ガジェット通信は7月、『Makuake』でクラウドファンディングプロジェクトを公開していたハンズフリー歯ブラシ『V-WHITE+』のレビュー記事を公開しました。
ハンズフリーで歯磨きできるマウスピース型電動歯ブラシ『V-WHITE+』レビュー 『Makuake』で既に2000万円以上の支援を獲得
https://getnews.jp/archives/2059609
本記事は、ハンズフリーで歯磨きができるというコンセプトに注目して、使い方や使用感を中心に紹介したものでしたが、同プロジェクトを支援した読者の方から、実際に届いた製品に不満の声が上がっているという連絡をいただきました。
調査したところ、支援者から上がっている不満の声は主に次の3点を指摘するものでした。
(1)製品が予定より早く届いたが、実際に届いたのは旧モデルの『V-WHITE』なのではないか
(2)「10秒で磨ける」という『Makuake』の紹介は誇大広告なのではないか
(3)プロジェクト実行者の対応に問題があるのではないか
編集部は『Makuake』広報に取材。次のように事実関係が確認できました。
届いた製品は新モデルだったのか
『Makuake』で公開されたプロジェクトの製品名は『V-WHITE+』。それ以前に製品化されていた『V-WHITE』を改良したモデルという位置づけになります。届いた製品は旧モデルだったのではないか、という疑問に対して、事実はどうだったのでしょうか。
・配送時期が前倒しになった
Makuake:『V-WHITE+』のプロジェクトは8月10日まで実施し、製品は11月末までに配送する予定でした。ところが、メーカーは前倒しで10月中旬に海外から配送を開始しています。アナウンスなしに海外からいきなり製品が届いた支援者の中には、驚かれた方もいるようです。その点は弊社としても今後実行者に対する教育体制をしっかり整えていかなければならないと反省しています。
・届いた製品は新モデル
Makuake:実際に支援者に届いた製品は、新モデルの『V-WHITE+』だということが確認できました。新モデルは、旧モデルと比べて歯に当たるブラシが細かいのが特徴です。
※編集部注
記事ではメーカーの代理店から送られたサンプルを使用してレビューしたのですが、今回の取材により、執筆時にレビューしたモデルは旧モデルの『V-WHITE』だったことが判明しました。記事は『V-WHITE』として修正させていただきます。
・パッケージ表記に問題があった
Makuake:実際に支援者に届いたのは『V-WHITE+』なのですが、パッケージの表記に「+」がなく、「V-WHITE」と印刷されているという問題がありました。
「10秒で磨ける」は本当なのか
『Makuake』のプロジェクトページには、「口にいれて、10秒歯磨き。360度電動歯ブラシ&ホワイトニング V-WHITE+」というタイトルが記載されています。「10秒で磨ける」という事実はあったのでしょうか。
『V-WHITE+』プロジェクトページ
https://www.makuake.com/project/v-white/[リンク]
Makuake:プロジェクトの審査の際には必要な書類を取り寄せており、認証調査機関の調査結果に「10秒で磨ける」という記載を確認しています。
使用感についてはMakuakeでも審査の際に実際に製品を使用しテストしております。
パッケージにも、旧モデルの歯磨き時間は「45秒」と記載されているのに対して、新モデルでは「10秒」と記載されています。ですが、使用感については個人差があるので「磨けない」という印象を持つ方もいらっしゃったようで、実際5847人中約150人から問い合わせをいただきました。
支援者への対応は
プロジェクトページに実行者がアナウンスをする「活動レポート」では、支援者からの問い合わせのコメントが殺到。対応が追い付いていないように見えます。実行者から支援者への対応状況はどうなっているのでしょうか。
Makuake:プロジェクト実行者が海外の企業だったため、支援者からの問い合わせへのレスポンスに追いついていない部分があったようです。本件については実行者から、問い合わせがあった支援者に返金対応することをアナウンスしてもらっています。
今回、弊社としても実行者に対して配送開始のアナウンス、パッケージ表示、問い合わせへのレスポンス等をしっかり行うよう、実行者に指摘しております。今後、『Makuake』としても他のプロジェクトで同様のことが起こらぬよう注意を喚起していきながら、今後の体制強化に努めていきます。
―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』