これが運命の出会いってやつ?
村上龍の同名小説を映画化したサイコスリラー『ピアッシング』が日本公開。なんともシニカルでクレイジーな予告編が解禁となっています。
登場するのは、殺人衝動を持つ男と、自殺願望を持つ女。男は幼い娘をアイスピックで刺したいという衝動を抑えるために、SM嬢を呼び出して殺害する計画を立てますが、滑稽なほど思い通りにいきません。呼び出した女はいきなり自分自身を傷つけはじめ、倒れ込んでしまいます。これはリアルな悪夢なのか、シュールな現実なのか。刃を外に向ける者と内に向ける者、このふたりがやがて共鳴していくことはあるのでしょうか?
予告編はこちら。
小気味よいリズムに魅せられていると、次第に狂気の渦へと飲み込まれていく構成に心がザワつきます。これは本編も観たくなる。
殺人衝動男を演じるのは『イット・カムズ・アット・ナイト』の出演が記憶に新しいクリストファー・アボット。自殺衝動女を演じるのは『クリムゾン・ピーク』のミア・ワシコウスカ。
監督は、次回作に『呪怨』のリブート版を控えている1990年生まれの新鋭ニコラス・ペッシェ。原作の村上龍は「単に原作に忠実というわけではなく、不思議な感覚があった。わたしが原作を書くときに思い浮かべたイメージが、スクリーンに再現されている、そんな感覚だ」とペッシェ監督の手腕に太鼓判を押しています。
ペッシェ監督は2016年のホラー映画『The Eyes of My Mother』(日本未公開)で長編デビューしたばかり。今後注目の監督になるかも? 今からチェックしておきたいですね!
作品概要
『ピアッシング』
6月28日(金)より新宿シネマカリテほか全国ロードショー
原作:村上龍「ピアッシング」(幻冬舎文庫)
脚本・監督:ニコラス・ペッシェ
出演:クリストファー・アボット/ミア・ワシコウスカ/ライア・コスタ ほか
提供:カルチュア・パブリッシャーズ 配給:パルコ
2018年/アメリカ映画/カラー/ビスタ/5.1ch/81分
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