今回はトモさんのブログ『東京でとって食べる生活』からご寄稿いただきました。
ルリハツタケで青キノコのブルーマリネを作りたかったのだが…(東京でとって食べる生活)
キノコを探して散歩をしていたところ、
めっちゃ青いキノコをGETしました。
これは…
アオキノコさん!
モンハンで回復薬の調合にたくさん必要な、アオキノコさんじゃあありませんか!(薬草とハチミツも探さなきゃ…)
モンスターハンターワールド:アイスボーンより引用
モンハンで有名なアオキノコなのですが、
リアルワールドではこちらルリハツタケと呼ばれているキノコ。
一度見てみたいヤツだったので拝めて満足。
しかもこれ、食べられるキノコなのだそう。
少量でしたが、せっかくなので味見をしてみました。
ルリハツタケを見つけた
初夏。梅雨の合間の晴れのち雨で微妙な日、
キノコを探しにバイクで都内のとある山にやってきました。
その日はそれほど調子がよくなくて、
「キノコないなあ~」
などとぼやきつつ散歩していたときのこと。
第一キノコを発見!
なんだこれ、
青い。
青いぞ!?
小さい個体もいました。
まるで青いマッシュルームのようです。
カサはジョウゴ型で、いわゆるハツタケ系、
中央がくぼんで、ぐるっと円形の模様
裏側は白と青のまじったヒダ、
ヒダはやや密
内側は白と黄色っぽい。
断面にはちょっぴり青い乳液。
古いせいか乳液はほとんど出ませんでした
初めて見るキノコですが、どこかで名前を聞いたことがあります。
ルリハツタケ
確かそういう名前、
その場で特徴を調べてみると特徴が一致しました。間違いないでしょう。
wikipediaには優秀な食菌であるとの記述が!
ちょうど雨もパラついてきたところです。
さっそく持ち帰って食べてみることにしました。
ルリハツタケを食べてみた
持ち帰ってきたルリハツタケがコチラ、
梅雨にやられて綺麗ではなかったのですが、更にボロボロになってしまいました。
非常にもろいキノコのようです
少量ですのでマリネにでもしてしまおうかと思います。
青い色が出たマリネ、なんだかドキドキで食べてみたいじゃあないですか。
■ アオキノコを料理する
よ~く洗ってゴミをとったのち、
お鍋でさっと茹でます。
この時点ではあまり色が出ない模様
火が通ったら冷水で洗い、へばりついた落ち葉などを落として綺麗にします。
これの水気をきったものがコチラ、
茹でる前はライトカラーだったのですが、加熱をすることで絵の具のようなダークカラーに変わりました。
毒々しくて食欲の出る色合いではないのですが、面白いのでヨシとしましょう。
全く食べ物には見えなくて、粘土細工のように見えますね
タマネギを添え、マリネ液とよく混ぜ合わせて浸け置きます。
これを馴染ませるために冷蔵庫にイン。
どんな色になるのでしょう?
ワクワク!
■ アオキノコを食べてみる
タッパーをときどきゆすりつつ、24時間が経過。
どうなったかな~と取り出してみました。
おや?
無色。
エキスが黄色みを帯びていますが、青い色は一切でておりません。なんだか肩透かしでちょっぴり残念。
気を取り直して、盛り付けてみました。
まあ、キノコ自体は毒々しい青色なのでインパクトは十分でしょうか。
さっそくいただいてみましょう!
パクリ。
しゃきしゃき。
食感はハツタケ系らしいシャキシャキとした心地よい歯ざわり。
味・香りにそれほどクセはなく、旨味もまあまあ。
悪くはないのではないでしょうか。
フラッシュを焚いたら余計にどぎつい色
酸味がきいていて、ワインかビールが飲みたくなりますね~。
ごちそうさまでした。
まとめ
ルリハツタケはドギツイ見た目をしているわりに、味は優しい表裏のあるキノコでした。
青色のエキスは抽出できないことがわかりましたので、次はペーストにでもしていっそう色を楽しむメニューを開拓してみたいものです。
■ ルリハツタケ(ラクタリウス・インディゴ、アオキノコ)
【採取場所】広葉樹と針葉樹の混成林
【採取時期】夏~秋
ベニタケ科チチタケ属。インディゴカラー(藍色)をした世にも珍しい青キノコ。傷をつけると絵の具と見まごうばかりの藍色(カラーコード#234794)の乳液を出す。非常に同定しやすい。メキシコや中国などでは一般的な食欲キノコとして扱われ市場で売られることもある優秀な食菌。
参考にさせていただいた資料:Wikipedia
■ 【おまけ料理レシピ】ルリハツタケのマリネグレート
【材料】
ルリハツタケ x3~5本
みょうがorタマネギ x半分
A.マリネ液
酢 x大さじ2~3
オリーブオイル x大さじ1
ハチミツ x大さじ1(なければ砂糖でもよい)
塩 x少々
コショウ x少々
一味 x少々
【作り方】1.
みょうがorタマネギをスライスする。
タマネギは水にさらし、キッチンペーパーの上に並べ辛味をとばす。
※辛いのが好みであればこの手順はなくてもOK。
2.
ルリハツタケを洗って軽く汚れを落とす。
3.
ルリハツタケを30秒~1分ほど茹でる。
冷水にとり、はりついた落ち葉を落としたのち、食べやすい大きさにカットする。
4.
Aを混ぜてマリネ液を作る。
マリネ液に、1のタマネギと3のルリハツタケを入れ、よく馴染ませる。
※ジップロックがあればそれに入れてまぜると楽。
5.
4を冷蔵庫で一晩おいて味を馴染ませたら完成。
体力がグレートに回復する味ですよ!
執筆: この記事はトモさんのブログ『東京でとって食べる生活』からご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2020年10月13日時点のものです。
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