一年に一晩だけ、殺人を含むすべての犯罪が合法となる法律“パージ法”をめぐるドラマを描いた『パージ』シリーズ。その最新作『パージ:エクスペリメント』が6月に公開となります。
『パージ』シリーズで印象的なのが、人々がつけるマスク。本作の製作セバスチャン・K・ルメルシエは、象徴的なマスクを登場させた理由について「どんなお祭りもその特定の夜は、道徳的行動の境界が“無くなる”のではなく“緩められる”、というのが一般的な考えだ。マスクをつけると、本来ならするべきではないこと、隠れてやるべきことを堂々とするようになる。“これは本当の自分じゃないよ”と、世間に伝える象徴的な方法なんだ」と語っています。
では、シリーズにこれまで一体どんなマスクが登場してきたのか振り返ってみましょう。最新作に登場するマスクもご紹介しますよ!
シリーズ1作目『パージ』に登場したのがこちらのマスク。ニッコリと微笑んではいるものの、真っ黒で表情の読めない瞳が不気味さを煽り、見る者を不安にさせます。
2作目『パージ:アナーキー』に登場したのがこちらの白塗りマスク。黒く滲む目元、そして乱雑に書き殴られた“GOD”の文字。むしろ「神も仏もねえぜ」という感じがいたします。
3作目『パージ:大統領令』のマスクは邪悪さがすごい。牙のような歯、蝋で雑に塞がれた目、このルックスにして額には人懐っこく「KISS ME」と書かれているヤバさ。わずかな隙間からマスクを着けた人物の微笑む口元が見え、反射的に逃げ出したくなります。
そしてシリーズ最新作『パージ:エクスペリメント』に登場するマスクがこちら。
1枚目が少し見づらいですが、紙粘土で固めたような不気味なタコぐちのマスクを装着しています。素肌に透明のコートを羽織っている前衛的なファッションも気になりますが……。2枚目は警官コスチュームの方々。ミラーサングラスにスタッズ付きの黒いレザーマスクというかなり攻撃的なデザイン。良い警官か悪い警官かと聞かれたら間違いなく悪い警官でしょう。
今回の『パージ:エクスペリメント』は、“パージ法”のはじまりとなる実験を描いたもの。ということで、すべての人が初めてのパージなわけです。参加者の初々しい手作りっぽさがマスクから感じ取れるのも、見どころのひとつかも?
『パージ:エクスペリメント』
6月14日(金)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
公式サイト:http://purge-exp.jp/
配給:シンカ/パルコ
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