10月も残りわずか。年末にむけて話題作が続々公開予定だが、なんと10月からはロックな男たちの生き様を描いた映画が目白押し!今回は「この男たちのアツい生き様を目に焼き付ければ、ロックに2018年を締めくくれること間違いなし!」な3本の映画をご紹介。
“声帯ドーピング”というオキテ破りの方法によって作られた、驚異の歌声を持つロックスター:シン
『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(公開中)
独特のコメディセンスで数々の作品を生み出してきたコメディの鬼才・三木聡監督の最新作の主人公は、阿部サダヲ演じる4オクターブの音域とすべての人を虜にする声量をもつカリスマロックスターのシン。しかしその驚異的な歌声は”声帯ドーピング”というオキテ破りの方法で作られているという秘密を持ち、さらに”声帯ドーピング”のやりすぎでシンの喉は崩壊寸前というまさに崖っぷちの事態… ひょんなことから声が異様に小さいストリートミュージシャン・ふうか(吉岡里帆)と出会うが、2人はやがてシンの最後の歌声を利用しようとする謎の組織に追われる羽目に! 「グループ魂」でもボーカル・破壊として活躍する阿部サダヲが、本作でもその歌声をスクリーンに叩きつける!さらに阿部が歌うW主題歌のひとつである「人類滅亡の歓び」は正真正銘のロックスター・HYDE(L’Arc-en-Ciel)が作曲を担当しているのも見どころだ。
(C)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会
伝説のバンド<クイーン>のリード・ヴォーカルにして、史上最高のエンターテイナー:フレディ・マーキュリー
『ボヘミアン・ラプソディ』(11月9日公開)
フレディ・マーキュリーの名前を聞いたことがなくても、顔がわからなくても「ボヘミアン・ラプソディ」や「伝説のチャンピオン」、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」などのワンフレーズを耳にすれば誰もが心浮き立ち、思わず歌いださずにはいられない。伝説のバンド<クイーン>のリード・ヴォーカルにして史上最高のエンターテイナーであるフレディ・マーキュリーの生き様を、魂に響く28の名曲と共に贈る本作。いかにして彼は史上最高のエンターテイナーと呼ばれることになったのか?常識を打ち破る革新的な音楽を次々と生み出し、スターダムを駆け上がる栄光の影で、繰り返されるメンバーとの衝突や恋人との別れ。愛と孤独、プレッシャーに引き裂かれていったフレディは崩壊寸前にまで陥ったバンドをどのようにして立て直したのか?演奏シーンではフレディ自身の歌声が使われ、その歌声は心臓に鳥肌が立つほどの感動を呼び起こす!
(C)2018 Twentieth Century Fox
車いすの人生を、愛のままにワガママに生きた男:鹿野靖明
『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(12月28日公開)
筋ジストロフィーで車いす生活。体で動かせるのは首と手だけ。介助なしでは生きられないのに病院を飛び出し、ボランティアたちと風変わりな自立生活を送っていた鹿野靖明という実在した人物を、彼と同じ北海道出身の大泉洋が熱演した本作。大泉の徹底した役作りは撮影を見学にきた、かつての鹿野さんの親友に「鹿野がいると思った」と言わしめたほど。
夜中に突然「バナナ食べたい」と言い出すワガママな鹿野に、医大生ボランティアの田中(三浦春馬)は振り回される日々。しかも恋人の美咲(高畑充希)に一目ぼれした鹿野から、代わりに愛の告白まで頼まれる始末!わがまま放題で、よくしゃべって、ずうずうしくて、自由すぎる鹿野だが、そのまっすぐな生き方はやがてまわりの人にも影響を与えていく。「「障がいがあるから」と遠慮することなく、1人で生活して、仕事もして、喧嘩もして、恋もして、どこまでも対等に人と向き合い続けた鹿野さんの人生に強烈に惹かれました」と演じた大泉自身も惚れ込んだ鹿野は、なぜここまで愛されたのか?チャーミングで破天荒な鹿野の人生模様は、笑わずにはいられず、観るものすべてが鹿野の虜になること間違いなし!
(C)2018「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」製作委員会
―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』