栄養士を養成する健康栄養学科、「機能性食品」を学ぶことができ、日本で唯一「ヘルスフード」を名称にした食のスペシャリストを養成するヘルスフードサイエンス学科、看護師を養成する看護学科、理学療法士と義肢装具士を養成するリハビリテーション学科の5学科を有する。
「人々の健康と幸福を支援する人材の育成」の信念の元に、地域の医療、保健、健康、食、栄養分野を切り拓く人材育成を行ってきた実績がある。
ウェルネススクールで受けられる講座は4つ
「ウェルネススクール」とは、人間総合科学大学が実施する社会人をターゲットにした双方向型のオンラインスクールである。ストレス対策や対人スキルなどの学びによって、コロナ禍の危機的時代をより良く生きる知恵を学べる。
特筆すべきは、履修証明プログラム制度の利用だろう。なんと受講者は履歴書やジョブ・カードの学習歴・訓練歴の記入欄に履修証明書の取得を記載することが可能だ。また、日本でもまだ数少ないオープンバッジ、またの名をデジタル履修証明の交付を受けることができるため、世界に通用するキャリアを積めるのだ。
講座は4つ。こころとからだを元気にするストレス科学(合計67.5時間)、はじめてのAI データサイエンス入門(合計60時間)、やさしいコミュニケーション入門(合計67.5時間)、おいしい ヘルスフード&クッキング入門(合計60時間)。1講座は5万円から8万円(システム管理・維持費1万円)。「生き方」「働き方」「キャリア」への活かし方を学ぶことができる双方向型のオンラインスクールである。
「おいしいヘルスフード&クッキング入門」講座を担当する時光教授に講座内容を聞いてみた
──「おいしい ヘルスフード&クッキング入門」ではどんなメニューを学べますか。
時光教授:三大生活習慣病対策を基本とした「おいしい健康食」のレシピを学ぶことができます。家庭はもちろん、飲食店経営者などのプロフェッショナルな方でも、活用していただける内容です。
この講座をコラボレーションしている一般社団法人 日本医食促進協会の過去の配信動画(https://www.youtube.com/channel/UC7ai_XsaEDoQLg_VCu6fGwQ/videos[リンク])では「生姜焼き」「豚汁」「カレー」「チャーハン」など、普段から食べる料理に一工夫を加えることで健康的な食事にすることができることがわかります。
──健康的な食事作りは費用が気になりますが、そのあたりはどうなりますか。
時光教授:基本的にはスーパーなどで調達可能なものに限定しています。なので家庭で作るとしても特段な負担がかかることはないと考えております。
──ヘルシーメニューを作る上での気にしておきたいワンポイントを教えてください。
時光教授:前提として、健康食に関する「知識」が重要となります。その知識は、本講座にて習得していただくことがもちろん可能です。
その上で医療の側面からのポイントであれば「カロリーを抑える」「食物繊維を多く摂る」、更には「脂質の質に気をつける」などがあります。調理法によって美味しさはもちろんですが、健康に対する影響も大きく変化すると考えられます。講義をぜひ受けてみてください。
学び直しによって目指せキャリアアップ
一般社団法人 日本医食促進協会が過去に配信した動画を見てみると、美味しさを損なわないように、かつ、健康に配慮した食材選びや食材の処理法を学ぶことができた。
生姜焼きであれば、肉はバラ肉、ロース肉、肩ロース肉の中であれば肩ロースが程よく脂身があって適していることや、その肩ロース肉の中の脂身を料理の下処理の段階である程度は削いでおくといいこと、など。他には、野菜をいかに美味しく食べるか、も重要視されていたように感じる。
ウェルネススクール公式ホームページ(https://wellness.human.ac.jp/)では、お試しで見られる各講座の動画のリンクもある。
コロナ禍でおうち時間が増えた今だからこそ、自分のスキルアップやキャリアアップのために時間を使ってみるのはいかがだろう?
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