地方から東京に移り住んで、アイドルとして活動する女の子たちの東京やふるさとに対する思いや日常をうかがう「アイドル上京ものがたり」。今回は福島県いわき市出身のアップアップガールズ(2)髙萩千夏さんの登場です。
ライブアイドル界を牽引し続けるアップアップガールズ(仮)の妹分として誕生して2年目となるアプガ(2)。髙萩さんは東北らしいおっとり癒やされる口調に料理上手と男心をがっちり掴む個性を持ちつつ、自ら楽曲の振り付けも行うしっかりリーダー。高校時代は地元アイドルグループで活躍、大学進学のために上京してもうアイドルをやるつもりはなかったはずがアプガ(2)の一員に。その地元愛と東京への思いをたっぷりうかがいました。
周りが山と田んぼなんで大きなスピーカーにマイク繋げて歌ってました
--髙萩さんはツイッターのプロフィールに「福島原産田舎っぺ」と書くくらいなので、本気の田舎育ちなんですか? いわき市っていうと東北地方で仙台市に次いで2番目に大きい都市だそうですけども。
髙萩 福島ってめっちゃ田舎なんですけど、いわきは広くて都会もあれば山も海も完璧に揃ってる街なんですよ。自称“東北の湘南”って言うくらいなんで。
--初めてそのキャッチフレーズ聞きましたよ! そんないわき市でも田舎の方ってことでいいんですか、髙萩さんの出身は。
髙萩 はい! わたしは山の方でした。ほんと山の中で、うちは農家だったんですけど、家の周りは木か畑か田んぼしかなくって。隣の家は坂を下ったところにあって、そこから先は駐車場か岩置き場か……。
--「岩置き場」って何なんですか(笑)。
髙萩 庭とかに使う岩を置いてあるところです。もう田舎なんで、みんながみんな家族みたいな感じで、知り合いじゃなくてもすれちがったら家族! みたいな。一回すれ違えば、次は「どう学校?」とか声かけてくれるような、めっちゃ温かい街でした。
--「髙萩さんちの娘さん」っていえばみんな知ってるみたいな。子供のころはどんな遊びしてました?
髙萩 庭も広いし山もあるから、近所の友達とお兄ちゃんの3人でかくれ鬼ごっこしてました。
--山でかくれんぼ&鬼ごっこですか。
髙萩 もう、絶対捕まらないんですよ。山の中だからどこまでも逃げれるんで、鬼やる人がかわいそうで(笑)。だいたいお兄ちゃんがやるんですけど。それに山はヘビとかイノシシが出るようなところで。
--危険と隣り合わせの鬼ごっこですね!
髙萩 それに本当に周りが山と田んぼなんで、大きい音出しても大丈夫なんですよ。だから小学校の誕生日のときに、マイクを買ってもらったんです。それで家にある大きなスピーカーで大きな音で音楽鳴らしながらよく歌ってましたね。東京でやったら苦情が来るレベルの音量だったと思います(笑)。
--夜な夜な小学生の歌声が山に響くわけですね。
髙萩 周りから苦情は来なかったんですけど、じいちゃんとばあちゃんから「また歌ってんのかあ」って言われるのが恥ずかしかったです(笑)。ちょうどその頃『ヘキサゴン』が流行ってて、里田まいさんが大好きだったんですよ。それをきっかけにハロー! プロジェクトが好きになって。本当は踊りながら歌いたかったからワイヤレスマイクが欲しかったんですけど、コード付きじゃないとダメだって買ってもらえなくって。
--山がとなりの農家で歌う小学生なりのワイヤレスへのこだわりが(笑)。
髙萩 ふだん音楽聴く時も、ばんばん大きな音流してました。そのなごりですかね、今住んでる部屋でも夜中めっちゃ音上げたくなっちゃうんですよ! これじゃ足りない、って思っちゃって。窮屈ですよね、音出せないって。
--そんな小学生のころからアイドル大好きだった髙萩さんですけど、中学高校くらいになったらおしゃれとかに興味は持たなかったんですか?
髙萩 スポーツ少女だったので、運動できる格好の方が好きだったんですよ。興味はありましたけど……。
--いわき市にはおしゃれな服はいっさいないってことじゃないですよね?
髙萩 それはないです! いわき市でも都会の方の高校生はカラコン入れたりつけまつげしたりしてたんですけど、そんな情報も田舎のうちの方にはなかったです。ネットもやってなかったんで。一応おしゃれもしたいけど化粧品とかないし、買いに行くにもじいちゃんの軽トラに乗っていくのも恥ずかしいし!
--あははは、街への移動はトラック! 軽トラに乗るって荷台ですか?
髙萩 さすがに(運転席の)隣です(笑)。でもほんとそれ見られるのが恥ずかしくて、人とすれちがうときに隠れるようにしゃがむんですよ。
--思春期ですねえ。でもそんな田舎なら、車がないとどこも移動できなさそうですね。
髙萩 もちろんです! コンビニも歩いて30分くらい。しかも山道通らないとだめで、暗くて夜は行けないんですよ。そもそも閉まるのが早かったんですけどね。7時くらいに閉まっちゃう。
--ぜんぜんコンビニエンスじゃない! チェーンじゃなくて地元のそこしかないみたいなコンビニですか?
髙萩 いや、いちおうヤマザキでした(笑)。みんなスーパーに行っちゃうから、コンビニに需要がなかったんだと思います。そのスーパーも車で25分くらいかかるんです。でもその頃はコンビニすらも憧れだったんですよね……。
復興イベントで落ち込んでた人が元気になってくれると嬉しかった
--アイドルへの憧れの話が出ましたけど、他に何か憧れの職業ってなかったんですか?
髙萩 小学校3年生までは、ずっとフラダンサーになりたかったんですよ! スパリゾートハワイアンズの。
--はいはい、映画『フラガール』の舞台にもなった、かつての「常磐ハワイアンセンター」ですね。
髙萩 小っちゃかった頃は何度も行ってたんです。ハワイアンズショー見たり、温泉入ったりして。ステージでフラガールのソロダンスがあるんですけど、それがめっちゃかっこよくて! 光を浴びて、みんな見てるんです。視線独占してバーン! とやるんですよ。それ見たらぜったいやりたくなりますよ! 泣きそうなくらい感動しますから!
--地元民にも愛されてるんですね、ハワイアンズ。
髙萩 すごくやりたかったんですけど、けっこう格好が露出度高いんですよ。思春期に入って「ちょっと恥ずかしいかな~」みたいな。物心ついた頃には、あれはちょっときわどいなって(笑)。
--いわき市では周りでもけっこう憧れの職業なんですか? フラガールって。
髙萩 本当にかわいい高校生はフラダンス部に入ります。フラダンス部はみんな可愛くて、美意識も高くって。
--そうなんだ! そもそもフラダンス部が高校にあるんですね。
髙萩 いわき市の高校はほとんどあります。全国の高校生を集めた「フラガール甲子園」ってのも行われてるんです。
--なるほど~。いわき市における東京ディズニーランドのキャストみたいな憧れなんですかね。ただその露出度で髙萩さんは断念。
髙萩 ですね。ゴリゴリのスポーツ少女で筋肉質だったので、あんまり腹を出すのはなあって。
--中学生のころとかどんなスポーツやってたんですか? 部活とか。
髙萩 わたしは特設陸上部と特設駅伝部とバトミントン部ですね。
--“特設”陸上部と“特設”駅伝部、って何ですか?
髙萩 わたしすっごい運動嫌いだったんですけど、走るのが早かったんですよ。それで学校で足が早い3人は必ず入らなきゃいけないんです。もう断る権限もなくって。
--良いことぜんぜんないですね(笑)。中学は部活みっちりやって、それで高校からいわき市を拠点としたローカルアイドルグループ・アイくるガールズで活動を始めます。
髙萩 最初は雑誌でメンバー募集してたのをお母さんがみつけて「こういうのあるよー」って教えてくれて。
--アイドル大好き、という話はさっきもありましたけど、実際になりたいとは思ってたんですか?
髙萩 小学校2年生くらいにアイドルとか芸能人に憧れてたんですよ。それでレッスンとか行かなきゃいけないと思って、親に「東京に行ってレッスン通いたい!」って言ったんですけど、「行けるわけないでしょ!」で終わってしまって。だからすごい憧れてる時期はありました。
--アイくるガールズでデビューした2013年というと、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』が放映されたり全国的にローカルアイドルが認知され始めた時期ですよね。
髙萩 そうですね、アイくるがはじまった頃に地方でもアイドルが出来始めました。前に私が「アイドルになりたい!」って言ってたのもあって、お母さんも教えてくれたんですよね。あとそのグループが雑誌の編集者の方が企画したもので、いわきのグルメ情報とかいっぱい載ってる本だったんです。わたし食べることも大好きなので「あわよくばいわきの美味しいものが食べれるんじゃないか?」って気持ちもありました。ふふふ。
--正直ローカルアイドルもピンキリですけど、アイくるガールズはホリプロ主催「ご当地アイドルNo.1決定戦 U.M.U AWARD」や日本テレビ主催「汐留ロコドル甲子園」で優勝。『あまちゃん』関連の「恋する地元キャンペーン」福島県代表に選ばれ、いわき市から公式に「いわき市公認ご当地アイドル」として認定を受けたりと、ロコドルの中ではかなり優秀なグループですよね。
髙萩 やっぱり福島は東日本大震災とかもあって、復興のことをずっと真面目にやってきて。最初は地元の復興イベントとか、ボランティアみたいなところからスタートしましたね。そういう経験があったから大きい大会に出たときもグループの団結力みたいなのはあったと思うし、より大きいところを目指したいって気持ちは強くなったと思います。
--髙萩さん自身やご家族に震災の被害はありましたか。
髙萩 震災はわたしが中学1年生のときだったんですけど、家とかは大丈夫でした。でも海の方に住んでた親戚もうちに避難してきて、その後わたしたちもしばらく東京に避難してました。学校が始まるタイミングでまた戻ったんですけど。
--そういう経験があった上での復興イベント出演は気持ちがこもるでしょうね。
髙萩 そうですね。自分たちがいちばん近いところで経験したからこそステージに立った時に伝えられるものもあるし、被災地に行って話聞いて気持ちをわかりあった上で頑張りましょうって気持ちになれたと思います。
--アイドルの基本である「人を元気にする」ってところを強く意識したんじゃないかと思います。
髙萩 はい。アイくるガールズとしてボランティア活動で仮設住宅に行って活動したりしてたんですけど、落ち込んでた人が元気になってくれると嬉しかったですね。今もファンの人からの「元気もらってるよ」って言葉は嬉しいです。
--それでアイくるガールズは東京のイベントにも出演してるじゃないですか。それこそ様々な大会で優勝もしてますし。東京のアイドルと自分たちの違いって当時感じました?
髙萩 わたしたちは田舎っぺの集まりだなって思いましたね(笑)。東京のアイドルはみんなおしゃれだし、かわいいし。オーラもすごいしアイドル性がすごい。自分たちが恥ずかしくなりました。でも、だからこそメンバー内で集まって仲良くしようって。そう考えると都会のアイドルの方って、楽屋だとそれぞれ自分のことやってるじゃないですか。そういう違いは感じましたね。
--グループの団結力では負けない! みたいな。
髙萩 大会とか出ると「わたしたち団結力あるんだね」って実感しましたね(笑)。
--そのアイくるガールズを高校3年で髙萩さんは卒業されますけど、これはもう大学進学ということで。
髙萩 そうです。観光に関する仕事がしたくなったんです。アイくるをやっていろんな方向から地元に携われたらなって思ったのがきっかけですね。それで経営学部に行きたかったんですけど、地元にその学部がなかったのと、一回出ないと地元のことってわからないじゃないですか。それで東京の大学に行こうと決めたんです。
ドラマは田舎者の想像を膨らませすぎです
--さてここからは東京に来てからの髙萩さんの話をうかがいたいんですけど、もともと東京に憧れってあったんですか?
髙萩 めっちゃ憧れてました! 高校に入って春休みとか夏休みに何度か行く機会があったんですけど、もうそういう時は一日も無駄にしたくないと思って、移動時間もぜんぶ書き出してスケジュール作ってましたね。「朝何時に到着して、移動で何分、ここで何を買い物して」までぜんぶ書き込んでいくんです。
--そういう時って旅行の目的のメインは何なんですか?
髙萩 もう洋服ですね、本当に。いわきにはない可愛いものが売ってるっていう。
--いわき市、やっぱり服はないんじゃないですか(笑)。
髙萩 うっ……。いわきだと駅前にラトブってビルがあるんですけど、中は婦人服とスーパーとプリクラコーナーと本屋さんしかなかったんで。あといわき市に本社があるハニーズって服屋さんがあるんです。地元の自慢のブランドです! 子供のころはハニーズかしまむらでした。
--ハニーズ、関東でも見かけますけど、いわき市が本社とは知らなかったです!
髙萩 東京は洋服欲しくて渋谷の109行って、あとパンケーキとか!
--女子ですねえ。
髙萩 Eggs ‘n Things(ハワイ発のパンケーキが人気のレストランで、原宿に店舗がある)は凄かったです! めっちゃ並んだけど、並ぶのが苦じゃないんですよ。幸せなんで! あと竹下通り行くのが夢だったんで、何回も行ってました!
--そういうのもあって大学は東京に。渋谷109もEggs ‘n Thingsもある東京に来て、しかもアイドルも卒業したし、さあ女子大生生活を満喫するぞ! って感じですよね。
髙萩 それがですね……。何か物足りなかったんですよ。月に2,3回帰ったりしてたんです。一ヶ月の3分の2くらい地元にいて。
--そんなに! ホームシックですか? 友達が出来なかったとか。
髙萩 友達はできましたよ! いないわけじゃないですよ。実際東京に住んでみて、いろんなギャップに追いつけなかったんです。
--Eggs ‘n Thingsに行けばいいじゃないですか!
髙萩 それが……ちょっと東京でも田舎の方に住むことになって、最初は学校終わったら遊びに行って洋服買ったり、そういうことが毎日出来ると思ってたんです。
--毎日やったら破産しますよ(笑)。学校でいえば青山学院とかその辺のイメージだ。渋谷とか表参道も近くて。
髙萩 そうですね。ドラマってよくないと思います! 田舎者の想像を膨らませすぎです!
--カフェ寄って109行って、みたいな生活を憧れてたら。
髙萩 あんなの嘘です! 現実は学校終わったらバイトして、あとはカラオケ行くくらいで「あれ?いわきと変わらない?」って思っちゃって。そういう物足りない時期だったんですかね。そんな時に、アイくる卒業したメンバーで集まってライブしようってなったんです。東京に出てきてる3人で。
--ひさびさのステージを。
髙萩 公園に集まってダンスの練習とかして。自分たちで会場も借りてやったんですけど、けっこうお客さんも集まってくれて、すごい楽しかったんですね。それで3人で自分たちでグループやろうか、って話になったんですよ。
--セルフプロデュースユニット、ってやつですね。
髙萩 でもやっぱり難しいですね。ファンの人もつくかもわからないし、結局断念して。そんな時にアプガ(2)のオーディションが発表されたんですよ!
--ちょうどステージへの思いに火がついてくすぶってたところに!
髙萩 そうですよ!だってアップアップガールズ(仮)ですよ? 『アッパーカット!』ですよ! 有名ですよね?
--ライブアイドル好きなら知らない人はいないです!
髙萩 本当はアイくるやってた頃、モーニング娘。のオーディションを受けたかったんですよ。でも事務所から止められて。仕方ないけど、悔しいじゃないですか。その後も辞めたから受けようと思ったけど、今度は年齢がひっかかってしまって。
--小学生のころハロプロ歌ってたんですもんね。
髙萩 だからもし次にアイドルやるならハロプロがいいと思ってたんですけどダメ、そこでアプガ!年齢も大丈夫!これは受けないわけにはいかない!
--モチベーション爆上がりですね!
髙萩 それにアイくるの時に2回くらいアプガさんと同じ現場になったことがあって、みんなが初めて聴くような曲でもお客さんを巻き込んでいく力みたいなのを感じて、いろんなアイドルさんいたけどいちばん印象に残って楽しかったんです。ファンの人と一緒に会場を作るみたいな。
--じゃあアプガならアイドルまたやろう、ってってところは大きかった。
髙萩 そうですね。やっぱり高校時代3年間アイドルやって、学生生活ぜんぶ捧げたって思いはあったし、もうアイドルやるつもりはなかったんですよ。でも東京に来て、思ってた以上にアイドルの存在ってでかかったんです、自分の中で。やらない時とやってる時の生活が違いすぎて、そのギャップに耐えられなかったんです。でもアイドルやるにしろ何でもいいじゃなくて、「アプガだから」みたいなところはありましたね。
福島のポスターを見ると「よかったね、東京に貼ってもらって……」って気に
--それでアプガ(2)オーディションに合格して、東京でのアイドル活動をスタートさせます。アイドルになってみて、東京の見え方とか変わったりしました?
髙萩 それまで行ったことないところや見たことないところを見れるようになりましたね。あとメンバーに東京の子もいるので、話聞いてると「東京の子ってこういう感覚なんだ」って思うこと多いですね。とにかくフォトジェニックな場所探しとか、もうすごいです。
--インスタ映えスポット探しは東京人の強みですか。
髙萩 そういうのは早いですね! 流行に乗るのも早いし、そういうのに負けないように頑張ろうと思ってるんですけど……。
--あらためて東京に住んで苦労したことってありますか。
髙萩 最初はやっぱり電車ですね。家出る時も行き方とか調べていかないと、何もわかんないです。あとまだ読めない駅とかあるんですよ。この前行った、シロキン……シロキンコウリン駅?
マネージャー 白金高輪(しろかねたかなわ)ですね(笑)
--すごい、漢字としては読み方合ってるけど、ほとんどまちがってる(笑)。
髙萩 あと、東京の人って歩くのが早いっていうか、一本道で歩くじゃないですか? 自分の道をずんずんと。
--正面から来ても避けようとしない。
髙萩 自分も半分避けて、相手も半分避けたらいいのにと思って、半分避けるんですよ。でもやっぱり真っ直ぐ来るから、勢いでふっ飛ばされるんですよ。そんな東京の歩く人の波が大変です……。あと環境でいうと東京の水になれるのが大変でした。最初ほんと合わなくて、顔を洗うのも怖かったんです。
--そんなに! 味どころか触るのも怖い。
髙萩 最初は水買うのももったいないと思って、節約のために頑張って飲んでたんですけど、浄水器を買ってもらって大丈夫になりました。
--水は田舎の方が美味しいですよね。
髙萩 ひさびさに帰るとおいしいなと思います。
--空気も違いますか?
髙萩 全然違います。空気のせいかわかんないですけど、こっちにきて一ヶ月に一回は必ず風邪ひくんですよ。あっちだと一年に一回くらいしか風邪ひかなかったのに。なんか空気のせいなんですかね?
--あー、そういうのでいえば自分は東京来てはじめて花粉症になったんですよね。
髙萩 東京にきてですか! うちは山がスギだったので(笑)。
--もう花粉症ど真ん中スポットだ(笑)。
髙萩 春とか風がもう黄色いですから(笑)。車も花粉で黄色くなります。この時期は歌も歌えなかったですね。(花粉症は)むしろ東京来てちょっと落ち着きました(笑)。
--ひとり暮らしは大丈夫ですか? ツイッターとか見てもお料理お上手ですよね。
髙萩 ありがとうございます! 料理は好きですね。ひとり暮らしするようになってわかったんですけど、家事全般好きなんです。家にいる時はご飯ちょっと作るくらいで、あとは「洗濯やっといてー」って感じだったんですけど、こんなに成長するんだ! って自分でも思いますね。
--では髙萩さんが地元でやり残したこと、この先やっておきたいってことってありますか?
髙萩 えーっと、何だろう……あっ、ドライブ! 高3のときに車の免許はとって、親の車に乗せてもらったりはしたんですけど、ちょっと行き帰りしたくらいだったんで。
--車って、おじいちゃんの軽トラですか?
髙萩 軽トラじゃないです! お母さんの軽です!
--軽は軽なんですね(笑)。
髙萩 あとは、高校時代って本当にボランティアばかりでバイトしてなかったんで、家族にまともにちゃんとプレゼントしたことないんですよ。最近やっと出来るようにはなったんですけど、ちゃんとしたものはあげれてないので、稼げるようになったら……。ご飯とか連れて行ってあげたい。あと旅行とか。
--アプガ(2)としては何かありますか?
髙萩 アイドルとして地元に関わりたいです! けっこうまーちゃん(アプガ(2)メンバーの吉川茉優。秋田県出身)は秋田でラジオとか出させてもらってるんですけど、福島は……あんまりアイドルに関心ないんですかね?
--正直そういうのって、テレビとかラジオのディレクターがアイドルオタクかどうかで決まったりしますよね(笑)。
髙萩 もっと地元色を出していきたいです!わたしも誰にも負けないくらい地元好きなので。
--では、いわき市でいちばん好きな食べ物は!
髙萩 いちばんですか? あ~、しぼれないんですけど、うにの貝焼き。いわきの海にいけば食べれるんで。しょうゆかけて食べるんですけどご飯が合うんですよ~。
--むちゃくちゃ美味そうです! 髙萩さんが住んでた山は特産品ってないんですか?
髙萩 トマトとか作ってますね。いわきのトマトのブランドも最近できたんですよ。あとは桃ですね。福島の桃はちょっと固めなんですけど、美味しいですよ!
--街中で「福島」「いわき」って文字見ると気になります?
髙萩 わたし、絶対写真撮りますよ(笑)。駅とかポスターあるじゃないですか。すぐ撮りますね。この前も渋谷のマークシティでご当地キティちゃんみたいなのが飾ってあって、福島のがあったのでバッ! と撮りましたよ。ポスターを見ると嬉しいです。「よかったね、東京に貼ってもらって……」っていう気分になります(笑)。
--上京してきた自分に投影してしまう感じに。
髙萩 わたしもポスターになりたいんですよ。JR(東日本)の「行くぜ、東北。」 のポスターになりたい! あんまりこっちにいる人で、福島出身をアピールするアイドルっていないんで、わたしが代表で出していきたいと思います!
■アップアップガールズ(2)最新情報
・アップアップガールズ(2)初単独ライブ
【公演タイトル】 アップアップガールズ(2) 1st LIVE #アプガ2サプライズ
【日時】 4月21日(土) 開場:17時 開演:17時30分
【会場】 新宿BLAZE
・ニューシングル『っていう初恋のお約束/ハッピースLOVE♡』2018年5月1日発売
・アップアップガールズ(2)オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/upupgirls2ki
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(執筆者: 大坪ケムタ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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