真言宗の開祖である空海の出生地として知られる香川県善通寺市。そのPRを目的にして、香川県立善通寺第一高校デザイン科の令和元年度デザイン科3年生30名が、黒板アートアニメーションを制作。YouTubeで公開されていますが、その精緻さとストーリー性に圧倒させられます。
善通寺第一高校デザイン科「善通寺市を舞台にした黒板アートアニメーション」Chalk Art Animation Filmed in Zentsuji(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=B_BPTE-1Mv8 [リンク]
善通寺駅から女子高生が馬に乗って市内をまわり、到着したのが国の重要文化財の旧善通寺偕行社。
かつては陸軍士官の社交場だったという偕行社。男女がワルツを踊る姿が往時を偲ばせます。
もともと旧日本陸軍第11師団が置かれ、現在も陸上自衛隊の駐屯地がある善通寺だけに、ラッパを吹きながら行進する兵士たちが登場。行進中にもさまざまなドラマが。
そして、善通寺と僧侶たちが描かれるシーンも圧巻です。
黒板アートでつくる善通寺市PR動画制作 メイキング(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=zIcaDn00ZYk [リンク]
メイキング動画では、黒板に複数の生徒で描く姿だけでなく、コンテを切るシーンや、ダンスの再現、タブレットでの撮影やPCでの編集など、相当な労力がかかっていることが分かります。
善通寺は黒板の産地でもあります。市の文化遺産や歴史を踏まえた上で、最新の技術を使いつつ懐かしさを感じさせるアートで、プロダクトとしての完成度の高さも素晴らしい作品です。
※画像はYouTubeより
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