『HERO』(02)、『LOVERS』(04)で一斉を風靡したチャン・イーモウ監督と主要スタッフが再タッグを組み「三国志」の〈荊州争奪戦〉をダイナミックにアレンジ。武侠アクションの新時代を切り開く、傑作エンターテイメントが誕生。『SHADOW/影武者』が現在公開中です。
本作は、「第75回ベネチア国際映画祭」にて絶賛され、海外のレビューサイト「Rotten Tomatoes」では支持率95%(2019年9月1日時点)をたたき出し、 “Fresh”と高評価を獲得。そして、「第55回金馬奨」4部門受賞、アジア版アカデミー賞「第13回ASIAN FILM AWARDS」では 最多の4部門受賞、米エンタメ誌の「バラエティ」が発表した<2018 最も期待される映画20本>に選出され、国内外から高評価を得ています。
チャン・イーモウが“リアリティ”を追求した“生身のバトル”と“アンブレラ・ソード”の”殺陣“に思わず息をのむスリル満点の壮絶アクション!! 新時代を切り開く、未体験の武侠アクションの裏側に迫るメイキング映像が解禁!
【動画】チャン・イーモウがリアリティを追求した“生身のバトル” 『SHADOW/影武者』メイキング
https://www.youtube.com/watch?v=xfq8vJ0HWDk [リンク]
チャン・イーモウはカメラマンという自身のルーツに戻り、視覚効果とCGをほとんど使わないことを決意。”刃”と”刃”が、”生身”と”生身”が激しくぶつかり合うリアリティ溢れる戦闘シ ーンを作り上げた!アクション監督の谷軒昭(クウ・フエンチュウ)は、「今回使っている傘ですが、少しでも当たると怪我をします。傘で顔や首に向かって攻撃するため、怪我しやすい。距離感をうまくコントロールしないといけません。役者も怪我せずに済む方法を理解 する必要があります」と傘での戦いは、柔をもって剛を制すような、ダンスのような動きや仕草が要求され、男性も女性らしさを表現しなければならなかった事を明かします。
最初はなかなか慣れなくて、俳優たちはゾンビのような動きになってしまったそう。トレーニングを積み重ねていく中、だんだんコツをつかんでいき、待ち時間に女性の仕草をまねたりもして、2,3 日後には全員が大きな進歩。炎国軍の楊蒼将軍の息子で、父に憧れる若き武将・楊平を演じる呉磊(ウー・レイ)は、「この刀剣はちょっと持つ分には普通に重いかなという程度ですが、何度か振り上げてみると、『わあ、すごく重い』と実感します。振り回すと重さに体が持っていかれるので、あとでものすごく疲れが出ます」と話し、続けて「あのシーンは怖くてたまりませんでした。傘が顔に迫ってきて回転している刃が見えるんです。それに傘の水滴 が目に飛んできて、目の前のものがよく見えない。それでも表情をコントロールし、目を閉じられないから、大変でした」と最も大きな戦いのシーンの撮影は、非常に危険だったよう。
特製の傘に少し触れただけでも傷がつき、一歩間違えば大きなケガを負ってしまう可能性も。そのため、対戦の時には、傘との距離感を把握するようにと指示が。さらに、傘が顔に近付くシーンでは、俳優たちは恐怖を感じたといいます。グルグル回っている傘に雨水が吹き飛ばされて、俳優たちの目の中に入ると、まばたきも出来なくなってしまったというのです。
しかし、恐怖に打ち勝ち、リアリティ溢れる演技を見たチャン・イーモウは「これは使える。これもよし。これも使える」と呉磊の演技を絶賛。カメラマンの張宇(チョウ・ウ)は、「毎秒800コマの高速度カメラでの撮影はプレッシャーを感じました。本物の刀剣で本物 の傘型武器をたたき割るのです。テイク1は刀剣の力が弱かった。テイク2は刀剣が振り切れた。後で映像を確認し、『このカットはOKが出る』と確信しました」と、刀剣で傘を斬るシーンの撮影は、テイク1とテイク2では、斬りかかるタイミングを変えて、刀が傘に接触する音が聞こえた瞬間、その勢いで刀を振りきったそう。
世界を代表する巨匠・チャン・イーモウが構想から 撮影開始までに 3 年半の歳月をかけて、「自分が本当に撮りたい物語と巡り合った」と自ら宣言するように、自由と引き換えに大軍が待つ敵地での無謀な任務遂行に挑む影武者の決死の覚悟を感じる行動や言葉一つ一つに、心揺さぶられること間違いなしの本作。ぜひ、劇場で”リアリティ”を追求した未体験の武侠アクションを体感してみてはいかがでしょうか。
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