メインイメージ、検尿の写真じゃありませんからね。ドリップコーヒーです。
家でも職場でも手軽に本格的なコーヒーを楽しめるドリップコーヒー。熱湯を注ぐだけで作れてとても便利ですが、1回使っただけで捨てるのはもったいないと思っている方は多いのではないでしょうか。
何回使い回せるのか検証してみた
もしドリップコーヒーを何回も使い回したら、どのくらい味が劣化してしまうのでしょうか。そして何杯目までコーヒーの味を感じることができるのでしょうか。気になることばかりですよね。
そこで今回は、ひとつのドリップコーヒーのパックを使い回し、コーヒーを50杯抽出してみることにしました。もし何十杯もコーヒーを作ってもコーヒーの風味を感じられるのであれば、素晴らしい節約術になること間違いなし! 早速試してみましょう!
検証スタート! まずは一気に50杯分のコーヒーを作る
50杯分のコーヒーを抽出するのはものすごく単純作業なのですが、実際に作業をしてみると、1杯ずつ明らかな変化を感じることができて、とても興味深く作業を進めることができました。
最初の3杯の時点で色の違いは明らか。写真だと1・2枚目は同じように見えてしまうかもしれませんが、1枚目と3枚目の比較なら、かなり色が変わっていることが伝わるのではないでしょうか。
そのまま地道にコーヒーを注いでいくと……
10杯目の時点で見事なグラデーションに! なんだか綺麗ですね……。5杯目あたりからはもうコーヒーというよりお茶っぽい色になってしまっていますが、飲んだらしっかりコーヒーの味がするかもしれません。引き続き進めましょう。
そして地道な作業を続けること1時間……
ドリップパックの紙が限界を迎えそうになったり、フィルターが詰まり始めて抽出のペースがどんどん遅くなったりしながらも、どうにか50杯注ぎ切ることができました!
テーブル上に50杯のコーヒーが並んだ様子はまさに圧巻……!
ただし、何杯目までコーヒーと呼べる味になっているかはまだわかりません。続いて、これらの味を検証していくことにしましょう!
おさだ記者と一緒に検証……意外な結果が明らかに!
少しでも検証結果が信憑性の高いものとなるように、暇そうにしていたおさだ記者を急きょ招集。二人で飲みながら検証していくことにしました。
まずは最も風味が薄くなっていると思われる50杯目から検証。ほんのりと色はついているものの、二人とも飲んですぐさま「お湯そのもの」という評価を下しました。
さすがに50杯も注ぐとコーヒーと呼べる味ではなくなってしまうようですが、では何杯目からお湯味になってしまうのでしょうか。引き続き検証を続けます。
次は一気に飛ばして21杯目・22杯目を飲んでみたのですが、なんと予想外な風味に変化していることが判明しました。
ノジーマ「あれっ……これ、コーヒーでもお湯でもない……何だかお茶みたいな味がする……!」
おさだ「確かに! 外国の珍しいお茶ですって言われて出されたら、何の疑いもなく飲んじゃいそう」
ノジーマ「お茶だけどほんのりコーヒー味。コーヒーの葉でお茶を作ったらこんな味しそうだな。もしくはコーヒーを飲んだあとしっかり洗わなかったコップでお茶を飲んでる感じ……」
このまま20番代のコーヒーを順番に飲み続けてみましたが、いずれもお湯でもコーヒーでもなくお茶っぽい風味。30杯目以降からかなりお茶の風味も薄くなり始め、二人が33杯目を飲んだとき……
ノジーマ「……おさださん、これお湯っぽくないですか?」
おさだ「確かにお茶の風味がなくなったかも。32杯目までは確かに感じられたのに!」
二人揃って33杯目の時点でお茶感も抜けたことを確信。ドリップコーヒーは33杯目からお湯味になることが今ここに判明しました!
引き続き何杯目からコーヒー味がしなくなるのかを検証!
味が完全になくなってお湯味になるのは33杯目からということが判明しましたが、お茶っぽい風味がなくなるのが33杯目であって、コーヒーの風味はもっと早い段階になくなっていることもわかりました。
引き続き、何杯目からコーヒー味がなくなるのか検証すべく、5杯目・6杯目のコーヒーを飲んでみると……
おさだ「うえっ……コーヒーの風味はするけど、全然美味しくない……」
ノジーマ「味うっすい……。かといってコーヒーの風味があるから、お茶っぽい感じでも飲めない……」
おさだ「これ、コーヒーですって言われて出されたら怒っちゃうよね」
5杯目、6杯目になるとすごく中途半端な状態となってしまい、まったく美味しくありませんでした。逆にもう少し薄くなるとお茶っぽくなり始めて飲みやすくなってくるはず。そして7杯目、8杯目と順番に飲み進めていき、迎えた11杯目……
ノジーマ「ここまで薄くなればだいぶ飲みやすいですね」
おさだ「そうだね。もう、11杯目からお茶っぽい味になってくるって認定していいんじゃないかな」
コーヒーの風味が完全になくなるのは11杯目から。11杯目からはちょっと変わったお茶の味になるということが判明しました!
そして最後は、何杯目まで美味しいコーヒーとして飲めるかも検証してみることに。
3杯目・4杯目は薄いけど砂糖やミルクを入れればごまかせそうな味、2杯目はコーヒーなのは間違いないけどあまり美味しくない味、そして1杯目のコーヒーを飲んだとき……
ノジーマ「うおおおおおっ……!! 飲んだ瞬間に鳥肌立った……!! あまりにも味が違いすぎる!!」
おさだ「さすがに大げさでしょ。(ゴクゴク……)わっ、ほんとに全然違う! 1杯目と2杯目でこんなに味が違うとは思わなかった……!!」
ノジーマ「コーヒーの大事な要素が1杯目に全部抽出されちゃうようなイメージですね」
いやあびっくりしました。比べてみると味の差は1杯目と2杯目でも歴然。3杯目くらいまではコーヒーとして普通に飲めるかもしれませんが、本当に美味しく飲みたいのなら1杯に1パックずつ使わないとダメですね! 節約とか考えちゃダメだ。勉強になりました!
検証結果まとめ
1杯目 普通に美味しい
2杯目 ごまかせる味だが風味は格段に落ちる
3杯目 ギリギリコーヒーと呼べる味。ミルクと砂糖でごまかしたい
4杯目 ミルクや砂糖がないときつい味
5杯目~10杯目 コーヒーなのはわかるが中途半端でマズい
11杯目~32杯目 コーヒー感は消えるが、逆にお茶っぽくなって飲みやすくなる
33杯目~50杯目 ただのお湯の味
結論:美味しく飲みたいのならケチらず1杯だけドリップするべき。
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(執筆者: ノジーマ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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