![19702362_1272747329513854_8806150788932904401_n](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/19702362_1272747329513854_8806150788932904401_n.jpg)
7月8日より公開となるSFホラー映画『ライフ』。ジェイク・ギレンホール、ライアン・レイノルズ、我らが真田広之さんら豪華俳優が共演しています。
![ライフ](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/640-5.jpg)
この『ライフ』、主な舞台が「国際宇宙ステーション(ISS)」なのですが、その作りこみがとにかくハンパないです。CG全盛期のハリウッドでグリーンバック(合成)無し! 「ISS」そっくりなセットを実際に作り、俳優陣はその中でお芝居をしたというのですから驚きです。
【動画】映画『ライフ』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=OBdx_Nn70Ys&feature=youtu.be [リンク]
真田広之さんもガジェット通信のインタビューにて「ロンドンに、大きなスタジオを2つ3つ使ってISSの全パートを作っちゃったんですね。生活空間からコンピューターから何から何まで」と話しているとおり、細部に至るまで監督・スタッフのこだわりが光っています。
【関連記事】SFスリラー映画『ライフ』真田広之インタビュー「この恐怖は“人間のエゴ”に対する警告」
http://getnews.jp/archives/1817509 [リンク]
![img_5403](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/IMG_5403.jpg)
というわけで今回は「映画『ライフ』どこまで本物に忠実なのよ?!」をテーマに、茨城県つくば市にある「宇宙航空研究開発機構」(以下、JAXA)に行ってきました!
「JAXA」は宇宙航空分野の基礎研究から開発・利用に至るまで一貫して行う機関。ニュースで見るロケットの打ち上げや、私たちが毎日利用する地図や天気の情報を与えてくれる人工衛星の管理など、宇宙に関する様々な仕事を行っています。筆者が訪れた「筑波宇宙センター」は全国13箇所にあるJAXAの施設の中でも、宇宙開発の中枢をになっており、展示や見学ツアーも行っています。年間30万人の人が訪れているとのこと。
![img_5519](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/IMG_5519.jpg)
![img_5444](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/IMG_5444.jpg)
展示館の「スペースドーム」では、等身大人工衛星の展示や映像資料でJAXAの歩みと取り組みの現状を見ることが出来ます。中でも目玉となるのが、「きぼう」日本実験棟の実物大モデル。
![img_5493](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/IMG_5493.jpg)
「きぼう」日本実験棟の実物大モデル。でかい……。約108.5m×約72.8mで、サッカーコートとほぼ同じ大きさという国際宇宙ステーション(ISS)の中で、最大の実験モジュールとのこと。
![img_5488](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/IMG_5488.jpg)
「ISS」とは、宇宙で活動している巨大な有人実験施設。米国、日本、カナダ、欧州各国(イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、スペイン、オランダ、ベルギー、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン)、ロシアの計15ヶ国が協力して計画を進めているのです。映画『ライフ』でも複数の国の登場人物が出てきます。
![img_5492](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/IMG_5492.jpg)
模型で見ると、巨大なアームのすぐそばに「きぼう」があることが分かります。映画では、6人の宇宙飛行士がISS内で様々な実験を行うのですが、この「きぼう」の作りや活動を意識して作られているそうですよ。
![img_5494](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/IMG_5494.jpg)
過酷な宇宙で活動しているISSですが、壁の厚さは10cmと意外と薄い!
![19702362_1272747329513854_8806150788932904401_n](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/19702362_1272747329513854_8806150788932904401_n.jpg)
モデルの中に入ると、実際のISSと同じ様にコンピューターや道具類が再現されています。筆者がつかんでいる青いバー、これは無重力状態の船内で移動する際のとっかかりになっているのですが、
![ライフ](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/640-2-2.jpg)
劇中でもこのとおり。
![19875554_1272747342847186_5646605344588451048_n](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/19875554_1272747342847186_5646605344588451048_n.jpg)
モデル内はジャンプ禁止などのルールを守れば撮影自由なので、ISSに入ったかの様な気分を味わうことが出来ます。スマホやカメラをななめにして無重力感を出すのがコツ。
![img_5495](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/IMG_5495.jpg)
頑丈な入り口。映画ではこの扉の開け閉めがかなりハラハラさせるのです……。その他「きぼう」内には押入れの様な収納スペースがあるのですが、これは日本人ならではの発想だそうで、その収納のおかげで船内はスッキリ整頓されているそう。他の国のモジュールは散らかっていることも多いそうで、宇宙とはいえどもお国柄が出るのだなと感心しちゃいました。
![img_5442](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/IMG_5442.jpg)
ちなみに、皆さんは地球からISSがどのくらい離れているか知っていますか? 1万km? 何十万km? 正解は“400km”。これは東京・大阪間とほぼ同じ距離なので、意外と近いとビックリ。とても遠くに感じる宇宙ですが、本当はもっと近くに存在しているんですね。
![img_5474](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/IMG_5474.jpg)
![img_5479](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/IMG_5479.jpg)
スペースドーム内にはこの他にもNASA、JAXAのロゴが入った宇宙服の顔はめパネルが。
![img_5477](http://px1img.getnews.jp/img/archives/2017/07/IMG_5477.jpg)
パネルとはいえ、使われている素材が本物の宇宙服と同じものであったり(ゴアテックス!)、サングラスの役割を果たす顔のカバーが再現されていたりとかなりよく出来ています。宇宙服は宇宙船の機能をコンパクトに搭載した“着る宇宙船”であって、宇宙飛行士1人ずつオーダーメイドで作られますが、1着約10億円の費用がかかるんですって。いやあ規模がすごい。
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ここぞとばかりに記念撮影しましょう!
実際にJAXAを訪れてモデル内に入ったり、ISSの仕組みを知れば知るほど映画『ライフ』がいかにリアルに作られているのかが分かった今回の取材。この「スペースドーム」は他にもたくさんの見所があって子供でも大人でもじっくり楽しめるのに入場無料! という太っ腹具合も驚きでした。
「筑波宇宙センター」にはこの「スペースドーム」以外にも、見学ツアーや宇宙食などが購入出来るショップなど訪れたいスポットが盛りだくさん。その他の情報は後日記事にてご紹介します!
リアルへのこだわりにうなり、地球外生命体の恐怖に震える映画『ライフ』は7月8日より全国公開。
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