全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。毎年恒例の『大つけ麺博』が今年は10月4日(木)からスタート。
今年は記念すべき10周年ということで、とんでもない企画が飛び出してきた。その名も『ラーメン日本一決定戦』! 過去にはつけ麺の日本一決定戦は行ってきたが、今回はラーメン、つけ麺、まぜそばなどジャンルの垣根を越えて日本一を争うことになる。エントリーした全国106店舗の中からウェブ投票で各地区の代表が36店舗に絞られ、大つけ麺博のステージでその頂点を目指す。第一陣から第四陣まで1週間ずつ4ブロックに分かれての対決となる。
10年もやっていると、『大つけ麺博』をきっかけに大ブレイクしたお店というのも数々ある。今回は関東エリアでウェブ投票第1位通過の“鬼そば 藤谷”の店主で、ものまね芸人のHEY!たくちゃん(藤谷拓廊氏)にお話を伺った。
HEY!たくちゃんは、ラーメン店出店を目指して競い合う『東京ラーメンショー』の新人発掘イベント『バトプリ』に出場し、当時は素人だったにもかかわらず自作のラーメンで見事優勝。2012年に渋谷の地に“鬼そば 藤谷”をオープンする。ラーメンの鬼“支那そばや”の佐野実さんのものまねが人気だったが、佐野さん愛はものまねだけではなくラーメンにもあふれていた。佐野さんをリスペクトしながらラーメンの腕を磨いていったのだ。
初めは『大つけ麺博』にお客さんとして参加していたというHEY!たくちゃん。
「お客さんとして参加した時も、並びながら本当に楽しみでした。今も、並んで食べに行ったあの時の景色や香りが記憶にあります。大好きで嬉しい香りと活気。一番夢中になれてワクワクする大切な時間が『大つけ麺博』です」(HEY!たくちゃん)
このステージに自分も立てるようなラーメン屋になりたい。そう思い続けてきた。すると、『大つけ麺博』の厨房に入れるチャンスが意外なところから訪れる。
2013年の『大つけ麺博』に“支那そばや”佐野さんが参加されることに。佐野さんにとっては最初で最後のイベントだ。そこには佐野さんを盛り上げようと全国から数多くのラーメン店主が集まった。そのグループは“佐野JAPAN”と呼ばれる。
「“佐野JAPAN”に参加させていただき、『大つけ麺博』でお手伝いをさせて頂きました。佐野実さん最後のイベントでした。佐野さんの白衣の背中はやっぱり凄くかっこよくて、これから頑張っていくぞと決心して熱くなれたんです」(HEY!たくちゃん)
“中華蕎麦 とみ田”や“中華蕎麦 サンジ”、“肉玉そば おどど“”など先輩のお店が次々と賞を受賞。とにかく全てが圧倒的なイベントだったとHEY!たくちゃんは語る。
そして、2016年3月の『大つけ麺博プレゼンツ 最強ラーメンFes.』に単独店舗として初参加。
「参加して、僕もやれるんだと奮起しました。お店のメンバーも僕もみんなのやる気が変わりましたね。他の参加店舗も本当に美味しく、もっと頑張ろうと思い、試行錯誤しました。
周りのお店からアドバイスをもらえたことで、どんどん料理が楽しくなっていきました。元気なあいさつが大事だってことを教えてもらった、隣になった店舗の方にも感謝しています」(HEY!たくちゃん)
その年の秋の『大つけ麺博2016』ではラーメン部門で優勝。お店の人気も急上昇した。大つけ麺博とともに“鬼そば 藤谷”の味も接客もどんどん進化していく。気合が入りすぎて採算度外視のラーメンを提供し、やりすぎだと周りをビックリさせたこともある。
『大つけ麺博』10周年の今年は『ラーメン日本一決定戦』。ウェブ投票では何と関東で1位通過だ。
「予選1位通過で、改めて気持ちが引き締まりました。働いてくれているメンバーも元気に張り切っています!
“鬼そば 藤谷”に普段来てくれてるお客さんも、期待してくれているので頑張っていきます。はじめて参加させて貰えた時の嬉しかった気持ちを新鮮に大事にしたいなと思っています」(HEY!たくちゃん)
▲黒毛和牛と国産極上チャーシューのズワイ蟹味噌らぁ麺~日本代表旨味祭り~
“鬼そば 藤谷”は今回、『黒毛和牛と国産極上チャーシューのズワイ蟹味噌らぁ麺~日本代表旨味祭り~』というとんでもない贅沢ラーメンで参加。王者“中華蕎麦 とみ田”を破れるのか? HEY!たくちゃんの奮闘に期待が集まる。
大つけ麺博 10周年特別企画『ラーメン日本一決定戦』
第1陣 2018年10月4日(木)~10月10日(水)
第2陣 2018年10月11日(木)~10月17日(水)
第3陣 2018年10月18日(木)~10月24日(水)
第4陣 2018年10月25日(木)~10月31日(水)
会場:新宿・大久保公園
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(執筆者: 井手隊長) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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