6月22日に発売となった『日清の汁なしどん兵衛 冷しぶっかけうどん』に、驚きの新事実が判明しました。夏向けの納涼バージョンとも言える“汁なし”“冷やしぶっかけ”のどん兵衛、なんと“汁あり”“熱々”で食べてもめちゃめちゃ美味いのです。
事の発端は“ミスターどん二郎”の一言
『どん兵衛』史上初となる冷やしうどんのどん兵衛、そのまま推奨の調理法で作っても非常に美味しいのです。
しかし「冷やしどん兵衛、他のアレンジは無いかなぁー」と編集部チャットで筆者がつぶやいたところ、「温めて食べましょうよ」と秒で声をかけてきたのが、“どん二郎”考案者・B級グルメ研究家のノジーマ記者(野島慎一郎氏)!
オサダ「え、だって冷やしですよ」
ノジーマ「だからこそ、温かいまま食べましょうよ! アンバランデンデレン!」
うーん、狂気! どん兵衛史上初の“冷やし汁なし”を「温かいまま」と即レスで返せるクレイジーさ、さすがノジーマ記者です。(※褒めてます)
その尋常じゃない発想力に従い、“温め汁あり”でやってみることにしました。
■ノジーマ記者の記事一覧
https://getnews.jp/tag/nojima [リンク]
日清さんの想定内?!
「冷やしなのに温めとか、もったいないなあ」「失敗したら、すごい罪悪感だ」
温めでやることを承諾したものの、イマイチ気が進まない筆者。
それでも撮影しながらパッケージを見ていると、見逃せない記述が。
「冷・温どちらでもおいしくお召し上がりいただけます。」
おいおいおい! バレバレじゃないですか。冷やしを温めるなんてとんだ冒涜行為だと思い悩んでた僕の気苦労タイム、返して欲しい。しかも「温調理の場合は4分待つ」なんていう親切なアドバイス付き!
あー、そうでしたか。日清さんの想定内でしたか……。驚きともくやしさとも嬉しさともつかない、不思議な感情を抱えながらも、これで心置きなく“冷やし汁なし”を“温か汁あり”でいただけます。
作ってみよう
熱湯を内側の線まで注ぐところまでは冷やしと同じ。温かいまま食べる場合はここから4分で完成。通常のどん兵衛よりも1分短くていい! なんかちょっと得。そして
「フタの上で温めないでください」
「後入れ液体つゆ」の袋に書かれたこの注意も無視できるということ。やっていいと言われても、真逆の事をするこの背徳感!
そして4分待ったら湯切りをせず液体つゆをドボドボドボドボドボと投入!
ああ、罪悪感! けど、良いって書いてあったもんね!
つゆを良くかき混ぜて、ふりかけをかけて完成です! 楽しみ!
どん兵衛第二形態
いつものどん兵衛と大きく違うのは、あの大きなおあげが入っていないこと。薬味はネギ、わかめ、そして大量の揚げ玉とゴマ。
温かいつゆだけどまるでいつもと違います。
一口目で驚くのは、その麺の柔らかさ! ふんわりと柔らかく、それでいて弾力は保持しています。いつものどん兵衛に似て、この柔らかさ、密度の違いに戸惑いますが、癖になる食感です。
そしてつゆ。本来、直接麺に絡めて食べる想定のつゆなので、いつものどん兵衛(※東日本)と比べると薄めではあるのですが飲みごたえはしっかりとあります。
通常のどん兵衛の方が醤油っぽさ、しょっぱさは強いのですが、こちらの「冷やし汁なし」の「温かい汁」(←ややこしい)は、ほんのり甘めでダシが効いている印象。でも、どん兵衛らしさはきちんと保持されています。なんでだろう、と思ってよくよく味わってみると、このつゆの甘さはどん兵衛のおあげの甘さと似通っているんです。
そしてつゆの飲み心地もこちらのほうがサッパリとした印象。ショウガが効いているのでそのおかげかもしれません。
天かすの持つ揚げ物のコク、ゴマの香ばしい香りにわかめが持つ海の香りと、かやくの美味しさも文句なし。カリカリとしていた天かすがフワフワになるのも楽しいです。
食塩相当量は4.4g。いつものどん兵衛(5.1~5.8g)よりも少し少な目です。
ふんわりとやわらかな麺とどん兵衛らしいけどちょっと違ったつゆとかやく、なかなかの絶品です。
違う違う、そうじゃない!
いやはや、満足。本来は冷やして食べるために設計された「汁なしどん兵衛 冷やしぶっかけうどん」ですが、冷やす方法が無い時や温かいのを食べたい時にはバッチリではないでしょうか。湯切り口があるのに使わなかったのはもったいないような気もしますが。ん……湯切り口……
……ここまで書いて、ふと、考えました。
「湯切り口……」
さっきの「調理方法」をもう一度、よく見てみます。すると<湯切り>の工程である(2)の部分にこんな事が書いてありました。
「湯切り口から湯をすてる。※温調理の場合は(3)をせずに、(4)へ。」
……つまり“湯切りして”から、“温かい汁なしの麺に液体つゆをかける”のが、日清さんの考えてる「温調理」だったんです!
温かいつゆにつけて食べるのかとばかり思ってたよ……。良く読めよ……自分……。
どん兵衛はどう作ってもうまいのだ
手塚治虫先生の名作『ブラック・ジャック』の中で、主人公ブラック・ジャックは言いました。
「ボンカレーはどう作ってもうまいのだ」と。
これは差し入れられた大量のボンカレーとカップヌードルを前にして、商品のポテンシャルを讃えたセリフです。
つまり、どん兵衛もまた、どう作ってもうまいのだ。
湯切りせずに温調理だと思い込んでいた筆者ですが、そんな作り方でもどん兵衛は美味いのです。美味なのです。
だから皆さんも真似してみてください。
食べ終わってから己の勘違いに気づいた今回ですが、非常に美味しかったのです。本当です。
通常の「冷やし汁なし」、今回の「温め汁あり」、そして「温め汁なし」の3種が楽しめます。……おっと「冷やし汁あり」なんてのも出来るはずですから、都合4回は『汁なしどん兵衛 冷しぶっかけうどん』で楽しむことが出来ますね。最高だ。
筆者はとりあえず、「温め汁なし」を後で楽しんでみようと思います。
どん兵衛はどう作ってもうまいのだ。
■『日清の汁なしどん兵衛 冷しぶっかけうどん』オンラインストア
https://store.nissin.com/jp/products/product/9984/?_ga=2.172968739.1824012706.1592833428-2103377510.1573630695
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