『エクソシスト』(1973)を手掛けたウィリアム・フリードキン監督が、自身の最高傑作と評する『恐怖の報酬』(1977)。このたび40年の時を経て、日本での公開版よりも30分長い“オリジナル完全版”が劇場公開される。そんなフリードキン監督から日本の観客へのメッセージが届いた。
映画『恐怖の報酬』は、祖国を追われた4人の犯罪者たちが、わずかな衝撃で爆発するニトログリセリンの運搬任務に挑むサスペンス超大作。
監督はビデオメッセージのなかで、撮影当時の70年代が映画製作技術もかなり違う時代であったことに触れ、「コンピュータのない時代の映画ですから、CGじゃありません。スクリーン上の出来事はすべて本物なんです」と語る。メッセージ動画に続く予告編を観ても分かる通り、凄まじい爆破シーンや壮絶なアクションシーンもすべて本物であることを考えると、かなりゾッとさせられる。
また、「今回の公開で嬉しいのは、新しい観客にもお届けできること」と語り、本作を初めて観る人々にもアピールしている。
1977年の公開時、北米以外の世界各国では監督に無断で30分もカットされた短縮版が公開されていた。日本で公開当時にこの作品を観たという人は、短縮版を観ていたということになる。今回公開となるのは、幻の30分が蘇っただけでなく、映像全編に4Kデジタル修復がなされ、音も再リマスタリングされた最良の“完全版”となる。
作品概要
恐怖の報酬【オリジナル完全版】
11月24日(土) シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
出演:ロイ・シャイダー、ブルーノ・クレメル、フランシスコ・ラバル、アミドゥ
監督・製作:ウィリアム・フリードキン、脚本:ウォロン・グリーン、原作:ジョルジュ・アルノー、音楽:タンジェリン・ドリーム
1977 年|アメリカ映画|カラー|ヴィスタサイズ|5.1ch|DCP|上映時間:121分|原題:SORCERER(魔術師)
公式サイト: SORCERER2018.com
提供:キングレコード 配給:コピアポア・フィルム
[photo by Pat York]
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