柿の種とピーナッツ――レバーとニラ、アスパラとベーコンのように相性抜群の組み合わせだが、1袋当たりの比率(どっちが多い)については好みが分かれるのではないだろうか。
亀田製菓『亀田の柿の種』にピーナッツが加えられたのは1966年のこと。当初は柿の種とピーナッツの重量比率が7:3だったが、消費者の要望に応えるカタチで同社が「黄金比率」と呼ぶ6:4へと落ち着いてかなり久しい。そんななか、その6:4に逆転現象が。
2017年7月より、Amazon.co.jp限定で『亀田の柿の種たっぷりピーナッツ』なるパッケージが登場したのだ。
ピーナッツ派が熱視線
16袋詰560グラム、通常価格1200円(税込み)で販売されている『柿の種たっぷりピーナッツ』は、「柿の種3:ピーナッツ7」の特別比率を採用。「ピーナッツ派だけど、柿の種も欠かせない」という人にはもってこいの内容となっている。
実際に入手し重量比率を計ってみると、1袋35グラムに対し、柿の種10グラム、ピーナッツ25グラムという結果に。若干の誤差はあるものの、他の袋も概ね「柿の種3:ピーナッツ7」という重量比率、1袋につきピーナッツ約25粒が目安となっていた。
通常パッケージと比べると実はグラム当たりの値段が高くなっているのだが、アマゾンジャパンによれば「ピーナッツを大幅に増量したため」とのこと。これは納得せざるを得ないだろう。
開発の背景を聞いてみた
Amazon.co.jp限定の『亀田の柿の種』を販売するという計画の下で、亀田製菓とアマゾンジャパンが共同開発した『柿の種たっぷりピーナッツ』。亀田製菓に話を聞いたところ、特に男性の消費者から「ピーナッツの割合を増やしてほしい」といったニーズが多く、「男性はピーナッツ好きの割合が高い」というリサーチ結果も出ていたとのこと。
これまで大切にしてきた「黄金比率」については、「亀田製菓としてお客様から変わらずに支持をいただいていると自信をもっております」としながらも、「一方で、ピーナッツは健康食品としても注目され始めており、お客様の新しいニーズが多様化しているのもまた事実です。そのニーズの変化に応えるためのチャレンジと考えて、今回その比率を変更しました」と、開発の背景を明かした。発売後の反響も上々で、既に追加増産のスケジュールが組まれたそうだ。
なお現在のところ、Amazon.co.jp以外のチャネルでは販売の予定がないとのこと。アマゾンジャパンは他の味での展開について、「お客様からの反響やご要望をふまえた上で、亀田製菓様と別途検討する可能性はございます」と前向きに語っている。
亀田製菓公式サイト:
https://www.kamedaseika.co.jp/
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