漫画家・大友克洋先生の代表作品であり、いまだに国内外に熱狂的なファンが多い漫画・アニメ作品の「AKIRA」。AKIRAを見てその世界観や漫画・アニメ作品の完成度の高さに感銘を受け、AKIRAをきっかけにクリエイティブの世界に足を踏み入れたと公言する人も少なくありません。
AKIRAの刺繍作品がTwitterで注目を集める
そんなAKIRAの名シーンのひとつである、主人公の金田がバイクを横滑りさせながら停めるシーンはこれまでに多くのアニメ作品などでもオマージュされていますが、なんとこのシーンを刺繍で作り上げるクリエイターがTwitterに登場。その刺繍作品があまりにも完成度が高すぎてかっこよすぎると注目を集めています。
アキラ 金田の刺繍完成!蓄光糸とミニ電球を使用したので暗闇で光りますカッチョ良い!#AKIRA#刺繍#embroidery(↓その他詳細等リプに続きます!) pic.twitter.com/4TlEOgWFTR—ウショウ@モノグサ刺繍 (@wsyow_washi) September 11, 2020
アキラ 金田の刺繍完成!
蓄光糸とミニ電球を使用したので暗闇で光ります
カッチョ良い!
こちらの刺繍作品を制作したのは、ウショウ@モノグサ刺繍(@wsyow_washi)さん。ご本人に話を伺ってみると、普段ウショウさんは広告デザインの仕事をしていて、アキラの刺繍は仕事の合間を縫い、約1か月かけて制作されたそうです。
刺繍には蓄光糸とミニ電球を使用しているため暗闇で光り、さらに全長18cmある金田の部分はブローチになっていて取り外しが可能!
煙部分には羊毛フェルトを使用して立体感を出し、当初はロゴ部分だけ刺繍をしようと考えていた道路の部分もどうせやるならと全面刺繍に! そのため制作時間は大きく膨れ上がりましたが、煙部分の立体感や蓄光糸の明かりが目立つようになったそうです。
また、光を表現するためには暗闇での撮影が不可欠ですが、当然ながら普段は暗闇で刺繍を撮影することがないため、とても苦労したというエピソードも教えていただきました。
作品への愛が伝わってくるのはもちろん、もはや刺繍とは思えないほどの完成度の高さに驚きの声が多数寄せられています。
作品に寄せられていた主なコメント
・すごすぎでは!?!?!?
・皆さん、これが刺繍なんですよ。信じられない出来映え!
・こんな凄い刺繍初めて見ました!
・地面の刺繍がちゃんとパース方向の目になってるのどうかしてる(褒め言葉)
・アイデアが素晴らしいし、もうこれは器用とかの域を越えていらっしゃる…!
・脳がバグりそう
・すごいすごい素晴らしい技術と才能 見せ方も素敵
・立体的に完成させるには角度や大きさの計算も必要ですよね。素晴らしいです!
・どんどん刺繍の新しい可能性を形にしていってますね!!
・これはもう刺繍の域を越えた作品ですね!ただただすごいです!!
・これはジオラマ刺繍とお呼びすれば良いのか
ほかの作品もセンスが大爆発!
ただただすごいとしか言えないような作品を作り上げたウショウさんですが、驚きなのは刺繍を始めてわずか2年だということ。
TwitterやInstagramのタイムラインをさかのぼって過去の作品を見てみると、確かに作品数はそこまで多くないのかもしれませんが、完成度の高さだけでなく着眼点やセンスにも唸らされる作品ばかり!
きれいなジャイアン刺繍完成しました!きたないほうのジャイアンは羊毛フェルトでちょっと立体的にしてみましたたすけてくれ〜〜〜 \( ≧д≦)/#刺繍#ドラえもんpic.twitter.com/4DGPXzbXqf—ウショウ@モノグサ刺繍 (@wsyow_washi) August 12, 2020
きれいなジャイアン
刺繍完成しました!きたないほうのジャイアンは羊毛フェルトでちょっと立体的にしてみました
たすけてくれ〜〜〜 \( ≧д≦)/
✴︎✴︎ハリウッドザコ刺繍✴︎✴︎ブローチ完成いたしました!画像3枚目はどこに付けても安定したカオス感を漂わせるザコシの図。#刺繍#embroiderypic.twitter.com/Ha3VnRIwxf—ウショウ@モノグサ刺繍 (@wsyow_washi) January 18, 2020
✴︎✴︎ハリウッドザコ刺繍✴︎✴︎
ブローチ完成いたしました!
モコモコ刺繍でシータ&パズーのポケットティッシュケースを作りました。ティッシュは口から出るよ!ちなみにティッシュの上に黄身を置けば目玉焼きトーストに変身します!⊂( ^ω^ )#天空の城ラピュタ#モッコモコ刺繍#パンチ部pic.twitter.com/kTQf022Zuc—ウショウ@モノグサ刺繍 (@wsyow_washi) March 3, 2019
モコモコ刺繍でシータ&パズーのポケットティッシュケースを作りました。ティッシュは口から出るよ!
ちなみにティッシュの上に黄身を置けば目玉焼きトーストに変身します!
そして過去の作品でご本人が最もお気に入りだというのが、伊藤潤二先生の作品「うずまき」に登場するカップルの刺繍とのこと。
伊藤潤二先生( @junjiitofficial )のうずまきに登場する捻れたカップルを刺繍しました!ボディは紅白カラーですアニメ化のお祝いに縁起良さげな感じにしてみました#刺繍#うずまき#uzumakipic.twitter.com/HlUJO6q8l4—ウショウ@モノグサ刺繍 (@wsyow_washi) July 25, 2020
伊藤潤二先生(@junjiitofficial)の
サイクロンうずまきサイクロンに登場する捻れたカップルを刺繍しました!ボディは紅白カラーです アニメ化のお祝いに縁起良さげな感じにしてみました
立体的に編み上げたカップルの姿はまさに圧巻! ウショウさんはこの作品をきっかけに刺繍枠を活かしつつ立体的に作品を表現する楽しさに気づき、斬新な刺繍の技法やアイデアを考え始めるきっかけとなったそうです。
これまでに制作した作品はあくまでもファンアートであり、販売などはしてこなかったそうですが、いずれはオリジナル作品を販売するおもしろ刺繍作家になることが目標だというウショウさん。今後はいったいどんな斜め上の刺繍作品を生み出していくのでしょうか。気になる方はぜひTwitterアカウントをフォローしてみてください。
※画像提供:ウショウ@モノグサ刺繍(@wsyow_washi)さん
(執筆者: ピータン)
―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』