WEBコミック界のカリスマ=ONEの原作『モブサイコ100』を、アニメーションスタジオ・ボンズがアニメ化したTVアニメ第2期『モブサイコ100Ⅱ』が現在好評放送中。
迫力のあるバトルシーンや実験的な演出がさらにパワーアップし、そのクオリティーの高さに絶賛の声が絶えない本作ですが、最上啓示編となる第4話・第5話では、劇場版アニメのような壮大なバトルが繰り広げられました。
そこで、放送を前にした1月31日には、影山茂夫役 伊藤節生さん、最上啓示役 石田彰さん登壇による『サイコヘルメット教のつどい「モブサイコ 100Ⅱ」 4話・5話先行上映会』を開催。そのレポートをお届けします。
上映後のイベントだったため、「観ただけで体重が2キロくらい落ちたんじゃないかな、と思えるくらいには、集中して食い入るように見てしまう内容だったと思います」と、伊藤さんが作品への自信をのぞかせました。
伊藤節生はモブとしての説得力がある
――石田さんはモブサイコに初参加となりましたが、アフレコ前の作品の印象は?
石田:原作は読ませていただいていたので、全体のイメージはわかってはいたんですけど、でも、その中でも真面目に話を振っている方の回だなとは思っていました。また、主人公であるモブくんをいじめ抜く役だったので、そこの部分に関してはすごく面白そうだなと思ってアフレコスタジオに行きました。
――伊藤さんの印象は?
石田:役で絡む以外では収録の合間にお話したりもできなかったので、本当に見た目だけで「あ、リアルにサイコヘルメットの人だ」と、その印象が一番大きかったです(笑)。あとは、モブとしての声をあてていて、モブが会話しているところを聞いていても、「こんな感じの子だよな、モブって」という説得力はありました。
伊藤:僕的には、モブくんと似ているとは思っていないんですけど、役者として説得力があると言っていただけるのは本当に嬉しいことですね。
――石田さんは声優として、もはや神的存在だと思うのですが、伊藤さんから見た石田さんの印象は?
伊藤:もう神です!
石田:ありがとうございます。いろいろお布施がありましたら、受け取りますよ。
伊藤:先程もちょっとだけ控室でお話させていただいたんですけど、本当に子供の頃から見ていて憧れていたので……。
石田:そりゃ歳もとるわな! 子供の頃だってさ!(観客の)みんなもそうなの?
伊藤:いや、そんな事言わないでください(笑)! だから、本当にキャスティングを伺ったときに、お話ではモブくんは最上と戦いますけど、「僕は(石田さんとは)戦えないな、勝てません!」って思って(笑)。4話、5話の収録も、いよいよ来たか……という感じで臨ませてもらいました。作中最強と名高い最上ですから、モブくん的にも一番苦労せざる負えない、力を出し切っての戦いになったかなと思います。
――共演できて嬉しさもありましたか?
伊藤:この作品は本当に僕が憧れていた方がいっぱいいらっしゃるんですけど、また僕の人生にとっての輝かしい夢が1つ叶ったかな、みたいな気持ちはあります(笑)。
サイコヘルメットよ、永遠なれ!
――原作でも人気の高い最上編ですが、脚本を読んだときの感想は?
伊藤:とにかく重い! もう読んだ次点で、僕に対する心のダメージがすごく強くて、僕がまず立ち直らなきゃいけない感じでした。立ち直った上で、立ち直ったモブくんを演じなきゃいけないなと思わされました。みなさんが楽しみにしていることもわかっていましたし、僕も楽しみにしていたお話ですし、スタッフさんもめちゃくちゃ力を入れてくれているのは、観ていただけるとわかってもらえると思います。特に今回のお話は、モブくんがほぼ1人で戦っているので、それを支えるのは僕自身の気持ちしかないな、と思って、そこはしっかりと強い気持ちで挑んで砕け散ろうと収録に行きました。
石田:力を持った人たちが何人も出てくるお話なので、その中で伝説の存在になっている人を演じられることに、自分ではワクワク感がありました。そしてまた最上啓示がモブにプレッシャーをかけることで、この先彼がどう変わっていくか、というターニングポイントになる話であり、そのターニングポイントを作る役柄なんだなというところで、「大事な役だ、プレッシャーかかるな」と素直に思いました。
――モブは顔つきが変わってしまうくらい成長しますが、演じる上で心がけたことは?
伊藤:もう絵が変わってますから(笑)。モブくん的には、特に3話のお話から悩みが芽生え始めていて、自分の中の悩みに対して闘おうとする姿勢がそのまま最上に対して戦おうとする姿勢に捉えられるのかなと思いました。だから、モブくん自身の意思で決めて、この結論に至ったんだぞ、という説得力を意識しようとしました。今までは何事も師匠(霊幻)に言われてやってきたモブくんが、第2期になって少し疑問を持ち始めて、その中で、ひとつ結論を見出すきっかけになるお話なので、そこはきっちりとモブくんの中で答えへの道が見えたんだな、と見せられたら嬉しかったです。
――石田さんは、最上をどのように捉えましたか?
石田:簡単に言ってしまうと、神様になりそこねた男なのかな、と思いました。自分の力のすごさを自分でわかっていて、自分の思う通りにできるような力を持っていることで、人というのは過大な力を持つと自分を誤解するんですよね。それで最上は、良かれと思ってしたことが、母親のことも結果的にマイナス面に引きずり込んでしまうようなことになっていた、ということにも気が付かなかった。本当に神的視点を持っていれば、そこまでわかっていてもおかしくない。だから、自分の力を過信しすぎて、自分を見誤ってしまっている。モブに対しても、「お前はいろんな小さな偶然が重なって良い環境にいるけれども、それがひとつ崩れたら、その状況はないんだぞ。だって俺はそうじゃなかったんだから。お前にその現実を見せてやる」と言って返り討ちにあってしまう。途中までは思い通りに行きそうな感じはするんだけれど、でも最後まで見通しきれないというところで、決して万能の人ではない。彼には足りないものがあるというのがわかった話であり、神になりそこなった男なのだと思いました。
――では、本日ご覧頂いた皆さんへメッセージをお願いします。
石田:サイコヘルメット教徒のみなさん、本日はたくさんお集まりいただきありがとうございます。教祖もこうしてご降臨いただいたことですし、ぜひとも今後も教団員として推して推して推しまくっていただきたいなと思います。もし、お友達の中に、嵐活動休止を聞いて落ち込んでいるような方がいましたら、「モブサイコ観るといいよ!」とお伝えください! サイコヘルメットよ、永遠なれ!
伊藤:そう言えば、これってサイコヘルメット教だったんですよね。完全に僕は忘れていました(笑)。第5話をスクリーンでお届けできたことが嬉しく思いますし、サイコヘルメット教の信者をもっともっと増やして、『モブサイコ』という作品が盛り上がっていけば嬉しいです。嵐で落ち込んでいる方や、肩こり等で悩んでいる方にも、「『モブサイコ100』を見れば身体の不調が治るよ」と勧めていただければ観ていただけると思うので、今後ともよろしくお願いします。
TVアニメ『モブサイコ100Ⅱ』は好評放送中。
【モブサイコ100 第2期概要】
▼放送情報
・TOKYO MX 1月7日より 毎週月曜日 23:00~
・BS フジ 1月7日より 毎週月曜日 24:00~
・ABC テレビ 1月9日より 毎週水曜日 26:50~
※放送時間は変更になる可能性がございます。
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モブサイコ100IIEXHIBITION巡回展も開催
モブサイコ100IIEXHIBITIONが3月に福岡パルコで、4月には広島パルコでの巡回展の開催が決定。
【巡回展概要】
<福岡>
■会場:福岡パルコ 新館B1 特設会場
■会期:2019/3/2(土)-3/11(月)
■営業時間:10:00-20:30
※最終日は18時閉場
<広島>
■会場:広島パルコ 本館6F パルコファクトリー
■会期:2019/4/12(金)-4/22(月)
■営業時間:10:00-20:30
※最終日は18時閉場
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