アイロボット『ルンバ』の登場によって、ロボット掃除機の存在感は徐々に高まっていますが、日本における普及率はまだ5.1%(2019年5月末時点)で留まっており、なかなか購入に踏み切れない人が多いことが見て取れます。
そんな中、2020年3月下旬にロボット掃除機『ルーロ』を発売予定のパナソニックが、「床の片付け問題」についてのアンケートをインターネットで実施。それによると、「床の上のモノを片付けるのが面倒に感じる」人は全体の約8割となっているほか、「ロボット掃除機の掃除や走行能力に不満を感じたことはあるか」という問いに対して66%が「ある」という回答になっています。
調査対象となったのは、20~40代で10歳以下の子どもを持つ共働きの男女500名。調査期間は2020年1月15日~20日となっています。
まず、「床掃除をする前や最中に、“床の片付け”をしていますか?」という問いには87%が「している」と回答。片付けているモノの内訳は、「子どものおもちゃ」が84%で最多となり、「椅子」(44%)「衣服」(39%)「床置きの家具・インテリア」(32%)と続いています。床掃除のとき、「床の上のモノを片付けるのが面倒に感じる」という人は77%、ロボット掃除機ユーザー(250人)では73%が「面倒に感じる」と回答。「ロボット掃除機を使用する際の“床の片付け”にストレスを感じますか?」と質問には71%が「感じる」と答えており、ストレスの度合いは「満員電車の通勤くらい」(41歳・男性)、「飲食店の行列に並んでいるときくらい」(28歳・女性)、「長時間の飲み会くらい」(32歳・男性)、「天候が悪い時と同じくらい」(43歳・女性)とのこと。割と高めのストレス要因だと見て取れます。
また、「床の片付けが不十分なままロボット掃除機を使用して後悔したことはありますか?」という問いには、59%が「ある」という回答。ちょっとした床の段差や敷物にひっかかってフリーズしてしまうケースだけでなく、「フローリングが傷ついた」「植木鉢が倒れた」という経験談も寄せられており、「ロボット掃除機の掃除能力や走行能力に不満を感じたことはありますか?」という質問に「ある」と答えた人が66%というのも納得感があります。
さらに、ロボット掃除機をカバーするための掃除をしている人は半数以上の52%。「ロボット掃除機をかける前に床の上を完全に片付ける」(77%)といった人のほか、「部屋の四隅や壁際は自分で掃除をする」(39%)、「入ってほしくない所にはロボット掃除機の侵入を防ぐバリアを設置する」(37%)、「一部屋ずつ区切って掃除をする」(28%)、「留守中ではなく自分がいるときに動かして見守っている」(21%)と、完全に任せられていないというケースが多い様子。これでは、「ロボット掃除機の性能不足のために、余計な手間がかかっていると感じたことはありますか?」という問いに40%の人が「ある」と答え、ノンユーザーに対しての「ロボット掃除機の性能について疑問や懸念を抱いたことがありますか?」との質問に「ある」という返答が60%にのぼるのも現状では仕方ないのかもしれません。
パナソニックの『ルーロ』(MC-RSF1000)は、千葉工業大学未来ロボット技術研究センター(fuRo)と共同開発。部屋の隅や壁際を掃除しやすさを狙った三角形の形状で、空間認識技術「レーザーSLAM」を搭載。より早く正確な空間認識が可能になった「次世代ロボット掃除機」と銘打っています。本機の投入で、ロボット掃除機の市場がさらに拡大されるのか、注目が集まります。
おまかせ!RULOじっけん室(Panasonic)
https://panasonic.jp/soji/contents/rulo/special_rsf1000.html [リンク]
―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』