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Googleは10月17日、ハードウェア製品のデザインを統括するバイス・プレジデントのIvy Ross氏とインダストリアルデザイン ディレクターのMax Yoshimoto氏を迎えてハードウェア製品のデザインに関する記者説明会を開催。16日に国内で発表されたハードウェア製品のデザインを解説しました。
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Ross氏は冒頭に、Googleのハードウェア製品デザインの原則について説明。「Google製品を手に取ったらどんなものになるのか」という課題を物理的なオブジェクトに落とし込むために、「human(人間味)」「optimistic(楽観的)」「daring(大胆)」というキーワードを掲げたことを明らかにしました。
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人間味があり、感触がしっくりくるファブリック素材の採用、楽観的で楽しい色使い、VRヘッドセットにもファブリック素材を採用する大胆さなど、従来のハードウェア製品でもこれらのキーワードが適用されてきたことが解説されました。
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スマートフォン「Pixel 4/4 XL」は、見た目で分かるアイコン的な意味でClearly White、Just Black、Oh So Orangeの3色を採用。デザイン上の特徴は、心地よい人間的なフォルム、フレッシュでフレンドリーな色、側面の黒帯による大胆でグラフィックなコントラストなど。デュアルカメラを四角いエリアに集めたデザインがiPhone 11に似ているという指摘もありますが、様々なセンサーをひとつのところに収めるのはデザイン的には合理的なので、結果的に似通ったデザインになったと説明しています。
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完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds」は、耳にぴったり収まる円形のデザインが特徴。組み合わせて使うと24時間の使用ができる充電ケースは、石を持っているように手になじむデザインを採用したとのこと。
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スマートスピーカー「Nest Mini」は、底面に壁掛け可能な穴を追加。前モデルの「Google Home Mini」を発売した際は、壁に掛けて使うことは想定していなかったそうで、ユーザーの使い方からフィードバックを受けて採用されたデザインということになります。ファブリック素材は、ペットボトルを再利用した素材をニットのように編み込んだもの。サステナビリティという課題に取り組むうえで、デザインは課題を解決するひとつの手法になると説明します。
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「Nest Hub Max」は、10インチディスプレイを搭載し、Google アシスタントに対応するスマートディスプレイ。リビングやキッチンなど家のいろいろな場所に置いて使われることから、様々なサンプルを試作したそうです。
Googleは10月20日(日)~27日(日)の期間、未来予測のパイオニアであるLidewij Edelkoort氏をパートナーに、Googleハードウェアデザインの哲学を表現するインスタレーション展「comma」を開催します。Edelkoort氏がセレクトした日用品や、穏やかなカラーリング、テキスタイルなどを使用したインスタレーションと共に、Googleのハードウェアが日用品やデザインの一部となった空間を作り上げ、会場では最新のハードウェアを体験できるスペースも用意しているとのこと。Googleの最新ハードウェアの「人間味」「楽観的」「大胆」を体感してみては。
インスタレーション「 COMMA 」概要
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
日時:2019年10月20日(日)-27日(日) 12:00-19:00
主催:Google
URL:http://www.2121designsight.jp/gallery3/comma/
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