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阿部寛が“カラダ売る侍”を体当たりで熱演 映画『のみとり侍』は「今までに見たことがない時代劇」



映画『のみとり侍』(5月18日公開)で主演を務めた阿部寛が21日、鶴橋康夫監督と共に沖縄県内の劇場ミハマ7プレックス(中頭郡北谷町)にて開催された舞台挨拶に登壇した。



作品の舞台は江戸。真面目なエリート侍・寛之進は、たった一つの失言である日突然左遷されてしまう。新たな仕事はお客の飼い猫の蚤(のみ)をとるサービス業。しかしその実態には裏があった……。侍として必死に積み上げてきた剣術や学問が通用しない世界で、寛之進は男としての生き様を示すことができるのか。



江戸の浮世を懸命に生きる侍・寛之進を演じた阿部寛は、「濡れ場もありましたから、恥ずかしいですね」と作品を見終えたばかりの観客に挨拶。


「台本を読んだ時にきわどいシーンがあったので、(他の役者が断って)大人の事情で俺になっちゃったのかなと思いました」と不安を口にするも、鶴橋監督の「彼でなかったら成立していませんから」という言葉を聞いて安堵の表情を浮かべた。


さらに鶴橋監督が「のみとり侍っていうけど、裏の顔はカラダを売っていく商売ですよ。脚本を自分で書いて、日本で一番いい役者に出演してくれって、なかなか言えないですよ」と出演オファーの際の心境を語ると、阿部は「最初にお会いした時に、監督からは“童貞やってもらうから”って言われて」とユニークな口説き文句の中身を明かした。



同じ中央大学出身の二人は、阿部が役者を始めた約30年前から顔見知りだったという。今作でようやく本格的なタッグを組むことになり、鶴橋監督は「たぶん僕が一番のファン。早く一緒に仕事がしたかった。今一緒に立っているのが光栄で嬉しくて」と笑顔をこぼし、「この作品が公開された後、もう一回、時代劇をやりたいね。君(阿部)が嫌でなければ」と再びラブコールを送った。


舞台挨拶の最後に阿部は、「日本の誇る時代劇が今はだいぶ(制作数が)減っているみたいで、昔から時代劇に出ている僕としては悲しい気持ちもあります。この作品は今までに見たことがない時代劇だと思いますし、これをエネルギーにもっともっと時代劇が栄えて欲しいと願っています」と、劇場公開にむけてメッセージを語った。


沖縄県内では4月19日から『島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭』が開催中。最終日となる22日には、那覇市のメインストリートである国際通りでレッドカーペットが予定されている。


『島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭』公式サイト:

http://oimf.jp/


―― 面白い未来、探求メディア 『ガジェット通信(GetNews)』
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