コンパクトドローン『DJI Spark』を使って、インドネシアにある『トアルコ トラジャ』のコーヒー農場取材で撮影をしてきた筆者。道中のドローンを使った撮影の過程や動画をシリーズで紹介していきます。
第3回は、『DJI Spark』の静止画撮影への活用をご紹介します。ドローンというと、撮影した映像に注目が行きがちですが、地上にいては撮れない視点で写真を撮影できるスチルカメラとしても魅力のあるツール。
静止画は動画からキャプチャーすることもできますが、『DJI Spark』ならサっと飛ばしてコンデジ感覚で写真を撮ることも可能です。
手のひらからフライト! コンパクトドローン『DJI Spark』ハンズオン動画
https://youtu.be/14tCNI2ElQ8
ちょっと変わった視点でセルフィー撮影
旅先などでグループでセルフィーを撮る場合、スマホで撮ると人物で画面がいっぱいになって、後ろの風景がよく分からない、ということがありますよね。ドローンを使えば、背景の建物や風景を画面に入れつつ、上から見下ろすような構図で撮影することも可能。
『トアルコ トラジャ』のコーヒー農場があるトラジャで、船の形をした伝統家屋“トンコナン”が並ぶ観光スポット、ケテ・ケスでセルフィー撮影してみました。2~3mぐらいの高さから見下ろすことで、建物も入る奥行きのある構図で撮影することができました。
5~6mぐらいの高さまで飛ばすと、人物が縦に並んでも全員の顔が写る、ちょっと面白い構図で撮影することができます。
ドローンが動いてパノラマ撮影
『DJI Spark』には、静止画でパノラマ写真を撮影するモードもあります。ドローンを操作するアプリ『DJI GO 4』から、飛行中に静止した位置でパノラマモードでシャッターボタンを押すと、その位置を中心にドローンが移動して分割写真を撮影、つなぎ合わせるとパノラマ写真が完成します。
パノラマ写真は水平方向と垂直方向の2種類で撮影が可能。9枚の写真を撮影してパノラマ写真になります。
分割した写真をつなぎ合わせる作業には、Microsoft Researchが無償で配布しているツール『Image Composite Editor』を利用しました。
『DJI Spark』のファームウェアアップデートで、180°のパノラマ写真を撮影する機能が追加されました。
こちらは21枚の写真を撮影して、つなぎ合わせると180°のパノラマ写真になります。上空から撮影するパノラマ写真は、ドローンならではの絵づくりが可能。絶景スポットでは動画を撮るだけでなく、パノラマ撮影も試してみたいところです。
次回は、コーヒー農場の見晴台から撮影した雲海をご紹介します。
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