2016年、アメリカニュース放送局で視聴率NO.1を誇る「FOXニュース」に激震が走った! クビを言い渡されたベテランキャスターのグレッチェン・カールソンが、TV業界の帝王と崇められる同社CEOのロジャー・エイルズを告発したのだ。騒然とする局内。看板番組を背負う売れっ子キャスターのメーガン・ケリーは、自身の成功までの過程を振り返り心中穏やかではなくなっていた。一方、メインキャスターの座を狙う貪欲な若手のケイラ・ポスピシルは、ロジャーに直談判するための機会を得て――。
今のハリウッドを背負う3大女優が、それぞれ立場も年代も違う女たちの、華麗なる戦いと逆転劇を鮮やかに体現した、本年度必見の傑作『スキャンダル』が2月21日より遂に日本公開となります。
実際に起きたスキャンダルを描いた本作、この事件を葬ってはならないと決意した『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアカデミー賞受賞脚本家がシナリオを書き上げ、映画化が実現! 世界の映画賞を席巻し、話題を呼んでいます。
メーガンには、アカデミー賞に輝いた『モンスター』を超える演技と絶賛されるシャーリーズ・セロン。本作ではプロデューサーにも志願しています。グレッチェンには、アカデミー賞女優のニコール・キッドマン。ケイラには、アカデミー賞にノミネートされた最旬女優のマーゴット・ロビー。第77回ゴールデン・グローブ賞ではシャーリーズ・セロンが主演女優賞【ドラマ部門】、マーゴット・ロビーが助演女優賞にノミネート、さらに第92回アカデミー賞ではシャーリーズ・セロンが主演女優賞、マーゴット・ロビーが助演女優賞にノミネート、カズ・ヒロが率いるチームがメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞しました!
この度、本作の脚本を務めたチャールズ・ランドルフと監督のジェイ・ローチのインタビュー映像を解禁。
【動画】映画『スキャンダル』脚本・監督の男性コンビが語るセクハラ問題とは
https://www.youtube.com/watch?v=yA5foLbRTyg [リンク]
セクハラを受けた被害者たちが声をあげる“Metoo運動”が沸き起こる以前の2016年には企画を動かしていた脚本家のランドルフは、実際のこのスキャンダルについて興味を抱いたポイントを「メーガン・ケリーはハラスメントを過去に経験したが見事に乗り越え素晴らしいキャリアを築いてきた。しかし、過去と再び向き合うこととなる。あるきっかけで他の女性を助けるためにね。彼女はどちらかというと、『私は自力で処理したのに』というタイプの女性だ。これは面白いと思った。私はこういう葛藤に興味を持ったんだ」と独特の視点を明かしながら、セクハラの複雑な仕組みとその背景を考察し作品を作り上げた事を話します。
さらに、監督のローチは現代におけるセクハラの風潮について「女性の間では、お互いに立ち上がろうと励まし合う傾向があるけれどさほど状況が改善したとは言えない」と持論を明かし、「自分の体験を口にした途端、仕事を失ったり、ブラックリストに載ったりしてしまう。男性を罰する頻度よりも、はるかに多くの女性がそういう目に合っているんだ」と分析。女性たちの反撃を描いた作品を、先導して制作した男性陣の熱い思いにもご注目を。
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