海に囲まれた沖縄では、新鮮な魚介に恵まれていますが、中でもマグロ類が全漁獲量の50%以上を占め、生鮮マグロの水揚げは日本全国で3位となっています。
那覇港から離島に向かうフェリーが発着する泊ふ頭からさらに北に位置する泊漁港の敷地内には、マグロ専門店などが連なる『泊いゆまち』があり、その中で新鮮なマグロが乗った朝丼を食べることもできます。
2005年5月にオープンした『泊いゆまち』。ここでは、水産物仲卸業者23店舗が営業しているほか、奥のスペースの魚解体処理室をガラス越しに見学することも可能。水揚げ量は、一日平均で20トンで、日によっては50トンになることもあるとのこと。そのうち約70%はマグロです。
沖縄では、近海や南方の漁場で延縄や一本釣りで獲り、泊漁市場で手早く処理して高鮮度で保存されたものを『沖縄美ら海まぐろ』と位置づけてようとしています。季節によって、クロ・メバチ・キハダ・ビンチョウが獲れ、本まぐろやキハダまぐろは4~7月が旬です。
『泊いゆまち』内ですぐにマグロなどを食べることができるのが『丼すし まぐろ本舗』。680~2150円までメニューのバリエーションが豊富ですが、6時~11時まではリーズナブルな朝丼を提供。漁師のまかない飯だという『茶漬け丼』(380円)と『海鮮卵かけご飯』(480円)の二種類のうち、後者を注文してみました。
『沖縄美ら海まぐろ』が大胆に乗せられているほか、県産のソデイカも入っていて、かなりのボリューム。マグロの身が詰まっているのは当然として、ソデイカの食感も良いアクセントになっています。
また、特性しょうゆにはホタテなどの魚介のエキスをブレンド。九州地方のしょうゆに近い甘さとコクがあり、溶いた卵に加えるとよりマグロが引き立つ印象を受けました。
ここでは、汁としてアーサー汁、あら汁、イカスミを選ぶことができます。今回は生卵から口をさっぱりさせたいためにアーサー汁にしてみましたが、他の2つも気になるところ。
近年、海外からの観光客が増えて、飲食店のメニューの価格もそれなりになっている中、500円以下で朝食が提供されているスポットは貴重。国際通り沿いからはやや距離がありますが、朝の散歩がてら訪れる価値があるように感じました。
『泊いゆまち』
沖縄県那覇市港町1-1-18
6:00~18:00
『泊いゆまち』公式サイト
http://www.tomariiyumachi.com/ [リンク]
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